就活はこうやって乗り切れ！【サービス業界】のビジネスモデル・働くメリット・そして志望動機例10選

「就活って、何から始めたらいいんだろう」「サービス業界って興味あるけど、実際は何をしてるの？」
そんなふうに、ぼんやりと不安や興味を抱えたまま、立ち止まっている人はいませんか？

こんにちは、Stella Point代表の米川です。
僕たちは、キャリアに悩む新卒の学生と、採用に悩む企業のあいだに立ち、日々“選択”の瞬間に向き合っています。
働くことは、ただの生活手段ではありません。
自分らしさや可能性をどう社会とつなげるか―それがキャリアであり、就活の本質だと思っています。

米川凱 / ㈱Stella Point 代表取締役社長

1997年生まれ。東京都葛飾区出身。株式会社Stella Point 代表取締役社長を務めている。新卒で不動産系ベンチャーへ入社。営業として結果を残すも、自身が受けた“企業選びの違和感”から人材業界への挑戦を決意し、2021年にStella Pointを創業。創業当初から「半径5メートル以内の人を幸せにする」を理念に掲げ、学生一人ひとりの「ココロが弾む」意思決定に寄り添うキャリア支援を展開。キャリアデザイナーとして、そして経営者として、信念は「太陽のように、自ら光を放ち周囲を照らす存在であること」

今回は、接客販売、飲食、介護、アウトソーシングといった「サービス業界」に興味を持つ就活生の皆さんに向けて、業界のビジネスモデルや働くメリット、さらには志望動機の例文まで、幅広くご紹介いたします。

サービス業界は、人と直接関わる機会が多く、やりがいを感じやすい業界です。また、社会の変化に柔軟に対応しながら、さまざまなニーズに応える力が求められるため、成長の機会も豊富にあります。

「人と関わることが好き」「目に見える形で感謝されたい」「成長も、稼ぐことも諦めたくない」――そんな想いがある方には、サービス業界は面白い選択肢になると私は思います。

サービス業界のビジネスモデルを解剖してみよう

サービス業界の本質は「目の前の人の課題を、プロとして解決すること」です。商品や知識、労働力を売っているように見えて、その本質は信頼関係を売っているのです。

また、サービス業は、顧客の問題を解決したり、顧客が望んでいることの実現をサポートすることによって、顧客に便益をもたらし、付加価値を創出します。コストダウン、スピード、品質、利便性、楽しみ、癒しなど、顧客の問題やニーズは様々であり、サービス業が有する人材、知識、ノウハウ等でそれらの解決や実現をもたらすことにサービス業の存在価値があります。

接客販売関連

「モノを売る」のではなく「この人から買いたい」と思ってもらうのが接客販売。商品知識や会話力、空気を読む力まで含めて“サービス”です。リピーターづくりが肝です。

飲食業

料理のおいしさはもちろん「その空間にいたい」「スタッフの雰囲気がいい」といった体験も含めて売っています。ホールもキッチンも、体験価値を提供していると言えます。

介護業

“お世話”ではなく、“安心と尊厳”を支えるプロの仕事。高齢者の生活や人生に深く関わり、生活機能の維持・向上を図る専門職です。国の制度も関わる社会性の高い業界です。

アウトソーシング業界

企業の人手不足や業務効率化の課題を、人材や仕組みで支える仕事です。クライアントと働くスタッフ、両方の満足度を追求する“二面性”がある点も特徴です。

サービス業界で働くメリットとやりがい

お客様からの「ありがとう」の一言が大きな励みになります。

サービス業界で働く最大のメリットは「人と直接関わり、感謝される瞬間を日々実感できること」です。接客販売ではお客様のニーズに応えた提案が、飲食では“おいしい”という反応が、介護では安心と笑顔が、アウトソーシングでは現場を円滑に支える力が、それぞれ自分の行動と結びついて評価されます。

また、コミュニケーション力や観察力、柔軟な対応力など、社会人として必要なスキルが実践的に身につく環境でもあります。

さらに、努力や工夫が成果に直結しやすく、評価や昇進にも反映されやすい環境があります。成果が目に見えやすいため、若いうちから昇進や裁量のある仕事を任されることも多く、成長とやりがいを実感しやすい業界です。自分の成長を実感しながら働ける点も、大きなやりがいと言えるでしょう。

そのまま使える！サービス業界の志望動機例10選

それでは、最後に実践編です。
ここではそのまま面接やESで使える志望動機例を、10パターン用意しました。

① 接客販売（アパレル）

私は人と接することが好きで、アパレルのアルバイトでは、お客様と丁寧に会話を重ねながら、その方に合ったコーディネートを提案することにやりがいを感じてきました。
単に商品を販売するのではなく、お客様の好みやライフスタイルを踏まえた上で「あなたのおかげでこの服に出会えた」と言っていただいた経験が、今も心に残っています。

将来的には、店舗運営やVMD（ビジュアルマーチャンダイジング）といった領域にも携わりながら、売上やチーム全体に貢献できる存在を目指したいと考えています。

② 接客販売

大学時代、家電量販店での接客アルバイトを経験し、商品知識をもとにお客様の生活に合った提案を行うことの面白さを実感しました。
単にスペックを説明するだけでなく、お客様のニーズを引き出しながら最適な商品を一緒に見つけていく姿勢が評価され「丁寧に対応してくれてありがとう」と言われたときの喜びは今も忘れられません。

今後はさらに専門知識を深め、信頼される接客を追求しながら、将来的には売り場全体の設計やスタッフ育成など、店舗づくりに携わるようなポジションを目指していきたいです。

③ 飲食

飲食店でホールスタッフとして働く中で、私は「サービスとは細かな気配りの積み重ね」であると感じました。
お客様の様子を観察し、最適なタイミングで声をかけたり、水をお出ししたりといった日々の行動が、居心地の良さにつながることを実感しました。混雑時でも落ち着いた接客を心がけ、常連のお客様に名前を覚えていただいたときの達成感は非常に大きなものでした。

将来的には、店舗運営や後輩教育にも関わりながら、ホスピタリティの質を追求し続ける存在を目指したいと考えています。

④ 飲食

私は調理に強い興味があり、大学時代は飲食店のキッチンでアルバイトをしていました。
スピード、衛生管理、見た目の美しさなど、日々の業務の中で学ぶことが多く、チームとの連携の大切さも身に染みて感じました。お客様から「いつもおいしいですね」と声をかけていただいたときには、自分の仕事が誰かの生活に小さな幸せを届けているのだと嬉しくなりました。

今後も調理技術を磨き、ゆくゆくはメニュー開発や人材育成にも携わることのできる調理責任者を目指したいと考えています。

⑤ 介護（特別養護老人ホーム）

祖母が特別養護老人ホームに入所したことをきっかけに、私は介護という仕事に興味を持ちました。
面会で訪れるたび、スタッフの皆さんが祖母の性格や習慣に配慮した関わり方をしてくれているのを見て「支えるとはこういうことなのだ」と学びました。

大学では福祉について学び、実習を通して介護技術だけでなく、信頼関係を築くことの大切さも体感しました。利用者の方にとって“心のよりどころ”のような存在を目指し、日々の業務の中で実践力を高めていきたいと考えています。

⑥ 介護（デイサービス）

大学のボランティア活動でデイサービス施設を訪れた際、利用者の方々と行ったレクリエーションがとても印象に残りました。
「楽しかった」「また来てほしい」と言ってくださった言葉に、人の生活に彩りを添える仕事の素晴らしさを感じました。

介護は支援を提供するだけでなく「その人らしく生きること」を支える仕事だと理解しています。私は今後、日常生活のサポートに加えて、レクリエーション企画や認知症ケアなど専門性の高い分野にも積極的に挑戦していきたいと考えています。

⑦ アウトソーシング

私は大学時代、イベント運営のサークルでスタッフの配置や進行管理を担当していました。その経験から、チーム全体が円滑に動くための調整力や、個々のやる気を引き出す工夫の大切さを学びました。

アウトソーシング業界では、現場で働くスタッフとクライアント企業の間に立ち、両者の満足度を高めることが求められます。私はそのようなポジションに魅力を感じ、現場マネジメントの力を高めていきたいと思っています。

将来的には複数現場を統括するSV（スーパーバイザー）として、成果にも人材育成にも強いマネージャーを目指しています。

⑧ アウトソーシング（コールセンターSV）

大学時代に電話対応のアルバイトを経験し「声だけで信頼を築く」ことの難しさと奥深さを実感しました。
初めはマニュアル通りに対応することに精一杯でしたが、徐々に言葉選びや声のトーンに工夫を加えることで、お客様から「わかりやすかった」「丁寧だった」と評価をいただけるようになり、大きなやりがいを感じるようになりました。

今後は、対応品質をさらに高めるとともに、チーム全体のパフォーマンス向上にも貢献できるよう、新人育成やマネジメントにも挑戦していきたいと考えています。

⑨ サービス全般（正当に評価されたい）

私は「努力した分だけ正当に評価されたい」という思いが強くあります。
学生時代は複数のアルバイトを掛け持ちし、自分の働きで得た収入によって生活を支えてきました。その中で、成果が目に見える形で返ってくることの達成感と喜びを実感しました。

サービス業界は、人との関わり方や接客の質が成果に直結するため、自分の力で結果を出せる仕事だと感じています。私は、知識と経験を積みながら、“人から選ばれる存在”となり、その結果として収入面でも大きな成果をあげられるような働き方を実現したいです。

⑩ サービス全般（人と関わる仕事がしたい）

私は昔から人と関わることが好きで、接客アルバイトを通して「人との信頼関係を築くこと」にやりがいを感じてきました。
お客様が再び来店された際に「また会えてよかった」と言っていただいたとき、自分の存在が誰かの中に残ったことに喜びを感じました。

サービス業界は、自分の人間性や姿勢がそのまま仕事の価値になる場所です。私は今後、ホスピタリティの力をさらに磨き、ゆくゆくはチームの雰囲気づくりや後輩育成などにも携われる存在を目指しています。

まとめ：“どう感謝されたい？”顧客と最も近い職場

サービス業界で求められるスキルは多岐にわたりますが、共通して重要なのは「コミュニケーション能力」と「ホスピタリティ精神」です。お客様や利用者の方々のニーズを的確に把握し、適切な対応をすることで、信頼関係を築くことができます。

さらに、チームでの協力やリーダーシップも求められます。
クライアント企業との連携やチーム内での情報共有が重要となります。

各種サービス業界という選択肢をぜひ真剣に見つめてみてください。