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【採用インタビュー】IT業界から農業界へ、異色の経歴から生まれた農業×ITにかける想い

こんにちは、ルートレック・ネットワークスで広報を担当しております、中島と申します。今回弊社初の採用インタビューということで、若干27歳にして製品技術部を支える五十嵐さんにインタビューを実施いたしました。

◆プロフィール 

五十嵐 優太(いがらし ゆうた) 製品技術部

高専専攻科修了後、日立製作所にてネットワークエンジニアとして従事。その後、地元北海道にて植物工場の運営を担う農業生産法人に参画。その後、株式会社ルートレック・ネットワークスに入社。「農業界でIT活用を推進したい」という強い思いとミッションを持ち、現在製品技術部として、顧客の導入運用のサポートや、新しい製品機能の企画に携わっている。

◆ルートレック・ネットワークスについて

「農業に休日を!~Grow with IoT~」というコンセプトを掲げ、農業の生産性向上/経営体強化を目的としたスマートアグリシステムを提供しています。中小規模の農家向けに開発した、水やりと施肥を自動化するICTシステム「ゼロアグリ」は、第4回日本ベンチャー大賞を受賞いたしました。

日本の問題「高齢化と担い手不足」「経験と勘の伝承」から、世界的な問題「人口増加による食糧問題」「水の枯渇問題」「肥料による環境汚染」を解決できる会社を目指しています。

ITを極めたいと思った学生時代、全く異業種の農業をやろうと思った理由

じゃあ、最初は経歴からいきましょうか(笑)

そもそもなぜ高専に入ったのでしょうか?普通高校に比べれば少数派の選択ですが。

私が中学校の頃ってちょうど2005年くらいですかね、コンピューターも進化し始めていて、学校では携帯を持っている友達も増えていて。これからは、確実に情報社会になって、ITが盛んになると言われていました。それを学びたいという思いがあり、情報工学があるのが近くの地元では高等専門学校だけだったんですよね。すぐ働きたいという思いもあり、情報系で職をもつためには高専がベストだと考えました。

まあ、研究を続けたくて結果的には、高専卒業後専攻科で2年学んだのですが(笑)

卒業後の進路は?

卒業後は、ミッションクリティカルな仕事がしたくて、日立製作所のネットワークシステムを作る部門に入りました。そこで、金融系のネットワークスシステムのプロジェクトマネジメントをやっていました。やっぱり大企業だと請け負っているシステムの規模が大きいので、そこに関われることにやり甲斐を感じました。24時間365日止めてはいけないシステムなので、止めないためにはどうしたら良いか、できるだけ止めずに新しいシステムにどうやって更新していくか、等考えるのが楽しかったですね、結果3年ほど働きました。

そんな楽しかった仕事から、異業種に転職したのは何か理由があったのですか?

地元の北海道で大規模生産法人を始めるという募集をたまたま見まして。これは、千載一遇のチャンスだと思いました。農業はこれから絶対に変わっていく分野だと思っていたため、そこに関われたら面白いと思ったんです。あとは、地元に関わりたいという気持ちもありましたね。

今までやっていたことと全然違うことに挑戦するのには勇気がいったのでは?

全然違う部分もありますが、植物工場に関してはIT化されていて、データの分析やその考察能力などは生かしていけると思いました。農業は今までノウハウはあってもデータとして活用することができていなかったんですね。きちんとデータをとってそれを元に栽培をすればうまくいくという自信がありました。もちろんデータ通りにいかないこともあると思いますが。

農業に対する思い、0からのキャッチアップで感じたこと

過去の経験から農業に関わりたいという思いが元々あったのでしょうか。

過去の経験はありませんでしたが、今日本は就農人口が少なくなってきていて、ノウハウをいかに引き継ぐかということが課題になっていると思っていました。今まで通り人間同士でどうにかしていこう、というやり方には限界がきているんじゃないかと。それをやるためには、人間がITを使っていかに農業を生産的にできるか、という課題解決が必要だと思っていましたし、そこに関わりたいという思いがありました。

実際に植物工場の立ち上げに関わってみて、どうでしたか?

思った以上に農業って幅広い知識が必要で。

栽培に関することだけではなく、機械に対する知識やデータの見方に関する知識も必要だったので、そこは活かせたと思います。栽培に関する知識のキャッチアップは大変でしたね。農薬や肥料に関する知識も全くないし、やってみないことには分からないので、必死で勉強しました。農薬作ったり、肥料作ったりしつつ、パートさんの管理やマネジメントもして・・やることが多いので、農家の方の大変さが身に染みてわかりました。

そのまま農家になろうという気持ちはなかったのですか?

元々はそのまま農家になろうと思っていたんですよ。ただ、やっているうちに、仮に大規模植物工場でうまくいったとしても、そこでしか出来ないことが多いということに気づきました。例えば大規模植物工場を建てるためには何億円ものコストが必要で、それを建てられる農家が日本にどれだけいるのか、と疑問に思ってしまったんですよね。これから世界に出ていくにしても、例えばアジアでそこまでコストをかけられる農家は未だ少ないです。汎用性が乏しいなと。もちろん、植物工場は植物工場の良さがあります。ただ、やっぱり日本で今困っているのは、パイプハウスを何個も持っている中で栽培をされている、中小規模の農家だと思いました。その人たちに対してITで何ができるのか、と考えたときに、次のステップに目が向いていましたね。

「農業」と「IT」の壁を壊したい

そんな中、ルートレックとはどうやって出会ったのでしょうか。

たまたま潅水設備について調べていたときに見つけました。会社の目指している「中小規模の農家がITシステムを活用し、農業経営体としての強化を支援したい」というビジョンが、自分の考えていたものとリンクすると思ったので、即、連絡をとりましたね。

最終的に入社を決めた理由は何だったんですか?

自分で思っていた「農業にITを浸透させる」というミッションと、会社の方向性がマッチしたのが1番の理由ですね。農業とITという両分野をきちんと理解している人ってすごく少ないと感じていました。ITは分かっているけど実際の農業分かっている人も少ないし、農業の人はIT分かんないよって言って敬遠しがちだし、混ざり合うことのない、壁の厚い世界だと思っていました。だから、僕は壁を壊す人になりたいと思っています。

あとは、ルートレックのCTO喜多の、農業に対する「真剣さ」に感銘を受けました。今は農業の制御と技術に関しては第一人者である喜多が自分の目指す方向のモデルケースであり近くにいる、というのが大きかったですね。

最近ではITから農業に参入する人も増えてきているが?

栽培するにしても支援するにしても、なんとなく農業に関わりたいなという気持ちでは絶対にうまくいかないと思っています。植生や土について等基本的なところから、学ぶ姿勢がないと、農業の本当の話はできない。そういうことをベースにして話をしているか、していないかで、農家さんの反応も全然違いますね。

カスタマーサポートを通じて、日本の農業を変えていきたい

今の仕事はどういうことをやっているのでしょうか。

大きく3つあります。1つはカスタマーサポート、設置をしてくれる業者さんとのやり取りや、導入後の設定サポート、運用相談等ですね。2つめは製品の製造管理で、注文に対する在庫管理や製造スケジュール管理等をしています。3つめは企画です。カスタマーサポートでお客さんから聞いた声を元に、新しい機能やサービスを考えて、開発に渡すといった橋渡しのような役割をしています。

カスタマーサポートのやり甲斐はどういうところにありますか?

ゼロアグリを使って、収益・収量があがったと聞くとやはり嬉しいです。ツールは導入して楽になる、というのが目的と思われがちですが、その先の収益・収量増加の支援が最終目標だと思うので、そこが達成できることにやり甲斐を感じますね。

農業×ITの課題を感じる瞬間は?

少しずつ業界も変わってきてはいますが、農業やっている方で、ITに対して嫌悪感を抱いている人や、データの扱い方がわからずにうまいこと使いこなせないという人はまだまだ多いです。分からない、使えないという人たちをどうやってITの方に引きずりこむか、ITも農業にもっと入り込めるか、ということを考えていきたいです。今の仕事は、現場レベルでそれを感じながら、変えていくことができる仕事だと思っています。

今後製品技術部として、やっていきたいこと

ゼロアグリの導入台数が増えてきているので、ゼロアグリをもっと簡単に、便利に使ってもらえるための製品の改良の企画と、ユーザーサポートの拡充をやりたいと思っています。製品の改良に関しては、使いづらいという正直な声も頂戴することがあるので、農家の方が直感的に使えるようなUIの改善をやっていきたいと思っています。ユーザーサポートに関しては、初めてのものを触る方に対して、動画やマニュアル等のサポートの整備、代理店向けのサポートコンテンツを充実させていきたいですね。

製品技術部にジョインしてくださる方に向けて

社内の雰囲気はどうでしょうか。

製品技術部は、導入件数が拡大し、常に皆で相談・共有をしながら効率的に業務を進めています。それぞれバックグラウンドが違う、個性溢れる人たちが集まっているので、そこが面白いところでもあり、会社の強みだとも思います。CEOやCTO等、経営陣との距離が近いのも良いですね。ベンチャーだと当たり前かと思いますが、何かあったらすぐエスカレーションして実行に移すことができます。

製品技術職に求める人物像は?

目の前の問題に対して、自分で解析して、解決する力を持っている人ですかね。農業の知識は正直最初はいらないです。どちらかというと人間性として、問題を楽しめるというか、何か起こったときにこういう風に工夫してみよう、といった試行錯誤できる人に来てほしいです。自分なりの考えを大事にした上で、周りのサポートを仰ぎながら、一緒に顧客の問題を解決していきたいです。ぜひ私たちと一緒に働いてくれる方をお待ちしています!!

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