『聖書』に登場するバベルの塔は、
しばしば
「言語の分裂が、人類の協働を壊した物語」
として語られます。
しかし、その本質をよく見ると、
協働を崩壊させた原因は
言語の違いではありません。
人類が崩れた理由は、
差異や複雑さ、限界を受け入れることをやめ、
単一の目的と、
確定的な方向性で
世界を統合しようとしたことでした。
言語の分裂は、結果にすぎません。
原因は、
「違いを前提にすること」を放棄したことでした。
私たちは今、
よく似た状況に立っています。
- 唯一の正解
- 唯一の成長曲線
- 唯一の成功モデル
それらは分かりやすい。
けれど同時に、
多くの現実を切り捨ててしまう。
だから私たちは、
「すべてを一つにまとめる」ことを目指しません。
違いがあること。
分断が起きること。
理解に時間がかかること。
それらを
最初から前提にしたうえで成立する協働の構造
こそが、
これからの社会に必要だと考えています。
※ 次回予告
「それでも、私たちはなぜ起業を続けるのか」