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ソフトバンクの技術力を、アジャイル開発で強くする。新卒2年目社員が、挑む壁と、描く夢。

<SoftBank “Change the World” Story #9>
テクノロジーユニット IT&ネットワーク統括 IT本部
コンシューマシステム統括部 アジャイルデベロップメントセンター
鈴木 啓太

■自分で開発した情報技術で、世の中を変えていきたい

大学院を修了して、ソフトバンクに入社して2年目になります。学部時代は、ロボット系の学科で制御技術等を学んでいたのですが、大学院ではVRの研究に携わっていました。ヒューマン・コンピューター・インタラクションという分野で、研究テーマは「全く新しいテレビ電話」。画像や音声の品質を上げるのではなく、お互いのコミュニケーションを円滑にして、感情をより伝えるためにはどうしたらいいのか。その課題を情報技術で解決する手法を開発する。それが、研究の内容です。たとえば、表情を読み取って、CGを使って感情をよりビビッドに表現するプログラムを組んだりしていました。「自分で開発した情報技術で、世の中を変えていきたい」という思いを持ちながら、日々の研究に打ち込んでいましたね。

就職活動では、2社しか受けていません。ソフトバンクとインターネット企業A社です。ソフトウェアエンジニアとしてレベルアップしていく環境としては、確かにA社は魅力的でした。しかし、グローバルも含めたユーザー数の多さや、IoTに代表されるリアルとの接続、そして、挑戦的な社風に惹かれて、ソフトバンクを選びました。修士1年の時には、現場でのインターンシップにも参加しました。当時、任されたのは、料金系の部署でのサーバー関連の開発です。リアルタイム処理を推進している部署だったので、ユーザーにどういうメリットがあるのかを検証しながら、自分たちで環境をつくって試行錯誤していました。

■開発手法のR&Dチーム、「アジャイルラボ推進課」

入社して半年後に配属になったのが、いま所属している「アジャイルラボ推進課」です。ユーザーの要望に対して、アジリティ高くサービスをデリバリするために、アジャイルを用いた開発手法の研究・実践・推進を行っています。ソフトバンク全体の開発をリードする組織として、2017年の7月に発足した新しい部署ですが、私自身は10月にジョインしました。スクラムチームの一員として、設計・コーディング・テストなど、幅広く開発業務を推進中です。

具体的には、12人の組織で2チームを編成していて、2週間を1スプリントとして機能開発に励んでいます。単にアジャイル手法の実践を行うだけではありません。全社の開発案件の中で、アジャイルとウォーターフォールのどちらで開発した方が良いのか、見極めを行ったり、ペアプログラミングなどの新しい手法を試してみたり、別の部署からチームに派遣されたメンバーの教育を行ったりと、ソフトバンク全社の「開発手法のR&Dチーム」としてのミッションを遂行しています。

■大規模システムで、どうアジャイルを導入するのか?

私がリリースに関わった案件としては、クレジットカード情報を処理するシステムの開発があります。クレジットカードへの法規制が厳しくなったことを背景に、満たさなければいけないセキュリティー基準が上がり、その対応を複数のシステムで行うのは非効率なので、一元的に集約できるシステムを開発。その中でアジャイルラボ推進課は、インターフェースの領域を中心に担当しました。

結果として、アジャイルのメリットは発揮できたと思っています。早い段階でプロトタイプをつくって、ユーザーにすべてを公開。要望を取り入れ改善を続けて、無事、短期間でリリースできました。仮にウォーターフォールで開発したとしたら、対向システムが非常に多かったので、最終段階で「これは違う」と言われる可能性があったかもしれません。考えただけでもゾッとしますね。ソフトバンクでは大規模なシステムを多く扱うので、私たちが力を発揮できるシーンは、間違いなく増えていくと思います。

■ミドルウェアもネットワークも。フルスタックエンジニアへ

私自身、約1年間をこのチームで過ごしてきましたが、エンジニアとして成長している実感は大きいです。フルスタックエンジニアを目指す身として、ソフトウェアだけでなく、ミドルウェアやネットワークの知識も身に付けることが求められます。アジャイルラボにジョインする前は、正直、自分の視野は狭かったと思います。良いサービスを提供するためには、自分の持ち場だけでパフォーマンスを発揮しても難しい。多くの技術に精通しているだけではなく、保守や運用までを視野に入れ、俯瞰的な視点で開発を進めなければならない。そこに気づいたのは大きかったですね。

チームにジョインした当時も、スクラムマスターの先輩が10冊の技術書を手渡してくれ、勉強の大切さをより強く実感するようになりました。休憩時には、職場の技術書文庫から参考書をピックアップして目を通しています。分からない箇所があれば、先輩に質問することで、理解を深めるのが習慣になりました。また、土日のうちの1日は、技術書を読むことに充てることで、自分の守備範囲が徐々に拡がってきています。

今後の目標なのですが、テクニカルリードになって、自分発でサービスをつくっていきたいですね。「情報技術で社会を変えたい」という、学生時代からの思いを早く実現したい。それに加えて、「ソフトバンク全社の開発力を向上させていく」というミッションも、非常に重要だと思っています。大きな舞台で、最先端の仕事ができる。このチャンスを最大限に活かしていきたいです。

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