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「できるわけない」への挑戦。3児の母はなぜ大手外資系金融を飛び出したのか。

『家族や友人にすすめられる投資運用サービスの創出』を掲げ、2019年に創業した私たちsustenキャピタル・マネジメント(以下、susten)も今年で5年目を迎えました。現在では様々な分野のプロフェッショナルが、多様な働き方でサービスの進化を支えてくれています。

その中で今回インタビューをしたのは、sustenの5人目のメンバーとして会社の成長を支え、3児の母として子育てにも妥協なく取り組んでいる山田記実(やまだ きみ)さんです。

「sustenを知らなければ転職自体あり得なかった」

そう語る彼女は、なぜsustenを選んだのでしょうかーー。

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山田 記実(やまだ きみ)
慶應義塾大学経済学部出身。2007年にゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社に入社。リーマンショックという未曾有の金融危機後の6年間を投資信託の営業現場で奮闘する。退職後、結婚と出産を経た2014年にイーストスプリング・インベストメンツ株式会社に入社、投資信託の営業やマーケティング業務に従事。2018年に再びゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社に復帰。2019年、sustenに入社。10歳、4歳、0歳の子どもの母でありながら、総務本部長を務める。

リーマンショック後の心の蓋を開けた「できるよ」

ーーまず、山田さんがsustenで担っている役割について教えてください。

山田:私はお客様からのお問合せ対応や口座開設・管理といった顧客管理業務、マーケティングや経理・人事・庶務など幅広い総務業務を担当しています。

創業直後から代表の岡野と私で業務にあたっていましたが、今は人事や経理、カスタマーサポートなど様々な分野のプロフェッショナルが参加し、総務本部全体で9名の体制になりました。(2023年8月現在)なので、現在は私は総務本部長という立場で、新規プロジェクトや既存の業務フロー改善に注力しています。

sustenでは決定権のほとんどが業務を担当するメンバーにあるので硬直的な決裁業務がほぼありません。各人が守備範囲を広く持ち、柔軟にできることを全力で進められるsustenのスタイルがすごく気に入っています。

ーー長年外資系投資信託会社でキャリアを積まれてきただけあって、やはり精力的なんですね。ですが、子育ても並行されるなかで創業間もないスタートアップへ飛び込むというのは勇気のいる決断だったのではないですか?

山田:そうですね。正直、sustenのことを知らなければ転職自体あり得ない状況でした。前職の会社は新卒で入社し、人生で一番自分自身が成長したと思える機会をいただけた場所。しかも自己都合で退職した私を時短勤務で再び迎えいれてくださっていたんです。それを復帰後1年あまりで飛び出すなんて……。

でも、前職の後輩でもあった岡野から起業の話を聞き、彼らが目指す『家族や友人に勧められる投資サービスの創出』の理念に強く心を揺さぶられたんです。

ーーなぜ、sustenの理念に惹かれたのですか?

山田:私自身、個人投資家向け投信の販売現場に携わりながら、どこかで心を痛めていた部分があったからだと思います。

新卒入社後間もなくリーマンショックが起きたため、人生をかけて築いてきた資産の値崩れに直面したお客様から、運用会社や販売会社に対する厳しいご意見を直接いただく経験をしました。「個人投資家こそマーケットに大きく依存しない資産運用を目指すべき」と痛感した一方、短期的な値上がりや分配が期待できる商品ばかりが求められ、運用会社としてもそういった商品を提案せざるを得ない日々でした。

「お客様のために本当に正しいことができているんだろうか」と疑問を抱きながらも、その気持ちに蓋をしていたように今は思います。そんな気持ちが「本当にお客様のためだけを思った直販の資産運用サービスを作ろう」という言葉に強く共鳴したんです。

でも「そんなことできるわけない」とも思っていました。販売会社や関係者が手数料をかけ、果たしている役割はとても大きいとも分かっていましたから。

ーー山田さんの「できるわけない」という気持ちを変えたのは何だったのですか?

山田:岡野の「できるよ」という言葉です。彼は疑う私に、なんでもないようにサラッと「できるよ」と言うんですよ。そんな岡野を見て「私もお客様のための商品だと心から信じられるものを作ってみたい」という自分の本心に従って、挑戦してみようと思ったんです。

「できるわけない」を打ち破るのがsusten

ーー2019年にsustenに入社してから現在まで、どんな気持ちで働いてきましたか?

山田:ずっとワクワクしてきましたし、驚かされてきました。そもそも運用会社を10人以下のメンバーで0から作るなんて不可能だって普通は思いますよね。sustenのこれまではそんな「できるわけないじゃん」の連続でした。

たとえばお客様への「取引報告書」や「取引残高報告書」などの帳票類だってそうです。通常、証券会社は専門業者のサービスを使って帳票の発行・表示をしています。当然sustenでもそうするものだと思っていたら「帳票も自分達で出せるよね」と言い出して(笑)。みんなで法令を読み込んで、表示項目や計算ロジックを組み立てて。それで本当に自分達でできるようにしちゃったんです。

今年始まったNISAも同じです。いつも私が思う「できるわけないじゃん」を「でも、できないわけもないよね」と打ち破ってしまうんです。

ーー不可能に思えるような新しいことに次々挑戦してきたんですね。

山田:はい。でもそれは「目新しいこと」ではなく、「本当に良いもの」を慣習や固定観念にとらわれず全員で選び取ろうとしていると言った方がいいのかもしれません。sustenはそのために熟議を重ねる慎重さも合わせもっているので「石橋を叩いて渡るタイプのスタートアップ」だと私は思っています。

社内でもオープンに反論や問題提起するプロセスを必ず設けますし、管理部門も厳しくチェックを行います。それでもなお意思決定のスピードが早いのは、まず最初に経営陣が複数の立場で意見を出し合ってくれているからでしょうね。

ーーなるほど。ちなみに4名の経営陣の皆さんはそれぞれどんな役割になることが多いのですか?

山田:CEOの岡野はプロジェクトに対して「いけますよ」と前向きな姿勢で牽引してくれることが多い印象です。それに対してCIOの山口は必ず立ち止まって検証を重ね、CTOの益子・中村もエンジニアもプロダクトサイドの懸念をしっかりぶつけてくれます。やはりこの4人の姿勢がベストを求めるsustenのカルチャーを体現しているなと思います。

「3児の19時台就寝」を可能にする環境

ーー山田さんには3人のお子様がいらっしゃるということですが、どのような働き方で家庭との両立を図ってきたのですか?

スーパーフレックス制度を活用し8:00−14:00の時短勤務にさせてもらっています。出社は週2回、残りの平日は自宅など好きな場所で働き、時短勤務で残った仕事は子どもを寝かしつけた後にじっくり取り掛かるようにしています。

子どもと一緒に過ごせる時間は短いですから、できる限り向き合いたいとわがままを聞いてもらっています。子供の帰宅に間に合うように一度退勤できる今の働き方は満足度がとても高いです。

ーーお子さんの就寝後の時間を業務にあてるのは自分の時間が取れず、大変ではないですか?

山田:今は自分の時間は楽しく仕事ができればそれでいいかなと思っています。裁量権があって自由にデザインできるような仕事なら夜の時間であっても苦になりませんし。その代わり子どもは20時までには寝かせるように気をつけています。

ーー子どもの成長にも家族の生活リズムにも早寝は重要だと思いますが、19時台はかなり難しいですよね。

山田:一緒に働いてくれるメンバーや家族の理解があってこそですね。恵まれた環境にとても感謝しています。その分、なんとしても会社やチームに還元したいという強い思いにもつながっています。

実は前職でも同じような勤務体系を受け容れてくださっていて、実現のサポートもしてもらえていたんです。でも、投信営業の相手方は証券会社や銀行といった金融機関ですから、最低でも17時、時には深夜まで稼働されています。それに合わせて退勤時間後も頭を切り替えられない自分がいて、なかなかうまく行きませんでした。ですが、sustenではすごく順調なんです。

ーーどういった違いがあってのことなのでしょうか。

山田:まず、sustenは個人投資家の方々へのインターネット経由の直販サービスなので、デジタルで手続きが完結し、電話や店舗での対面営業が一切ないというのが理由の1つです。各種お申込みやお問合せも、夜間や週末にメールベースでいただくことが多い印象で、金融のフロント業務の中では比較的時間の融通が利きやすい環境です。

私個人としてはコロナ禍を通して「どこでもいつでも集中して働く」という経験を得たことも大きいです。だから、子どもの帰宅に合わせて母に戻り、また夜に仕事に集中するというサイクルが作れているんだと思います。

ベストを追い求めたい人に

ーー改めて、sustenの好きなところを教えてください。

山田:やはり慣習にとらわれず、ベストを選び取ろうとしているところです。現在創業4年目を迎え「本当にお客様のためのサービス」が形になり、私の中にあった迷いはすっかりなくなりました。

ただ、現在パフォーマンスが芳しくなく、ご心配をおかけしている状況は心苦しいです。しかし、長期投資専用サービスを提供する私たちにできることは、責任を持って今お客様が保有してくださっているファンドをより良くすること。そして、ご説明を尽くしできるだけ長く保有を継続していただくことです。

新NISAへの対応などこれからも難しい局面が続きますが「ベストを追い求める」という姿勢を持ち続けて、『家族や友人にすすめられる投資運用サービス』を追求していきたいです。

ーー最後に、sustenに興味を持っている方にメッセージをお願いします。

山田:sustenは働き方の自由度も裁量権も、挑戦に対する評価も高いスタートアップです。自信のあるプロフェッショナルな領域を持っていて、それを新しい挑戦に生かしたいという方は、ぜひsustenに来てほしいです。ぜひその力を、私たちとより良いサービスを作るために使ってください!

執筆:北原泰幸、撮影:小堀将生、編集:sustenキャピタル・マネジメント

最後に

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