「Alibaba Cloud」サービスインから現在に至るまで、この1年間を振り返る

「Alibaba Cloud」を扱うソリューションアーキテクトとして活躍中の森に、サービスインから現在に至るまでの取り組みをインタビューしました。

ジョブポスティング制度でSBクラウドにジョイン

大学での専攻は、「教育工学」です。人はどうやったら学ぶのか、モチベーションはどこにあるのか、といったことをテクノロジーのアプローチで研究していました。ソフトバンクへは新卒で入社し、携帯電話関連のシステムエンジニアに。一方で、会社での仕事とは別に、個人でシステム開発を続けていました。そこで痛感したのが、オンプレミス環境の限界とクラウドの可能性だったのです。クラウドを使えば、エンジニアが本当にやりたいことに集中できる。ハードウェアの故障による対応や、ハードウエア増設の調整などを気にしなくもいい。これは、今後の主流になると強く感じました。そこで、社内のジョブポスティング制度を通じて、ソフトバンクとアリババグループの合弁により立ち上がった新会社、SBクラウドにジョインしたのです。出向以降は、クラウドサービスをお客さまに提供する「ソリューションアーキテクト」という職種を務めています。

2016年12月、「Alibaba Cloud」サービスイン

SBクラウドが扱う「Alibaba Cloud」のサービスインは、2016年の12月でした。私はその立ち上げ時からのメンバーの一人です。Alibaba Cloudを触ってみて最初に感じたのは、「このテクノロジーはすごい!」ということ。その時点ではNo.1と言えるものではありませんでしたが、「海外の大手企業と唯一戦える会社になれる」という期待を持てました。これは大きな可能性を秘めているな、と。また、エンジニアとしても、「このテクノロジーを扱うことで、他のクラウドエンジニアにはないスキルが身につく」とも感じました。

ただ、立ち上げ当初は、正直、何もやれることがなかった(笑)。市場の認知度もないし、お客さまもいない。「サービスがただあるだけ」という状況です。この状況を変えるために、とにかく認知を獲得する方法を考えました。どうしたらエンジニアに響くのかを、自分自身の体験を掘り下げて発案した施策が、「コミュニティ活動」。壇上に立って多くの人に語り掛ければ、振り向いてもらえるかもしれない。「Alibaba Cloudは面白い!」と思ってくれるかも知れない。当時、私は26歳でしたが、なりふり構わずにエバンジェリスト活動を開始。『gihyo.jp』の記事にも出させていただき、少しずつですが問い合わせをいただけるようになりました。

また、エバンジェリストとして現場のエンジニアへプロダクトの魅力を伝えるには、自分自身がエンジニアであり続けることが大事だと思っています。クラウドサービスを使いたい放題のこの環境を利用して、日々新しい技術のキャッチアップを重ねてきました。これらの活動の中で、事業だけでなく、自分自身の成長も感じることができたのは、スタートアップならではの体験だったと思います。

サービスリリースから、1年

そこから1年が経ちました。顧客数は大きく増え、2017年12月にソフトバンクの法人営業チームとの連携が始まると、大手顧客からの引き合いも増えました。グローバル単位でのソリューションが求められることも多く、ソリューションアーキテクトの活躍の場が一気に拡がりました。会社としても、成長の軌道に乗りつつあると感じています。

一方で、「クラウドの導入が全てではない。サービスを買ってもらって終わりではない」と強く感じています。オンプレミスからクラウドに移行すれば、あらゆることが効率化できるという訳でもありません。クラウドにはクラウド特有の使い方があります。お客さまがその使い方を熟知し、業務や開発組織も併せて最適化を図らなければ、本当の意味での成果は出ないのです。正直、単に導入するだけでは、クラウドの本当の価値の20%も使えていないと思います。それだけは絶対に避けねばならないので、導入の提案だけではなく、トレーニングや組織開発にも多くの時間を割いています。既存の業務フローのコンサルティングを行うことに加え、実際にお客さまの現場に入らせてもらって、ハンズオンで効率化を推進していく。あくまで、お客さまのビジネスが発展して、初めてクラウドの価値が出る。よって、そこまでのサポートを行う必要があると、私は考えています。この動きをさらにスケールさせていくため、「Alibaba Cloud」の販売を担っている社外のパートナー企業に対しても、同様のスタンスを奨励するように、働きかけている最中です。

テクノロジーやツールだけで、お客さまを進化させるのは難しい。人や組織といったアナログな部分も含めて、あるべき姿に近づけるのが、私たちソリューションアーキテクトの仕事です。「コードで書かれたシステム」ではなく、「そこに人も含めたシステム」のアーキテクチャをつくる。その価値に気づけたことが、SBクラウドに出向以降、自分自身が最も大きく成長した点なのかもしれません。

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