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最新テクノロジーと実社会をつなぐ「応用科学」の専門家 –技術アドバイザー・矢谷 浩司

今回ご紹介するのは、東京大学大学院工学系研究科の准教授でありながら、ストックマークの技術アドバイザーを務める矢谷 浩司さん。

矢谷先生は大学で学生に応用科学を教える一方、ストックマークの事業開発やコンサルティングサービスの提供に携わるなど、企業との関わりを積極的に持つ研究者です。

ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)という、情報技術とユーザエクスペリエンスの専門家である矢谷さんから見た「ストックマークの魅力」を語ってもらいました。

プロフィール

矢谷 浩司(やたに こうじ):2003年、2005年に東京大学でそれぞれ学士号(工学)、修士号(科学)を取得。2011年にカナダトロント大学より博士号(コンピュータ科学)を取得。Microsoft Resarch Asia, HCI groupでの勤務を経て、2014年8月から東京大学大学院 工学系研究科電気系工学専攻(工学部電子情報工学科)にて教鞭をとり、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション分野の幅広い研究に従事。現在ストックマークの技術アドバイザーとして、事業開発やAIアルケミストなどのコンサルティングサービスの提供に携わる。

「応用科学」の研究を活かして、ストックマークとともに企業のAI導入をサポート


ーー矢谷先生はストックマークの技術アドバイザーとして、どのような活動をしているのですか?

「AIの導入を検討しているけれど、活用方法がわからない」という企業に向けて、『AIアルケミスト』というコンサルティングサービスをストックマークと協働で提供する活動などをしています。

このサービスは、「ユーザーがどうしたらもっと幸せになるのか?」という根本を突き詰める「デザイン思考」からスタートするのが特徴です。最初からAIの導入ありきではなく、私たちが持つさまざまな分野の知見を組み合わせて、最適な技術の導入方法を提案します。

AIの導入ありきでないとはいっても、これからはAIがさまざまな形で応用される社会になりるでしょう。『AIアルケミスト』は、少しでも早くAIを世の中に浸透させることを目指したものですが、私はいち研究者としても、AI導入を考える企業に対して、コンセプト立案などの活動を行っています。

ーー研究者として、ストックマークの業務以外の活動もされているのですね。

はい。最近ですと経済産業省のプロジェクトの一環で、RFIDという電子タグを家庭内でどのように活用できるかを検討しました。(参考:https://www.meti.go.jp/press/2018/02/20190208003/20190208003.html

RFIDとは食べ物や洋服、生活用品などさまざまな商品に付く予定の電子タグのことです。

このプロジェクトでは、RFIDを家庭内でどのように活用できるかをデザインし、コンセプトを立案しました。(参考:https://www.youtube.com/watch?v=_iIisFgHGS0)

例えば、「家庭での片付け」というシナリオでは、本を読んだ後にビールを飲もうとしても、本を片付けないと冷蔵庫が開かないという仕組みをつくりました。これは、あらかじめ本に電子タグをつけておき、本棚に本がしまわれたと電子タグが認識しない状態では冷蔵庫が開かないように学習させておくというものです。

RFIDのおもな用途は在庫管理などで、「売る側」にとって役立つ道具として考えられてきました。一方で「買う側」である消費者側のメリットにはあまり着目されていません。これではRFIDが付いた商品の購入が進まず、技術の普及が遅れる可能性がありますから、何か手を打てないかと考えた結果、AIであることを全面に出さずに、消費者に親しみを持ってもらえるような使用シーンをデザインしてみたんです。

ーーAIに詳しくない人でも親しみやすいAIの活用方法ですね。どういった思いでそのような活動を始めたのでしょうか?

企業がAIを導入するにあたっての課題や、AIに対して一般の人が抱いているのはどういったイメージなのかを知りたいという思いからですね。実社会が抱える問題は、大学内で研究しているだけではわからないこともありますから。さまざまな企業、組織と関わりながらこうした実社会が抱える問題に触れることは、私たち研究者にとっても良い刺激になります。

私の研究分野は応用科学であり、「ある技術や原理をどのように応用すれば社会に貢献できるか」というテーマを扱っています。一見すると難しそうに感じられるかもしれませんが、ひとことで言ってしまえば、人間とコンピューターのちょうど中間に位置する分野です。

だからこそ、ストックマークなど企業と連携したり、家庭でのAIの使われ方をデザインしたりと、できるだけ実社会に近いところでも活動するように心がけています。

「二足のわらじを好んで履く」若きプロフェッショナル集団


ーーここからはストックマークについて伺います。ストックマークのプロダクトはどういった点で優位性があると考えていますか?

ビジネスに特化していることです。ストックマークのツールには、情報を集めて整理したり、情報を活かして意思決定をしたりと、日常的に行われるビジネスパーソンの行動をサポートするためのナレッジが活かされています。

こういったナレッジは、ゆくゆくはビジネス以外の領域にも応用可能です。ストックマークはビジネスパーソン向けのサービスを展開している段階ですが、今後はその範囲を超えて大きく発展する可能性があるのではないかと思っています。

ーー矢谷先生はこれまで多くの企業を見てきたと思いますが、ストックマークの社風をどのように感じていますか?

会社全体に勢いがあるのがとても良いと思います。技術の開発もサービスの展開も速く、他のベンチャー企業と比べてもビジネスの進め方がアクティブです。

また一人ひとりがそれぞれの業務のプロフェッショナルでありながら、社員の多くがAIについて、それぞれ得意とする分野を持っています。

それだけでも凄いことですが、ストックマークには「二足のわらじを好んで履くタイプ」が揃っているのが面白い点ですね。「ビジネス視点でAIを世の中に浸透させる方法を考えながら、さらに最新テクノロジーも追っていく」というような、積極的に複数の領域に携わる社員が多いのです。これがストックマークのスピード感に繋がっているのだと思います。

AI時代に活躍する人材が育つ環境とは?

ーーAIの進化に伴い、人間が退化すると考える人もいます。矢谷先生はどのように考えていますか?

AIによってコンピューターに任せられる仕事が増えれば、その分「本当に人間がやるべきこと」を考える余白が生まれると思います。自分の生きている意味を問うたり、趣味を通して自己実現したり......。こういったことに時間を使える社会になると期待しています。

かつてトラクターが現れた時、畑仕事は減りましたがその分いろいろな作物が育てられるようになりましたよね。それと同じで、人間の仕事はAIによって奪われるのではなく、新しく生まれる可能性もあると思っています。

ーーではこれからAIが広がって行く時代に、人間はどのように行動していくべきでしょうか?

普段学生と接していて思うことですが、これからは流行りを「追いかける」のではなく、「自らつくる」人にならないと大変な時代です。技術もトレンドもどんどん変わっていきますから、そういうものに流されるのではなく、確固とした自分の強みをつくるべきです。

学生であっても、5年後、10年後のキャリアパスを描いて、各々の活動を通じて専門性を磨く必要があります。大学教員としても、学生の強みをつくるための場所を複数用意することを意識していますね。

ーー学生のうちから将来のキャリアパスを持つことを指導しているのですね。ストックマークへの学生インターンの紹介も、その一環なのでしょうか?

そうですね。学生のうちに社会を見ることもある程度は必要なので、学生の希望と会社のニーズがマッチングする場合は、ストックマークでのインターンを紹介しています。

学生に限らずですが、AIに関する高い専門性を持ち、アクティブにビジネスを展開しているストックマークに身を置くことで、現代を生きる力がつくと思います。この分野で成長を遂げたい若い方には、自信を持っておすすめできる環境ですね。

ーーありがとうございました!

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