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ダイバーシティ&インクルージョンについて本気で考えた vol.2【担当者インタビュー編】

こんにちは!エス・エー・エス株式会社 採用担当の若梅です。

エス・エー・エス(以下、SASと呼ぶ)で取り組んでいるダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&Iと呼ぶ)の推進活動について、今回は第二弾として、D&I推進担当者のお二人へインタビューを実施いたしました。

今回はD&Iの中のLGBTQ対応に焦点をあて、取り組むことになったきっかけや今後の取組みについて等、お二人の熱い想いを沢山お話いただきましたので、ぜひご一読いただけますと幸いです!


▼SAS 会社HPより
SASでは、ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂・受容)を実現するために、 性別、年齢、国籍、宗教、社会的身分、障がいの有無、性的指向・性自認、働き方等の違いを尊重し、 社会の活躍を支援する環境づくりと意識改革に取り組んでいます。


▼前回の特集記事

ダイバーシティ&インクルージョンについて本気で考えた vol.1【LGBTQフレンドリー 取組編】 | エス・エー・エス株式会社
エス・エー・エス株式会社(以下、SASと呼ぶ)では、 ある1人の社員の声 がきっかけとなり2018年2月よりダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みを進めてきました。 ▼SAS 会社HPより SASでは、ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂・受容)を実現するために、 性別、年齢、国籍、宗教、社会的身分、障がいの有無、性的指向・性自認、働き方等の違いを尊重し、 ...
https://www.wantedly.com/companies/sas-com/post_articles/403415


プロフィール

<小野寺むつきさん>
■経歴 2006年 キャリア採用入社
営業事務→領域を広げ現在は人事労務を担当
D&Iは2018年の立ち上げ時から担当し、SASのD&I活動の先駆者。
■趣味、マイブーム
2歳の子供の写真を撮ること
「子供の名前は『性自認がどのようであろうとも違和感を感じにくいもの』が良いかなと考え名付けました。」


<岡崎夏実さん>
■経歴 2018年 新卒入社
入社時より新卒採用、D&Iを担当
一年目ながら「ただ言われたことをやる」のではなく、
「どのようにしたら効果的か?」と本質的なことも考えながら活動に取り組み、
現在はメイン担当として活躍中。
■趣味、マイブーム
大きな公園でのんびりすること。自然に癒されています。


インタビュー内容

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
01.LGBTQフレンドリーをSASで取り組もうと思ったきっかけ
02.SASでこれまでに取り組んできたこと
03.推進する上で大変だったことと、どうやって乗り越えたか
04.今後取り組んでいきたいこと
ーーーーーーーーーーーーーーーーー


01.LGBTQフレンドリーをSASで取り組もうと思ったきっかけ

ーーSASで2018年に取り組みを始めてから4年が経ちました。まずは始められたきっかけをお聞きしてもよろしいでしょうか?

小野寺:SASはもともとワークライフバランスにすごく力を入れていて、
会社のイベントごとにもご家族やパートナーの方に積極的にご参加いただいていたんですね。
それなのにLGBTQ対応に取り組んでいないのはまずいのではないか、という「危機感」から決心しました。

ーーイチからのスタートとのことでしたが、どのように社内導入まで持っていかれたのですか?

小野寺:全く対応してこなかった領域だったので、まずは役員層の合意が必要と考えました。
そこで、役員層の方々に外部セミナーに参加していただき、全員の合意を得た上で取組みを始めました。

ーーすごいですね!全員の合意を得るのは難しくありませんでしたか?

小野寺:SASはもともと新しいことに寛容な社風があると思っていて、社員が本当に「良い」と思ったことに対して惜しみなく支援をしてくださるので、そこは特に難しさを感じませんでしたね。SASの「すべては笑顔のために~世の中のすべての人を笑顔にする~」という企業理念に合った取組みだった、ということも大きかったと思います。

▼SASの使命

エス・エー・エス株式会社
ITサービスで社会に笑顔を届けるエス・エー・エスのWEBサイトです。お客様にご提供しているサービスやソリューション、企業情報、採用情報などをご紹介しています。
https://sas-com.com/company/vision.html


02.SASでこれまでに取り組んできたこと

ーーこれまでどのようなことに取り組んできたか、改めてお聞きしてもよろしいですか?

岡崎:まずは「出来ることから始めよう」ということで、お金のかからない取組みから始めました。
具体的なところで言うと、新卒採用の会社説明会アンケートで性別記入欄があるのですが、今までは「男・女」だったところに「その他」を加えました。
性別欄を削除することも考えたのですが、あえて「その他」を記載することでLGBTQフレンドリーに取り組んでいる会社であることを認知していただき、当事者の方も安心して選考に進んでいただけるのでは、というところでこの記載にしました。

岡崎:それ以外にも、レインボーフラッグを設置することで社内・社外問わず取組みを認識していただいたり、社内規則の変更も行いました。

ーー具体的にどのようなことを変えたのですか?

岡崎:配偶者の定義を変更しました。今までは法律婚の相手のみを対象としていたのですが、
事実婚や同性婚といった関係性の方も「配偶者」として明確に定義することで、
法律的に婚姻関係にない方も社内制度を利用出来るようになりました。

岡崎:それ以外にも、全体会議で取り組みについて知っていただくような発表をしたり、LGBTQの当事者の方を会社へお呼びし、実際にお話いただいたりしました。

ーーありがとうございます。岡崎さんは入社時からそのような取り組みを行われていたとのことですが、元々勉強などされていたのですか?

岡崎:私が入社した時はLGBTQフレンドリーの考え方はあまり世の中にも浸透していなく、少数の方しか知らない時代でした。自分自身も例えば「LGBT」という言葉や存在は知っていましたが、そこまで具体的には知らなかったですね。 SASに入って自分でもセミナーを受けたり勉強をして徐々に学んでいきました。 その中で「あの時の自分の対応は適切だったのか」と今までの人生を顧みることもありましたね。

小野寺:SASでも岡崎さんのような状況の方が多かったので、最初は制度面よりソフト面に重点を置いて取り組みました。
自分自身も勉強をして気づいたのですが、今までは悪気なく無自覚に人を傷つける発言をしてしまうことがあったなと思います。過去を反省し、これからは「知ること」で自分も周りも変わっていけるように啓蒙活動を続けます。

※上記のロゴは「SAS25周年」を記念して社員がデザインしたもので、
  LGBTQフレンドリーの取り組みへの思いを込めてレインボーカラーとなりました。
  ここにも活動を続けてきた結果が繋がっています。


03.推進する上で大変だったことと、どうやって乗り越えたか

ーー今まで様々な取り組みをされてきましたが、大変だったことはありますか?

岡崎:自分は大変だと感じたことは無かったですね。
SASはもともと社員を大切にする風土があって、マイノリティな意見や取組みに対しても好意的だなと肌で感じていました。
社員証を利用していた時は(※現在は静脈認証)、社員証のホルダーにレインボーシールを貼っていた方も多くいらっしゃいました。今までの活動が受け入れられているのも、SASの風土や社風が大きく影響していると思っています。

小野寺:私も同じです。
取り組みを進めていくと外部講師を呼ぶのにもお金が掛かったりするのですが、
そこで反対をされるようなことはありませんでしたね。

ーーSASの風土や社風が大きいのですね。

小野寺:そうですね。
あとは活動の結果が少しずつSASメンバーに浸透してきていることも大きいと思います。
例えば先日、社内報の記事作成を担当したメンバーが「パートナー」という表記をしていました。
取組みを始める前までは「彼氏・彼女」という言い方をする人の方が多かったので、
徐々に変化していっているんだな、ということを実感しました。


04.今後取り組んでいきたいこと

ーー今後SASとして取り組んでいきたいことについても教えていただけますか?

岡崎:LGBTQフレンドリーの取り組みはは本当に幅広いのでやりたいことは沢山あるのですが、
一つ挙げるとしたらトランスジェンダーの方に対するサポートがまだなかなか出来ていないので、
そこに取り組んでいきたいと考えています。
本人の申し出に基づく通称名使用を認めたり、戸籍に関する届け出を行った際の社内手続きガイド作成などは行っているのですが、ハード面での取り組みがあまり出来ておりません。
例えばお手洗いについても、いまはビルの関係で難しいところではありますが、
男性用トイレ、女性用トイレで分かれるのではなくもっと利用しやすい形にしたいと思っています。

小野寺:そうですね。あとは継続的な取り組みも重要だと考えています。
今までやってきたことは続けていきたいですね。
また、社内の相談窓口の担当でもあるので、啓発活動も通して自分自身もさらに勉強していきたいと思っています。

小野寺:また、構え過ぎないことも大事だと考えています。
例えば「東京レインボープライド」という「LGBTQを取り巻く課題」に焦点を当てたイベントが定期的に開催されていて、パレードを行ったり、屋台が出たりしているんですね。
今後コロナがもっと落ち着いてきたら、会社としてそういったイベントに参加するのも良いなと思っています。
「楽しいことからも学びが得られる」ということをSASメンバーにもぜひ経験してもらいたいですね。

ーーありがとうございます。最後に、何か伝えたいことはありますか?

これはあるセミナーで聞いたのですが、
LGBTQフレンドリーの取り組みをするとセクハラの防止にもなると言われています。
例えば「彼氏いるの?」といった質問も、LGBTQについて知っていればそんな質問はしないですよね。
LGBTQフレンドリーに取り組むことによって、それ以外の部分にも広がっていくんです。

誰でも側面によってはマイノリティ/マジョリティどちらにもなり得ます。

「多様性」について考えること、取り組むこと、ひいては人と関わって生きていくこと自体、
複雑で大変なことですが、だからこそ向き合っていくことが大切だと考えています。

人生永遠に勉強だなと思います。
これからも一緒に学んで、成長していきましょう!


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