撮影しか勉強してこなかった大学院生がプロデューサー集団に潜入してみたら #2
こんにちは。初めまして。
5月からSTORIESでインターンとしてお邪魔させていただいてる高橋真実と申します!
そもそも
プロデューサーとはなんぞや!
そんな知らないことを知るためにインターンで参加したはずが、今回STORIESを知ってもらえるようなブログを書くことになりました。
カメラでしか人と関わって仕事をしたことがなかった大学院生が、
STORIESの方々全面協力の元、共に働くとは?映像制作とは?プロデューサーとは?と聞きまくったブログです。
今回は、STORIESでプロデューサーをしている方々に実際にインタビューできました。
プロデューサーって、やっていることに形はないし、一言でいうけど一体どんな人なんだ!
という、漠然とした質問を、直接プロデューサーの方に聞いてみたいと思います!
よろしくお願いいたします!
早速とってもベタな質問をしてしまうのですが、
どんな学生時代を過ごしていたんですか?
もともと地方の大学で法律を学んでいました。写真がおもしろいなと思った時期があって、大学生の頃は東京に写真のワークショップに通ったり、写真を撮ったりしていました。
就職のことを考えた時にほぼ決まっていた先は、おもしろいけど、安定しすぎてて、思い切って別の方向に行きました。
おもしろい人とは友達になりたいなって思いますね。
で、思ってたら不思議と本当になれたりします。
それまでは、映像制作のプロデューサーはしたことがなくてバリ島で仕事をしていました。
東京に来た時、東京の街がとても面白く感じて、東京で仕事をしようと思いました。
そんな時にたまたまSTORIESの方に声をかけていただいて、今に至ります。
2016年に入社して、2019年の4月からプロデューサーに正式になりました。そんなに早くプロデューサーになれるってほかの会社ではなかなかないんじゃないかな?
ありがとうございます!社内ではちょうど若手とベテランの中間のポジションにいると思うのですが、
先輩から教わったことを後輩に伝える時にどんなことを気をつけていますか?
育てるとは思ってなくて、全然持ってないけど、実は後輩とも思ってなくて、
一緒に仕事する人が、100パーゼント200パーゼント150とか200くらいの発揮できればいいかなって思います。
だから、全然後輩にこう育って、って思ったことない。
だってみんなすごいし、みんなチャンスの塊で、だからチャレンジやチャンスの機会だけは奪わないようにしようと思ってます。
自分では30代になって、選ぶってことは大事にしようかなと思ってる。
30代は過渡期だよね。30歳までに海外住んでおこう思って26歳で海外行ったし、
変わる時期だと思う。
STORIESで教わったことはなんですか?
動画の仕事は未経験だったから
まず動画の基本なこと、1秒が約24フレームだったりほんとうに基本的なことから教わりました。
映像の作り方とか、やっぱり映像を作ることを知らなかったから、人がもいっぱい関わって、いろんな職種のプロフェッショナルと出会えるからから、面白いかなと思う。
一緒に仕事するならどんな人いいですか?
年齢問わず、みんなすごいなと思うし、いいところがたくさんあるから、そのままでいいんじゃないかなと思う。
わざわざ、私いう掛け算をしようとは思わないかな
いいんじゃない?好き勝手やるって大事だと思う!
その中で、自分でちゃんと自分をプロフェッショナルだと思いってる人と働いていきたいな
吉田さん編
STORIESは映像制作会社ですが、グラフィックやブランディングに強いプロデューサーがいらっしゃいます。珍しいと思いつつ、吉田さんのお話が聞けました。
学生時代は何を学ばれていましたか?
もともと大学では、アートと経済をつなげて社会をよくしていこうっていう大きなテーマを通して学べる大学でした。
高校の頃はそこが第一志望で、行きたくなくて、
美大に行った後のことを想像できなくて、社会と関わることが魅力的だなと思いました。
入学してからもアートと経済学べたらいいかなと思ってたら、
最終的には映像作品を一本映像を作ったら卒業できるクラスにいて、その作品で映画祭で賞も貰いました。
学校では映像やってて、先生の紹介で学生のころSTORIESでインターンをしていて1年くらいやっていました。
事務仕事とかプロットの資料集めとかオーディション手伝ったりとかが主でした。
就活の頃にはやっぱり美大的なところに行きたいと思いました。
グラフィックがしたい、生活デザインとか、広告みたいなところで、プロデュースするっていうよりグラフィックを作りたいと思って
デザインの授業でゲスト講師とかが教えてくれる考え方とか自然と理解できたんです。だからできるかなと。大学で幅広く学べたことがよかったです。
ブランディングとは?
就職してからはブランディングもやっていました。
STORIESに入ったきっかけもグラフィックの広告分野も広げたいと声をかけていただいて、
映像だけじゃなくてブランディングもやってるからできるんじゃないかと鈴木さんに声をかけてもらって、入りました。
映像はほぼ今やってなくて、プロデューサーだから映像がきたらもちろんやるけど
自分の任務は、グラフィックを広げること、社内にデザインのことを広げたりとか苦戦はしてるけど
ブランディングの案件とかどんどん提案をしていっています。
例えば商品開発から携わったり、売り方や広め方を提案したり
アイディアが必要なことはなんでもやっています。
答えはないけど、やったらいいなっていうことは提案して選んでもらう
外の目線から、どんどん新しくやっていく
過去を振り返らずにやっています。
これからやりたいことはなんですか?
好きなことをコツコツやったらいいんじゃないかと上司にアドバイスもらったりしています。
個人的には社会に出てから面白いことに出会えたかなと思います。
だから今後は社内に向けてデザイン講座をやってみたいです。
デザインのことを知ってもらえたら、嬉しいなと思います。
教えることで自分がいやすくなるというのはあるかな
分野を広げていくことをデザインブランディングを今後もやっていきたいです。
高野さん編
高野さんは私が見てきた広告に携わっていた、ベテランのプロデューサーさんです。比較的若い会社ですが、多種多様なプロデューサーとお話が聞けて、とても面白い!しかし、聞きたいことを聞いてみようと思いました。
一番知りたいことを聞いてしまいますが、
プロデューサーってどんなことをする人ですか?
俺は広告でやってるプロデューサーで、それぞれの業種のプロデューサー像は違うと思う
一貫して言えそうなのはどれだけ意思疎通ができるか、信頼できるかが重要だと思う
30歳ごろから20年くらいやってきて、任せたいと思われたり、
経験をしているかどうかも重要で
場数と引き出しが多い人がいいんじゃないかな。
STORIESに入って後輩に経験を渡せたことはいい経験だった。
自分が育てた後輩が、今その下の後輩を育てている。
自分の好きなものが仕事になるのはつらいじゃない
でも、似てるもので仕事ができる
幅広いけどマニアックな知識を活かせるのが広告なんじゃないかな
広告っていうのは映画的な要素があるし、音楽の要素もある
自分の好きな大事なものは自分の中にとって置いていいんじゃないかな
プロデューサーの夢ってなんですか?
まず、夢ってなんだろうね。笑
昔から物語が好きだから、プロデューサーもキャラクターが大事なんじゃないかな?
キャラがあると、その人の見方のガイドがあるみたいでわかりやすいよね
最初は技術職になりたかったけどね。学生のころは、録音の勉強をしていた。
それから音響系の技術職をやっていたけど
やめて小さな地方広告CMからこの業界に入った。それからこの業界に入って、今ここにいます。
STORIESは映画音楽CMが好きな人ははまるんじゃないかな?
ドラマ好きとか、映画は好きだけど俺はマニアじゃないけどね
入社した時は3ヶ月前に入った映像制作もまだ分からない新人がいて、全部教えた。
全部教えた後輩がいま、その下の後輩を教えてる
そんな状況ですかね。
鈴木さん編
ロサンゼルスから帰ってきたばかりのプロデューサーであり、社長の鈴木さんにもインタビューすることができました!
鈴木さんがSTORIESを作っていなかったら、こんなに様々な方にインタビューとしてお話を聞く機会は絶対なかったでしょう・・・!
鈴木さんは大学を卒業してから社会人となり、その間アメリカの大学院でプロデュースの勉強もされていました。
社会人になっても、物語の力を信じて学び会社として社会に届け続ける鈴木さんに
プロデューサーとは?そもそもプロデュースとは?聞いてみました。
プロデュースとは?
プロデューシングは、「いま目の前にない想像の出来事やプロジェクトを現実化する」ことだと思います。
それは誰かの誕生日会でも、テレビドラマでも、映画でも、ロケットをつくって宇宙に飛ばすことでも基本的には同じことだと思います。
想像を現実化していくために必要な根本的なポイントは、人に動いていただくためのリーダーシップだと思います。 クライアントから上司、外部の協力スタッフ、同僚、様々な人たちに動いていただく必要があります。
良いプロジェクトを実現するには、関係する方々の全てに効果的に、効率的に、そして設定された締め切りに向けて高いクオリティで動いていただく必要があります。リーダーシップというのは自分の部下やスタッフの方だけに発揮するものでなく、全方位で発揮するものだという自覚が重要だと思います。
押しが強い必要もないし、明らかに社交的である必要もないと思います。人それぞれのリーダーシップの取り方は違いますから。
そのためには結局自分が、関わってくれる人々の気持ちや状況をどれだけ想像できているのかというのがポイントだと思います。
また、これは私が通った大学院の映画プロデューサー学科の教授のラリー・ターマンの言葉なのですが、「プロデューサーとはクリエイティブな起業家である。」という言葉があります。
ゼロから今目の前にないものを、多くの仲間を集めて、鼓舞して一緒に創り上げていく。
「プロデュースは毎回新しい会社を立ち上げる起業と同じ」という考え方も私は好きです。
どんな方がプロデューサーに向いていますか?
世の中を分解するのが好きな人はプロデューサーに向いているんじゃないかと感じます。例えば、飲食店に入った時に、なんでこの色の内装なんだろう、このメニューなんだろうとか、看板広告を見た時に、なんでこのメッセージを選んだんだろうとか。
どういう意図があって、こういうことをやってるんだろう、一体何人の人がどれくらいかけて作り上げたんだろう、というような常に裏方の目線から意識して、世の中を見てきた人は向いていると思います。
企画を立てる時に、あの広告で見た、あのイベントで体験した、あのお店で感じた、構造を活用して、別のアイデアを組み合わせるというのは基本です。
普段から、世の中を裏方視点で見ている引き出しが多ければ多いほど、企画が立てやすいし、自分が未経験のプロジェクトを実現することができるということにつながると思います
先ほどもお話しましたが、年齢や経験は関係なくて、自分の頭の中で想像している楽しい未来のイベントや映像などのプロジェクトを現実にしていくことが好きな人が向いていると思います。
それは友達の誕生日会だったり、会社のイベントだったり、なんでも良いと思います。
「仕切る」ことが好き、楽しいと思う人、楽しませたいと思う人が向いていると思います。
良いプロデューサーは相手の状況や気持ちを想像して、関わるみんなをポジティブにリードできる人だと思います。
リーダーシップがあるというのは逆に言うと、人に動いてもらう、環境を変えていく、のは自分の責任だと考えている人のことでもあります。
だから、人のせい、環境のせい、会社のせいにしない人は、どんどん成長していくし、良いプロデューサーになれるんだと思います。
どんどん自分起点で成長・変化していく、そういう人達と一緒に働きたいです。
私たちの会社名はSTORIES、つまり物語です。
そして主人公が成長し変化する、その変化の軌跡・旅路に観客は共感する。これが物語の基本中の基本なんです。
私は「目標と、それを実行するための計画と自己評価サイクルのもとで、努力さえすれば、人は、いつでも成長できる、変われる。」と信じてるんです。
物語の主人公は必ず成長して変化しいくわけですから、STORIESという場所も一人、一人が成長・変化できる場所になっていくっていうのが理想だと思います。
ちょっと、うまくまとめすぎですかね(笑)
インターンをしてみて ー 高橋編
私はSTORIESで3ヶ月間、ほぼ月に1回きて、インターンをしていました。
でも、普通だったら月1回しか来られないインターンはインターンさせないと思います。
多分私が選ぶ側だったらしません。
でも、STORIESの方々は受け入れてくれました。
月に1回しか来られない中で、
高橋さんなりのゴールを決めて、企画して実行してください。
それがSTORIESからもらった私のインターンでの課題でした。
最初、本当に撮るという行為しかできないので、企画すらうまく立てられませんでした。
それをミーティングを重ねていただき、今回インタビューをして、ブログを書くというところまでできるようになりました。
月に1度しか来ない、ちんちくりんなインターンのお話を丁寧に聞いてくださって、話してくくださったことがあったから、ブログという実施までアウトプットすることができています。
ほぼ全員にお話が聴けるなんて思いませんでした!
本当に全面協力の上で成り立っている企画です!
撮影しか勉強してこなかった大学院生がプロデューサー集団に潜入してみたら・・・
たくさんの人を巻き込んで、
企画を立案、実現できるようになりました!!!!!
形にできて本当によかったです!
ありがとうございました!
高橋真実