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【森の住人インタビュー】自分に自信をつけるために。キャンプ(野外教育)の魅力とは

今年4月から1年間という長期インターンに来たガブ(ニックネーム)さん。筑波大学の大学院で「キャンプ(野外教育)」について専門で学ぶ彼が森の国にやってきた理由は、森で子供たちの野外教育をやりたいという想いからだった。
彼の言う"キャンプ"はいわゆるレジャーの1泊2日などのキャンプではなく、長期の「野外教育」である。

子供を自然の中に連れて行って、自然の中でしか学べないことや"キャンプ"を通して子供が成長していくことができる場を作りたいと考える彼に、"キャンプ"の魅力について話を聞いた。



Q.なぜ、大学院を休学して森へやってきたのですか?

本当は、海外に行こうと思って休学したのですが、コロナでいけなくなってしまって。

将来は野外教育の世界で仕事をしたいという考えもあって、去年1年間は住み込みで、アウトドアアクティビティのアルバイトしながら、日本国内を回ることにしました。

去年の夏〜秋の3ヶ月間、滑床渓谷のキャニオニングなどのアクティビティを運営している会社でサポートスタッフとして働いていました。

Q. サン・クレアと関わるようになったのはどんなきっかけでしたか?

滑床渓谷のキャニオニングのサポートガイドをしていたときに、サン・クレアの社員の方と社長さんがたまたま来られたんです。その際にサン・クレアが滑床渓谷で毎年夏にやっているEnglish Campの話を聞いて、興味を持って。
その後すぐに「何かできることがあればお手伝いさせてください」と連絡をして、関わることになりました。

Q. ガブさんは、なぜ"キャンプ"に興味を持ち始めたのですか?

きっかけは、大学三年生の時に所属した野外運動研究室でした。
当初初めてキャンプを経験したとき、自分の中の変化があって。
登山なども含めたハードなキャンプを1週間行ったのですが、5日以上の長期のキャンプをグループで行うと、だんだんとフラストレーションが溜まっていって、3日目くらいで周りを気にして行動することができなくなって。

でも、キャンプの中で、不思議とキャンプ中に感じたことや自分のことを話すようになったり、他人の良さが見えてきたり、自分の未熟さが見えてきたり、自分の心の内をオープンに吐き出せたというのが初めての体験でした。

キャンプというのは、非日常的な体験の中で色々な要素があって、自分が思っていることを自然に口にしてしまうような空間になるのだと思います。



Q. 研究室ではどんなことを学んでいたのですか?

キャンプカウンセラーと言って、子供の近くで生活のお世話をしたり、精神面のカウンセリングを行うための座学と実践をしていました。

キャンプカウンセラーは、具体的には、火起こしやテントを立てるという技術的なハードスキルと、カウンセリング、子供とのコミュニケーション、運営マネジメントのソフトスキルの2種類のスキルが必要です。

カウンセリングで大事にしなきゃいけない以下3つのポイントがあって、それらのポイントを実践しながら身につけるんです。

  • 受容:ありのままの存在を受け止める。
  • 共感:その人の感情を自分ごとのように共感してあげる。
  • 自己一致:カウンセラー自信が感じている感情を無視しない。
Q. キャンプって、奥深いんですね。やっぱり、長期のキャンプが良いのでしょうか。

キャンプは、1週間はやったほうが良いです。グループで活動していると、3、4日経つと、だんだん感情をコントロールできなくなって、我慢ができなかったり、イライラしたりするんですね。
でも、その壁を乗り越えるからこそ、グループのステージが上に上がるんです。

そういった『感情の爆発』を起こすためには1週間くらいあったほうがいいと思います。

Q. キャンプを通して子供達にはどんなことを学んで欲しいですか?

自分のことを好きになって、自己肯定感を高めて欲しいです。
僕ももともと自分に自信がなく、自分のことをあまり好きではありませんでした。
それが大学でキャンプを始めて自分のプラスとマイナスの部分を知り、受け入れることができるようになったんです。

だから、もっと小さい頃からキャンプをやれば、もっと自分を肯定して生きられるかもしれない。

学校教育ももちろん大事なのですが、どうしても学校教育だとテストや学問で評価をされてしまいますよね。そこだけに気を取られないで、それ以外の自分たちの良さを見つけて欲しい

他人から評価されてそれに応えていくことが人生じゃないんだよというのをキャンプの中で気づいてもらえたら、どんな仕事についてもどんな道を選んでも自分の選択に自信を持つことができると思うんです。



森の国に来て、2ヶ月が経ちましたが、考えに変化などはありましたか?

ここではいろんな人に出会えます。社長の細羽さんの「By Nameで生きろ。」という言葉が印象に残っていて。ここに集まる人は、みんな自分の名前で生きていて、自分がやりたいことを仕事にしている。
そんな人たちとここで出会う中で、以前は働く上でお金や給料の心配をしていたけど、それよりも若いうちから自分のやりたいことに挑戦したほうが人生面白くなるのかな、と思うようになりました。

キャンプに対する熱い想いを語ってくれたガブさん。特に、キャンプをやったことがない人により体験して欲しいというガブさんは今年の夏、森の国で10日間のキャンプ体験を企画中だ。
キャンプを通して見える新たなステージに挑戦したい人たちは、ぜひきて欲しい。

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ライター/井上美羽

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