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ユニットの成果や新組織立ち上げの原動力とは?マインドや環境の活かし方をMVM受賞者に聞く

SUPER STUDIOで実施している社内表彰制度「SUPER STUDIO AWARD」の受賞者を、7回に渡って紹介しています。

2022年度の「SUPER STUDIO AWARD」では、MVM(Most Valuable Manager)はダブル受賞で2名が選ばれました。今回ご紹介するのはその1人、プロダクトエンジニアリンググループ / ビッグデータユニットの河端良介(かわばた りょうすけ)さんのインタビューです。インタビュアーは弊社COOの花岡が務めました。

河端さんの強みは、会社全体の利益を考え、長期的な数字を短期的な行動に落とし込むことです。その姿勢はユニットに好影響を与え、メンバーが非常に良い雰囲気で目標にコミットすることに繋がりました。

また、システム移行の半自動化を目指すm4プロジェクトでは、エンジニアとしても手を動かし、低コスト化・高速化・安全性の向上などの特筆すべき成果を実現。より効率的な業務圧縮化を達成。さらにビッグデータユニットという新組織を立ち上げ、メンバーのキャリアアップにつながる可能性も生み出しました。

今回はこのような活躍を見せた河端さんに、マネジメントで意識していることや、ユニットのメンバーおよび他部署とのコミュニケーションなどについて話を伺います。

ーまずは、自己紹介と今までのキャリアについて教えてください。

河端:もともと学生の頃からプログラミングが好きで、趣味でツール開発をしていました。社会人になってからはアプリ開発エンジニアとして就職し、上京後ソーシャルゲームの開発に携わっていたのですが、その頃、ソーシャルゲームに配信される広告を見て、お金の動きに興味を持ったんです。お金が動くところには人も集まりますし、技術のアップデートも活発にされます。そこでDSPやSSPの開発に関わりたいと思い、転職しました。

それからMA開発会社でエンジニアリングマネージャーを経て、SUPER STUDIOに入社しました。

ーマネジメントするときには、どのようなことを意識しているのでしょうか。

河端:目標を定量化すること、メンバーがどれだけ上の評価までストレッチできるかを考えることです。会社が利益を出すにはどれだけのタスクが必要かという視点で話をして、会社の目標と個人のタスクを紐付け、納得感を持ってもらえるように意識しています。

メンバーの思考は、どうしてもタスク中心になりがちです。メンバーのレベルならその思考が最適解であることも多いかもしれません。しかし、マネージャーはタスクを決めているだけでなく上位目標まで考えている。できればメンバーにはより上のレイヤーに上がってきてほしいし、仕事の上でのミスマッチもなくしたい。そのためには、マネージャーが自分の考えをメンバーに共有する必要があると思っています。

だからメンバーとの1on1は週2回くらいのペースで行いますね。目標をアップデートしてもらうことや、目標達成のための考え方について話すこともあります。全体のお金の流れも意識しています。たとえば売上がいくら上がったら、会社として使えるお金がどれだけ増えるか。ボーナスが増やせる可能性も上がる、そのためにこのタスクが欠かせない、という視点でメンバーと話をすることもあります。

ー河端さんはビッグデータユニットという新しい組織を作りましたが、どうしてこのユニットを作ろうと思ったのでしょうか。

河端:データ収集・分析の業務をしていたときに、許可をもらってクライアントのECサイトをスクレイピングしてみたところ、広告配信をしてCPAがどれくらいだったかなどのチェックはできているものの、カスタマージャーニーなどはチェックできていないことがわかりました。つまり、深いデータ分析にまだまだ改善の余地があったんです。そこで、ECサイトに特化したデータ分析基盤を作ったら良いのではないかと考えたのが最初のきっかけです。入社して間もない頃から将来的にはecforceにデータ分析の機能が必要だと考えていたので、ついにそれを実現するフェーズになったという感覚です。

エンジニアの仕事は、今ある業務を自動化して、人が作業しなくて済む状態を作ることだと考えています。一方で、新しいビジネスが生まれるところには仕事も生まれるし、新しい技術も出てくる。今後データ分析の重要性が増すなら、ユニットとしてもそちらにシフトしていったほうが良いだろうという判断もありました。

ー新ユニットのメンバーとは、どのように向き合っているのでしょうか。

河端:ユニットメンバーはスキル・人柄ともに信頼できる方々なので、安心して権限委譲を進めています。私がいなくても自走できる方ばかりなので、何かあってもリーダーとメンバーだけで解決していることも多いですね。

自走してくれる上に、私が個別のシステム移行の案件に関わらなくても良いように動いてくれるので、マネージャー業務に集中する時間が作りやすくなっています。様々なエンジニアの方と会話して、最新の技術トレンドにキャッチアップする時間も確保できているので非常にありがたいです。

会社にとって必要不可欠な人材になるための働き方など、キャリアについての話をする機会も多いです。会話がきっかけで、先ほどもお話ししたように、新しいビジネスチャンスに気づくことができて、新しいプロダクトが生まれることもあると思います。「ビジネス」と「技術」は繋がりが強いので、ビジネス視点を持って取り組めば仕事が生まれ続けるということをメンバーには伝えています。

SUPER STUDIOは技術・サービスともに常にアップデートを進めている会社で、なおかつ経営陣や執行役員との1on1はもちろん、部署間を跨いだ打ち合わせや会議もとてもやりやすい風通しの良さがあります。この状況をエンジニアとして活かしてほしい、どんどん多くの人と話してほしいという話をしています。

ー河端さんは、技術力の高さにも定評があります。どのようなマインドで業務に向き合っているのか、どのような方法で学習しているのか教えてください。

河端:プロダクトにはどんどん新しい技術を取り入れるようにしています。なので、技術力を磨くためのなにかをしているというより、最新の技術を取り入れることでプロダクトの質を高めていった結果、技術力が身について、それを評価していただいているのだと思います。

日常的にずっとパソコンには触っていますし、ほしいプログラムを思いついたら趣味の範囲で作ることもあります。最近では、写真のオリジナルデータを自分のサーバに全部バックアップする仕組みを作りました。

エンジニアリングは仕事と割り切ってしまうのはもったいないので、仕事ではお客様が欲しいものを、プライベートでは自分が好きなものを考え、どんどん手を動かしてプログラムで具現化していったほうが良いように思います。

ー他部署と関わるときに意識していることについて教えてください。

河端:エンジニアだけでは事業は回りません。システムは他の部署の方々も関わって初めて運用できるものなので、運用について話す機会を持つようにしています。

話し合うときも、ある程度エンジニア側で運用について考えて「このような運用はどうですか」と提案するようにしています。移行の半自動化プログラムを作ったときがまさにそうで、ある程度自動化の仕組みを作ってから「こう運用してください」とPdMやPMに話を持って行き、相手の理解が深まってきたらすこしずつ主導権をバトンタッチしていきました。

エンジニアリング主導で、全体が同じ方向を見て進めるようにイニシアティブを握ることもあります。

ーSUPER STUDIOの組織の良いところはどんなところでしょうか。

河端:フラットで相談しやすいところです。マネージャーになる前からも、取締役COOの花岡さんや経営層の方々に、どんなことをベースに会社として意思決定するかよく相談していました。

権限委譲の話にも繋がるのですが、横のつながりがあるメンバー間で話し合って決めた内容を実行する、ボトムアップで進めていくのが良いと思っています。

ー最後に、ロールモデルについて教えてください。

河端:ビジネス面ではCOOの花岡さんの数値を根拠に戦略を練るやり方はしっかり見習いたいですね。相談をしたらすぐに返事をくれる取締役CTOの村上さんの良いところも取り入れたいと思っています。

社外にも何人かロールモデルがいます。中には経営の話をよくしてくださる方もいらっしゃいますね。いろんな人の良いところをどんどん取り入れ、より成長していきたいと思っています。

MVM受賞者の河端さんのインタビューを紹介しました。会社全体の利益と個人の目標をリンクさせて考えるという方法は、マネージャーはもちろん各メンバーにも参考になる考え方でしょう。

また、コミュニケーションの取りやすい社内の雰囲気を保つこと、積極的に話したり他部署にもアプローチをかけていくところなども、日々の業務に取り入れられるのではないでしょうか。ぜひ今回の話を、仕事やキャリアに対する考え方のヒントにしてください。

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