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若い人も読みたくなる仕掛けを。エスケイワードだから目指せる、年史編集の"これから"

エスケイワードが手掛ける、周年事業。コーポレートアーカイブと連携し「企業の年史を一冊の本にまとめる」という壮大な仕事ですが、近年ある進化を遂げようとしています。

長年、年史の企画編集に携わってきた後藤千穂さんは、「エスケイワードならではの強みを活かせば、年史編集の可能性はもっと広がる」と話します。

若者の"本離れ"が叫ばれるなか、その道のプロである後藤さんは、年史編集の未来をどう見ているのでしょうか。ご自身が挑戦したいことも含め、詳しく話を聞きました。

プロフィール
後藤千穂 企画編集者
コピーライター・フリーペーパーの編集者などを経て、愛知万博の公式記録制作へ従事。社史・年史編集の面白さに魅了される。2017年9月にエスケイワードへ中途入社。企業の周年事業の一貫として制作される年史の企画編集を担当している。

「愛知万博に関わりたい!」から、年史編集の世界へ

- - - - -はじめに、現在のお仕事内容について教えてください。

お客様企業の年史や広報誌の制作にあたり、企画、執筆、編集など、一冊の本を仕上げるまでのディレクションを担当しています。

最近は他部署とも連携して、資料の整理から入り込んだり、年史を翻訳して多言語版も作ったり、だんだんと業務の幅が広がってきたように思います。

- - - - -後藤さんは"その道のプロ"と伺っていますが、新卒から年史編集の仕事をずっとされているのでしょうか?

新卒で入ったのは広告関連の個人事務所で、コピーライティングやフリーペーパーの立ち上げ、チラシの広告制作などの仕事をしていました。当時はフリーペーパー全盛期とも言われる時代だったので、仕事はかなりハードでしたが、若かったので楽しくやっていましたね。

営業、ライター、デザイナーなど、様々な立場のメンバーが協力して一つのものを作り上げる工程が、その時から好きでした。

その後、地元である愛知で万博が開かれることになったので「こんな機会はめったにない、どうにか万博に関わる仕事がしたい!」と思っていたとき、たまたま"万博の公式記録"を制作する求人を知り、転職したんです。この時に初めて、年史というものを作りました。

- - - - -個人事務所から、万博記念誌制作の仕事。仕事の仕方なども大きく変わりそうですね。

そうですね。年史制作は"取材"ひとつとっても、その重さが違いました。個人事務所の時は比較的気楽に取材依頼をして、話を聞いて、フリーペーパーの記事にしていましたが、一方で転職後は、社長などの役員クラスにインタビューをしたり、原稿チェックをしてもらったりすることも多かったんです。事前準備も大変でしたし、基本的なビジネスの知識が足りないと痛感することもありました。

また、インタビュイーによっては「言われたくないこと」「触れてほしくないこと」があるのに、それに気が付かずに取材で触れてしまって、気まずい雰囲気になってしまうこともありましたね…。

とにかく新しいこと尽くしでしたが、"一冊の本"を作る工程をここで初めて学んだので「ステップアップできているな」といった実感を持ちながら仕事を楽しんでいました。

支店が畳まれることに…。「エスケイワードにあなたも来ますか?」

- - - - -そうして年史編集のお仕事に魅了されていったのですね。エスケイワードには、どのような経緯で転職されたのですか?

当時私が在籍していた名古屋支店が畳まれることになってしまって…。とは言え、その時抱えていた仕事もあるし、お客様にご迷惑はかけたくないし、どうにか仕事を継続したいと思っていたところ、上司から「この先もこの仕事をしていく気持ちがあるなら、会ってほしい人がいる」と言われました。

それがエスケイワードの人だったんです。上司から声をかけられてから1週間後には面談をしていましたね。その時にはもう上司はエスケイワードへ行くことが決まっていたので、面談というより「あなたも来ますか?」という確認でした。

- - - - -当時からエスケイワードに年史編集の部署があったのでしょうか?

いえ、実は上司と私が移ると同時に、社内に年史編集の部署を新しく作って、私たちの受け入れ準備をしてくれていたようです。エスケイワードにはもともと印刷関連の事業があり、カタログ制作やDTPは行っていましたが、年史を作る部署を新たに立ち上げてくれたのは、すごい柔軟性だなと思います。そのおかげで、私たちはお客様にご迷惑をかけずに、仕事を継続することができたので本当に感謝しています。


巨大プロジェクトの工程を出力した、一帖分の紙に感動

- - - - -なるほど、そういった経緯でエスケイワードに年史編集の部署が誕生したのですね。エスケイワードに転職してからの印象的な出来事は何ですか?

まず、この業界にしては女性が多いな、という驚きはありました。年史の編集会議って基本"年配の男性がズラリ"な光景が常なのですが、エスケイワードに入ってからは、女性が私だけじゃないので嬉しいですね。入社直後にダイバーシティについて熱心にレクチャーしてもらった時も、良い意味でカルチャーショックでした。ずっと同じ環境にいると、たとえ男性ばかりの会議でもそれが当たり前になってしまって、疑問すら抱かなくなってしまうので、「他を知ること」って大事だなと改めて感じました。

「これぞエスケイワードならではの強み」と強く感じたのは、とあるお客様の周年事業の仕事でした。Webサイト、多言語翻訳、本格的な年史と社員用の簡易版年史…フルラインナップで受注し、ワンストップで全て手掛けることができたのは、今振り返ってみても印象深いです。

特にWebや翻訳といった業務は、前職では受けることができなかったもの。これはエスケイワードじゃないとできない!と、すごくワクワクしましたね。

実はその時、上司が「全ての工程を見える化してみよう」と、3年ほどかかる全作業の工程を紙に出力して、切り貼りしたら、なんと一帖ほどの大きさの工程表が出来上がったんです(笑)。半分パフォーマンスでしたが、お客様はすごく喜んでくださって、事務所の壁にその紙を貼ってくださっていました。それぐらい大がかりなプロジェクトに関わることができて、すごくやりがいも感じましたね。

- - - - -"やりがい"という言葉がでましたが、後藤さんにとって年史編集のやりがいとは?

完成した本を手に取った時に感じる"重み"でしょうか。「あぁ、私はこの数年をこのために費やしたんだ」と一番感動する瞬間です。

年史編集の仕事の魅力は、経験や歳を重ねるごとに増していく気がします。これまで長年培ってきた経験を活かせている感覚が持てますし、編集の味わい深さも、今だから感じられているなと思いますね。

- - - - -これまでの経験を活かしながらも、今後挑戦したいこともありますか?

会社の強みをもっと活かして、本だけではなくWebとの融合をもっと図っていきたいですね。正直「今の若い人は本を読まないから、年史の本を作っても喜ばない」とおっしゃるお客様もいらっしゃるのですが、「ならば若い人でも手に取りたくなるような仕掛けを作りたい!」と私は考えています。

本の一部をWebと連動させるなど、今の時代に合った工夫を凝らして、本を完全に失くすことはせずにアップデートしていきたいですね。やっぱり本は好きだし、本の良さはこの先もずっと大切にしていきたいので。

そして、それができるのはエスケイワードだけだと思っています。ゆくゆくは「エスケイワードの年史編集と言ったら"本+Web"だよね」と言っていただけるようになったら嬉しいです。そのために、IT基礎用語を勉強したり、他部署の人から学んだり、まずは自分ができることから始めていきたいです。まだまだ前進していきます!

(取材・執筆:coco / 編集:家本夏子)

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