趣味でアートに魅了された私が、アートビジネスに挑戦することを決意した理由。

アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker（アートスティッカー）」を軸にアートビジネスを展開するスタートアップ「The Chain Museum」に、2022年9月から新たなメンバー・「石川賢司」さんがジョインしました！

これまでのキャリア、The Chain Museumへの入社の決め手や、今後チャレンジしていきたいことなどをインタビューしました。ぜひご覧ください！

■社員プロフィール

石川賢司（イシカワ・ケンジ）さん／Art Registrar, Artist Support

二十代の頃、ふと友人に連れていかれた美術館で、あるアート作品を見て衝撃を受け、国内・海外の美術館を巡り始める。次第に、興味の対象が同時代の現代美術にシフトし、休日のほぼ全てをギャラリー巡りに費やすアートウォッチャーになる。

やがて、アートフェアで初めての作品を購入、コレクターの道を歩み始める。アートラバー達と美術の話をすること、自らの蒐集コンセプトや趣味に刺さる作品を見つけ出した時に生きている喜びを噛み締める体質。好きなことを仕事にしたので、新しい趣味を見つけなければと模索中。

〜石川賢司さんへの3つの質問〜

Q1：入社前はどんなことをされていましたか？

これまでは、日本郵政グループで営業職に従事していました。私の場合、アートとの主な接点は「仕事」ではなく「趣味」であるため、趣味としてどの様な流れでアートの世界に魅了されたかについて、お伝えしたいと思います。

アートの入り口は、友人の影響で好きになった美術で、当初は古典絵画・近代絵画が興味の大半でした。一方、ある出来事がきっかけで急に現代美術にのめり込むようになりました。それは、辛いことが様々に重なった際、現代アートの島として評判の良かった直島に一人旅に行った時に見かけた、宮島達男さんの《時の海》との出会いです。

輪廻転生・死生観など、宮島さんのコンセプトについて当時はまだ知識が浅かったのですが、同時代に生きるアーティストの作り出した作品から受けるその感覚は、これまでの物故作家の作品とはまた違う、正に「今を生きるための力」と感じました。それ以降、休日はアート漬けの毎日でした。

一方、思いがけないところで、アートが仕事に活きる場面もありました。ある日、お客様のお宅や企業にお邪魔した際、現代作家の作品や近代絵画のレプリカが飾られていたため、それを話題にしたことがきっかけで深い関係値を築くことができ、大きな案件を成約したこともありました。その時は自分の知識が活かせたことがとても嬉しかったことを覚えています。

Q2：入社のきっかけとして、The Chain Museumにどんな魅力を感じてくださったのですか？

アートウォッチャーとして、様々なアート関係者の方と日頃から交流をしていたため、The Chain Museumが運営する「ArtSticker」のことはキャリアチェンジを考えるよりももっと前から知っていました。

「ArtSticker」に登録してみてまず感じたのは、「Sticker機能」のユニークさ。作品を購入する以外の方法でも、作家の力になれるシステムは想像の範囲を超えていて、面白いなという衝撃がありました。こうして「ArtSticker」を使っていく中で、The Chain Museumが展開するビジネスのあり方そのものに次第に興味を持つようになりました。

例えば、The Chain Museumが手掛けるアートコンサルティング事業はその一つです。企業と作家を繋げる取り組みによって、インスタレーションや大作など、購入に踏み切ることはハードルが高いが力のある作品もフィーチャーし、企業も作家もプラスになる事業を展開しているのがとても魅力的に感じたんです。こうしてアートビジネスの多様性や社会性を知っていく中で、「自らもギャラリーや作家と築いてきた関係性をビジネスに活かす形で力になれるのでは」と期待に胸を膨らませ、気づけば面談に進んでいました。

また、代表の遠山をギャラリーやアートフェア、内覧会などで度々見かけており、一人でじっくりと作品と向き合いながらも、作家と対話して様々な鑑賞のあり方を楽しんでる様子に好印象を持っていたので、The Chain Museum に親近感や信頼感を感じていた部分も理由として大きかったです。

アートへの揺るがない愛や、現代アートが更に発展を遂げる未來に向けて常識に囚われない挑戦をし続けている代表と共に、この会社、更に自分自身も成長したいと強く願ったことが、入社の決め手となりました。