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「本当の多様性」について大学で講演しました!

(写真は慶應義塾大学日吉キャンパスの銀杏並木)
今週の水曜日、広報担当鈴木の母校である慶應義塾大学日吉キャンパスにて、「多様性」について語る講演を実施しました。授業はInter-cultural training という授業。

講演は主に私自身の経験に基づいた「多様性」についてでした。私自身、アメリカでの経験は高校と大学での留学経験2年だけでしたが、その後、シンガポールで勤務をした後、日本に帰国、外資系投資銀行に入社するも非常にドメスティックな環境を経験し、現在はSQUEEZEというスタートアップ、かつ様々な国籍を持つ人々(10カ国の国籍を持つ同僚です!)と働いており、「多様性」について肌で感じながら色々なことを経験し、考えさせられています。また、SQUEEZEで広報担当をしながら、コミュニティ活動としてLean In Tokyoを立ち上げ、女性が野心を持って自由に挑戦できる社会の実現を目指しており、日本における「多様性」を少しでも促進していきたいと考えています。今回は、私のパッションと合致した内容で、とても素敵な機会をいただくことができました。

ここでは、私が話した本当の「多様性」を考える上で、一番大切な考え方を書いてみようと思います。

<会社の「多様性」の追求は倫理的の選択ではなく、戦略的選択である>

今、女性の活躍なども含めて、「一億総活躍」が政府から叫ばれ、大企業は2020年までに多様な人々を雇用し、管理職にしなければならないと言われています。多くの人が、「多様性=良いこと」だから、制度として多様性を推し進めなければならない!と考えている人も多いかと思います。だからこそ、トップダウンで様々な制度が決まると、それに反発する人も多いんです。

でも、多様性は良いことだから推し進めているのではなく、会社の戦略的な選択であることを理解することは大変大切なことです。

そもそも会社は本当に多様性を進めることが必要なのでしょうか。
多様性を受け入れることは、たくさんのコンフリクトが起きることと繋がってきます。多様な人がいるからこそ、皆が違うことを求めます。皆の意見は一致しません。だからこそ、多様性を追求することは、マネジメントにとってはとても大変で面倒なことです。SQUEEZEでもいろんな社員がいて、「こんな意見あるんだ!」と発見し、「私の当たり前 = 相手の当たり前ではない」と実感する毎日ですが、きっとマネジメントは大変なんだろうなと思っています。きっと、会社の経営をしている人なら、できるだけ自分と同じ考えを持った人間を集めた会社にしたいと誰でも思うはずです。

でも、皆同じことを考え、同じものが好きで、同じものを食べた時に、もし食中毒が起こったら、会社はどうなるでしょう?皆倒れてしまいます。

だからこそ、多様性が大切なのです。何か起きた時、有事の時に、皆が違って、皆の好きな物が違えば、倒れない人も出てくるのです。

会社の多様性を推し進めたいかどうかは、マネジメントが戦略的に決める必要があるのです。

・マネジメントは簡単だけど、有事の時に、皆が倒れる可能性がある会社にするのか
・マネジメントは難しいけど、有事の時に、生き延びれる会社にするのか

これは小さい会社でも大きな会社でも一緒だと思います。でも、スタートアップのような小さい会社の方がマーケットの小さな変動で影響を受けやすいので、多様性がより大切かもしれません。

例えば、リーマンショックの時を例にあげましょう。

フィンランドの研究によると、リーマンショックの際に、多くの銀行が潰れてしまいました。しかし、研究すると面白いことがわかったのです。

女性がCEOまたはチェアマンを務めていた銀行は、キャピタルを多く準備していたため、リーマンショック時に潰れる確率が低かった、ということです。

7,000個ある米国の銀行の中で女性がCEOまたはチェアマンを務めていた銀行は、他の銀行に比べて5〜6%多くのキャピタルを保持していたというのです。そして、男性が率いていた銀行は、女性が率いていた銀行に比べて6~7倍の確率で潰れる可能性が高かったのです。

色々な属性の人が働いている会社の方が、何か起きた時に、倒れずに済む、という面白い例です。この例は女性と男性の比較ですが、もちろん性別だけではなく、国籍・年齢でも同じことが言えます。

<では一体どうすればいいの?>

こんなことを中心に、色々と喋りましたが、経営者ではない私たち個人はどうすればいいのでしょうか。

①まず私たちができることは、多様性がなぜ重要なのかをきちんと理解することです。そして、受け入れること。自分と違う人を尊敬して、受け入れることです。これは当たり前のことですが、「無意識なバイアス」などもあって、自分と違う人をありのままに受け入れることは、とても難しいことです。

気が付いたら、自分の周りにいる人は、似たバックグラウンドで似た考えをする人たちばっかりだった、ということはありませんか?自分のComfortableゾーンを抜け出して、新しい人に会って話してみるのも良いかもしれません。

②そして、二つ目は「当たり前」を疑うこと。あなたの当たり前や常識は、他の人の当たり前・常識ではありません。だから、何かをする時も「これは常識!」とか「当たり前じゃん!」という言葉で片付けるのはやめましょう。きちんと言葉で説明すること。これもやっぱり難しいけど、多様な環境で皆が幸せな環境を作っていく上で、とても重要です。

ということで、多様性をとても大切にしていきたいと考えているSQUEEZEで一緒に働きませんか?自分のComfortableゾーンを抜け出して、頑張ってみたい!と思う方はぜひ一度お話しをしましょう〜!インターンも募集しています!

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