TAIANでは、婚礼業界を中心とする「祝祭」の場を、テクノロジーの力で少しずつ更新しています。
現在入社1年目、エンジニアの細川隆之介さんは、AI技術を武器に、「今までできなかったこと」を一つずつ現実にしてきました。インターンとしてTAIANに飛び込んだ日から約2年半。仕事のどこに面白さや難しさを感じているのか。どんな未来を描いているのか。ありのままの思いに迫ります。
PROFILE 細川さん
ソフトウェアエンジニア
筑波大学情報学群卒。クックパッド株式会社など複数のWEBサービス企業で長期インターン後、TAIANに新卒で入社。TAIANでは開発、DevOps、コーポレートセキュリティ、生成AI活用推進など情報技術が関わる領域に幅広く従事。
カップルとの意思疎通がスムーズに。
AI搭載機能で式場の担当者を支える
──現在のお仕事について教えてください。
私は、ソフトウェアエンジニアとして働いています。現在入社1年目ですが、学生時代からインターンとしてTAIANで働いていたので、在籍期間は約2年半です。
今は主に、式場様向けのSaaSプロダクトの開発をしています。その中でも2025年9月頃からは、AIを用いた領域を担当。セールスが商談で持ち帰ってくるユーザの声やデータを吸収しながら、「AIを使ったらこういう便利な機能が作れるんじゃないか」という仮説を立て、仕様設計、デザイン、実装を一気通貫で行っています。
──具体的にどんな機能を実現しているのでしょうか?
たとえば、式場に来館する前のカップルがホームページ上でどんな行動をしているかを、AIで分析する機能があります。
その方がプラン一覧ページを長く見ていれば、「いくつかのプランを比較しているのかもしれない」と推測できます。「少人数プラン」のページを何度も見ていたら、少人数プランに関心があると読み取ることができます。
お客様の迷いや関心をこうした細かい動きから把握し、「ここを重視していそう」「だったらこういう提案が合いそう」と、接客のヒントにできるのです。
──お客様の心理を深いところまで知れるのですね。
はい。ほかにも、カップル向けの提案書をAIで作成する機能もあります。
一般的に式のプランを決めるときには、担当者が希望の演出内容などをヒアリングし、それをもとに提案書を作ります。ただ、人の手で作ると2〜3時間かかることも。提案書をその日のうちに渡すのは難しいケースが多かったんです。
でも、この機能を活用すれば、早ければ3〜5分で提案書が作成されます。カップルにヒアリングしたあと、すぐに提案書を用意し「こんなプランはいかがでしょうか」とその場で話せる。これまで難しかったスピード感のある提案が実現できるようになっています。
──式場の方からの喜びの声は聞こえてきますか?
「時間がかかっていたことがすぐにできるようになった」「今まで見えていなかったお客様のニーズが見えるようになった」などの声をいただいています。
──一方で、課題もありますか?
精度に関しては、改善を続ける必要があります。たとえば先ほどご紹介した提案書の作成機能において、もしAIが、現場でできない演出を提案してしまったら信用を失ってしまいます。大きな金額を払って行う一生に一度のイベントだからこそ、仮に失敗する確率が100分の1だったとしても、その「1%」が懸念される。その意味で、式場で働く現場の方々はまだまだAIというものに抵抗感を抱いていると思います。
──なるほど。
とはいえ、最近は現場の方もChatGPTなどを日常的に使っていて、「これを使ったら何かできそうだ」という感覚を持っています。根拠なくAIに期待するのではなく、実際に使った上で深く期待している方が増えている。可能性はどんどん広がっているので、精度や使いやすさを磨き続けたいと思います。
「熱量高い雰囲気に惹かれて」
インターンからそのまま正社員に
──そもそも細川さんがエンジニアを目指した原点は何だったのでしょうか。
最初のきっかけは、祖父からパソコンをもらったことです。中学生の頃、初めてプログラムを書き、確率を計算するシミュレーションを作りました。すると、当時の自分にはとてもできないような計算が、プログラムではすぐに出せた。人間では難しいことが、パソコンなら一瞬でできる。その体験に強く感動しました。
そこからプログラミングが好きになり、大学では情報学部に進んで本格的に学びました。
特に印象に残っているのは、学園祭の運営に関わったことです。ちょうどコロナ禍と重なり、大学の歴史上初のオンライン完結型の学園祭でした。公式ホームページや管理画面を備えたポータルサイトを用意しようということで、私はセキュリティを担当。自分たちが作ったサイトがイベント全体の土台になって、とてもやりがいがありました。
──TAIANでインターンをしようと思った理由は?
当時、「インターンをするなら学生扱いではなく一人のエンジニアとして活躍したい」と思っていて、あえて学生枠ではなく中途採用枠で数社に応募を出したんです。多くの企業からは書類選考で落とされてしまったのですが、前向きな連絡をくださった企業もあって。その中で一番魅力的だったのがTAIANでした。
ジョインするに至った一番の決め手は、雰囲気です。メンバー一人ひとりの熱量が高く、本気で努力している。大きな夢を掲げつつ、「目の前のお客様の困りごとを解決する」という地に足のついた事業にも思いを持っている。そんなアツさがかっこよくて。また、当時社員が20人ほどで、挑戦の幅が広そうだったことにも背中を押されました。
──インターンから、そのまま入社した経緯は?
実は大学3年の夏前に就職活動をして、ある大企業から内定をいただいていました。でも、内定者懇親会に参加したときに少し違和感を覚えて。自分は、大企業で用意された枠組みで働くより、「自分たちで会社を大きくしていこう」という気概にあふれる環境のほうが合うと気付いたんですよね。
改めてTAIANの空気感が好きだと感じましたし、貢献できることがあると思ったので、入社を決めました。
──インターンから入社して、仕事内容はどのように変わりましたか?
開発が中心であることは変わりませんが、担当領域が広がりました。最初はフロントエンド、その後はバックエンドやインフラにも関わるように。さらに、コーポレート領域のセキュリティや社内DX、請求管理の仕組みづくりなどにも携わりました。
また、エンジニア組織全体の生産性向上に取り組んだこともありました。開発にAIツールを使うことを提案したり、効果測定の仕組みを整えたり。自主的に集まる勉強会を開催したりしました。
──かなり多くの領域に挑戦されていますね。
そうですね。私が「やりたい」と手を挙げて勝手にやっている部分もありますが、コーポレート領域の業務などは、会社のニーズに合わせて任されたものです。しかし、振り返ると、たくさんの学びがありました。請求に関する全領域を担当することで、自分が作ったプロダクトにお金を払っていただいていることを実感を持って理解することができました。何でも挑戦をさせてもらえる環境のおかげで、速く成長できていると思います。
──ポッドキャストでの発信にも取り組んでいるそうで。
はい。ポッドキャスト『熱源.fm』に出演しています。エンジニアは話すのが苦手というイメージを持たれることも多いですが、TAIANのエンジニアはむしろコミュニケーションが好きな人が多いんです。だから、テックブログを書くよりも声で伝えるほうが自分たちらしさが出るのではないかと考え、力を入れるようになりました。
番組では、プロダクトの設計思想や組織づくり、そしてAIの活用などをテーマに話しています。また、キャリアに悩んでいるエンジニアに向けて「これからどう成長すればいいのか」「この時代、キャリアをどう描けばいいのか」のヒントも伝えているつもりです。
人生をもっと楽しめるように。
「祝祭」の魅力を伝えていきたい
──TAIANに入って、成長を実感する瞬間はありますか?
他人への解像度が高まった時です。今までは、無意識に「みんなも自分と同じような考え方をするはず」と思いがちでした。でもTAIANでいろんな方と関わって、いろんなプロジェクトを進めていく中で、「自分が思っている以上にちゃんと伝えないと前に進まない」とか、逆に「ここは細かく伝えなくても回ることもある」とか、そういう感覚を学びました。TAIANのオフィスはワンフロアなので、まるで教室のようにその場にいる人の様子が見渡せて、一緒に働くメンバーとの物理的な距離が近く、会話が自然と耳に入ります。いろんな声が聞こえてくる環境で、自分の視野がどんどん広がっているのだと思います。
──素敵です。改めて、TAIANのどんなところが好きですか?
「他人のせいにしなくていい環境」があるところです。
大きい組織だと、何かあっても自分のせいだと思えないことが多いと思うんです。「上の方針に従っただけ」とか、「これは5年前に決まっていたから仕方ない」とか。そうするとモヤモヤの矛先が外側に向いてしまい、無力感を抱いてしまうと思います。
でも、今のTAIANの規模感なら、何事にも強い当事者意識を持てます。半年前に自分がやったことが巡り巡って今の課題になっている……みたいなことも起きるので、改善点があれば自分で動いていかなくてはなりません。なんでも「自分のせいだ」と思えるのは、大変ではあるけれど納得感があり、楽しいです。
──エネルギッシュに向き合っていることが伝わります。細川さんが頑張れる原動力は?
やはり「祝祭」の素晴らしさを広めたいという思いです。これは持論ですが、「祝祭」は、人生の楽しみ方を教えてくれるものだと思っています。たとえば結婚は入籍するだけでも成り立つ。それでもあえて場をつくり、みんなで集まり、楽しむ。両親への手紙を読んだり、上司や友人に感謝を伝えたり、再会を果たしたり。日常の延長線上に、特別な「楽しみ」を意図的に差し込んでいるんですよね。
法人向けの周年パーティーも同じです。会社が1年、2年と続いた事実だけで終わらせることもできる。でもあえて場を設けて、成長を振り返りみんなで喜び合う。その時間そのものが「楽しみ」をつくっています。
ぼんやりしていると通り過ぎてしまう毎日に対して、「こういう楽しみ方があるよ」「こうすれば人生はもっと面白くなるよ」と示してくれる。それが「祝祭」の役割なのだと思います。
そんな「祝祭」の素晴らしさを広めるために、頑張れているところはありますね。
──そのために、細川さんが今成し遂げたいことは?
直近ではやはり、AIの活用ですね。現状、興味を持っていただくきっかけ作りとしては手応えが出てきています。しかし、世の中に認められてちゃんとお金を払ってもらえるレベルまでには、もう一段階ブラッシュアップが必要だと思っています。AIの活用を早く売上につなげたいです。
また、これはどちらかというと私個人のビジョンですが、AIによってエンジニアの業務の一部が代替されていく中で、次のエンジニア像って何なんだろう……というところに興味があります。この会社を通して、「こういう姿がある」「こういうキャリアの道筋がある」ということを示せたら面白いなと思っています。
──ありがとうございます。最後に、これから細川さんのように新卒でTAIANに入社したい方や、仲間入りを考えている方たちに、メッセージをお願いします!
TAIANには、結婚式を中心とした祝祭を本気で良くしたいと思っている人が集まっています。「結婚式っていいよね」「人が集まる場っていいよね」と熱心に思っているメンバーが、技術や強みを生かして、新しい価値を生み出している。この仲間と一緒なら、本当に未来を変えていけると私は信じています。
この記事を読んで、ビジョンに共感してくださる方がいたら、ぜひお話ししましょう。技術力がすでに高い方も大歓迎ですが、現時点で目立った実績がなくても心配はいりません。TAIANには、人の成長を本気で後押しする文化があります。ただ任されて終わりではなく、成果が出るまで伴走してもらえるので、どんどん幅を広げていけます。
学び続けたいという前向きな気持ちがあれば、きっとフィットするはずです。一緒に、祝祭の未来をつくっていきましょう!
文:安岡晴香
編集・写真:出川光(ノンブル社)
デザイン:Ayaka Momose(TAIAN)