僕が起業をした原点を聞かれると、だいたい「仕事を創る側の人間になりたい」と思ったからと答えている。
2016年、大学3年生に上がったタイミング、20歳頃の話をする。
当時、私は関西の大学に通っていた。
「意識高い系」として動いていくと、関西かつ学生というフィールドにおいて行き着く先はだいたい、
1.携帯の切り替え営業
2.怪しいネットビジネス
この2つに絞られていた。それが関西学生意識高い(笑)界隈だった。
情報商材というやつがまだ全盛で、アメブロで集客して、セミナーに集めて、何十万円かの教材を売る。
「せどりセミナー」や「投資セミナー」「インターネットで稼ごう」みたいなものが本当に多かった。
人づてで一度そういう場に参加したこともある。

AI生成画像、チェックシャツもいた気がするw
しかし、セミナー会場にいけば「師匠に会えるチケットが"アッツ"」「このチケットがあれば上に行ける」みたいな話をされて、心底アホらしいと思い、途中で帰った。
これ、2016年の話として書いているけれど、
2026年の今もだいたい同じことが行われているのすごい。
10年経っても構造が変わっていない。
ちなみに、これからAIが浸透した場合、その「AI」から多くの人が騙されてしまうのではないかと心配している。
とにかく当時の僕はネットビジネス(笑)で一定程度は稼げてしまっている事実に対して、はっきり「鼻につくな」と思っていた。
私は大学でも、ITビジネス専攻で勉強していた、そちらのほうが権威があるとも思っていた。
補足として、私は近畿大学経営学科ITビジネスコース主任の布施先生のゼミに所属をして、大学の授業でインターネットビジネスを正式に学習していた。
だからネットビジネス(笑)このやり方はおかしい、という感覚がずっとあった。
で、私がやったのは「距離を置く」ではなく「裏を暴く」だった。
URLの「wp-admin」から、検索して出てきたのがバズ部との出会いだった。ここから人生が劇的に変わった
そのとき、その怪しい人たちが使っているサイトのURLをよく見ていたら、「wp-admin」という文字列が入っていることに気づいた。
なんだこれは、と思って「wp-admin」でGoogleで検索した。ここが分岐点だった。
僕のGoogleの検索結果に出てきたのは「バズ部」だった。

この「バズ部」読んで、素直に感動した。
当時、興奮したのを今でも記憶している。
というのも、
WordPressを使ってコンテンツマーケティングをやろう、という話が、情報商材屋が何十万円で売っているものよりはるかに高いクオリティで、全部無料で公開されていた。
ネットビジネス(笑)は借金を背負わせてまで売っている。
こっちは全部タダで出している。
なんて素晴らしいブログなんだ、と思って一気にファンになった。
おそらく、このタイミングで「怪しいネットビジネス」と「バズ部」のギャップを同時に見たのが大きかった。
片方だけ見ていたら、ここまでの衝撃はなかったと思う。
ネットビジネスの怪しい側から入って、その真裏に真っ当なものを見つけてしまった。
ほとんど宗教的な体験に近い。
これが正しいんだ、と心から感じた。
ただ、ファンで終わっていたら本当にただのファンで終わっていた。
ハイライトとして、そこで私は「ワンチャン、ここでインターンできれば熱いのでは」と思いついたことだった。
たまたまインターン募集のページもあった。運が良い。
そこで、早速、問い合わせメールを送った。
それが2016年の5月ごろ。
図書館でSEOやWebマーケティングの本を数十冊借りて、読んだ内容をブログでアウトプットするだけの日々を缶詰になって2、3ヶ月やっていた時期だった。
そのブログでは「ライティングの4つの手法」みたいな、今読んだら、誰の何にもならないカスみたいな記事を量産していた。
それでも一応アドセンスは入れていて、誰が見ているんだろうと思いながら数十円程度の報酬が発生するのがちょっと嬉しかったのを覚えている。
私の人生が劇的に変わりはじめたのは、バズ部と出会い、インターンの問い合わせを行ったことであった。
その後、無事にインターンさせてもらえることになるが、この後の話はまた別の機会にする。

20歳の頃に立ち上げたサイト。
本当に何も考えていなかった。
中身もひどくて、大学の教授が授業で言っていたことを、ものすごく薄い内容で書いていました。
なぜ「メディア」だったのか。3つの理由が交差していた
よく「なぜメディア事業を始めたのですか?」と聞かれる。
起業当初から「情報の非対称性をなくしたいと思っていました」みたいな話にしたくなるけれど、それは嘘になる。
そんなことは1ミリも考えていなかった。
振り返ると、たぶん3つの要素がたまたま交差した結果だった。
1. クリエイター気質。承認欲求の向き先が「自分」ではなく「アウトプット」

私は小学生(10歳)のころ、漫画を描いていたり、スーパー正男メーカーというマリオメーカーのようなものや、WWAというRPGツクールのようなものでゲームを作って、人を楽しませたり、笑わせるのが好きだった。
素直に、友達の楽しんでる姿をみるのが嬉しかった。それは自覚があった。
大事なのは、この承認欲求が「自分を見てほしい」ではないところだと思っている。
自分の作ったアウトプットを見てもらうのが嬉しかったこと。
評価されるべきは自分ではなく、出したものであってほしい。この感覚が今も続いている。
しかも、幸いなことに、「自分はおそらく情報感度においては最先端にいる、少なくともアーリーアダプター側にはいる」という感覚があった。

それに、みんながやっていないことをやりたい、というのも昔からあった。
小学生でアコースティックギターを始めたりしていた。中学高校でやる人はたくさんいるけど、小学生はほぼいない。
子ども時代から、そういうニッチで最先端にいたがる奴だった。
2. 目標志向。根拠なく「月100万」と「100万PV」を掲げていた

マクサン(旧ブログ部)
PV数でわかるブロガー番付|あなたのブログはどのレベル?
大学3年のころから、根拠もなく目標は月100万円、月100万PVと言っていた。
PVと収益のピラミッドみたいな図をずっと眺めていて、これくらいのPVがあればこれくらいの収益になる、「俺は神になる」という逆算だけがあった。
紆余曲折あったが、20歳から30歳に至るまでに、単一メディアで100万PVを達成して、数十件のメディア事業のM&Aを実現したのだから感慨深い。
1,000万PV、神になるのはまだ諦めていない。
3. ネットビジネス(笑)のアンチ。「そちらは行く道ではない」を証明したかった

突然のオモコロ感
情報商材の界隈に対して、「いや、たぶん君たち、それでは結果出ないよ」という老婆心に近い考えをもっていた。
やり方が愚策すぎる、という感覚。
そしてそれを、批判で終わらせるのではなく、自分が正しい側に属して結果を出すことで証明したかった。
「ユーザーの未来を創る」そんなメディアを作り、そちらじゃない側が正しいと証明する。
ジョジョ3部ポルナレフ「正しいことの白の中に俺はいる」のような感覚。
「仕事を創る側に回りたい」その中でたまたまメディアという器があり、あとから振り返ると、色んな運が重なり、人のご縁で結果を出すことができたのだと思う。
「ユーザーの未来を創る」という岸田の理念はどこから来たのか。

↑著者プロフィールにも記載している
ちなみに、自分で会社を創業したあとに、この「ユーザーの未来を創る」という理念を言語化した。
会社経営を自分で行う中で、「そもそも自分はなぜメディアをやれているんだろう」と考える時間があった。
そのときに思い出したのが、自分の高校選びだった。
私は高校時代、監獄のような最悪な青春時代を過ごした。
仮に中学3年生の自分が、今でいうイトクロさんがやってる口コミサイトのような、実際に通っている人の情報がまとまったサイトと出会っていれば、話は違ったかもしれないと思っていた。
その原体験がひとつ出てきた。
順番としては、インターネット好き、クリエイター気質、目標志向が先にあって、メディアという手段がそこに刺さって、結果が出はじめてから「誰のためにやるのか」が後から入ってきた。ボトムアップ。
きれいなストーリーではないけれど、事実としてはそうだった。
メディア事業は手前味噌だがセンスもあり向いていたから、あまり苦しくなかった
もうひとつ正直に書いておくと、メディア事業はあまり苦しくなかった。
人より、相当やり込んだけど、めちゃくちゃ苦しい思いをした記憶(認識)がない。
おそらく向いていた。苦しいという感覚が無く、のめりこめていた。
インターネットが好きで、ネットネイティブで、文章を書くのが得意で、負けず嫌い。その組み合わせだけで自然に前に進んでしまった。
23歳でメディアも売却して、今だから言えるが新卒から新宿のタワーマンションに住んでいた。

しかし、西向きで太陽光が「アッツ」だった。
ただ、当時からブログをやり続けていてもな…と、
結局は負けず嫌いが発動して資本主義的な戦いに向かっていった。
そして、今はメディアとは違う商売のフェーズにいる。
そして現在、令和8年以降、「未来の景色」がもう見えた
面白いのは、2026年の今、AIをめぐって当時とよく似た景色が広がっている。
思ったよりみんなAIを乗りこなせていない。
AI驚き屋がうるさい
ということだ。
最近、よく相談をうけることがあるが、「AIを上手く使いこなせない」と言われて話を聞いてみると、単にプロンプトの試行回数の問題だったりする。
指示の出し方、前提の渡し方、その試行回数だけで結果が変わる。
日常でAIを活用し続けているか、そうでないかしか違いはない。
これって結局、10年前からの「インターネットリテラシーがあるかどうか」とまったく同じ構造をしている。
before
Q.適切な問いをもって、Googleの検索窓に、必要な情報を取得するためのクエリを打ち込めているのか?
Q.ググれと言われてからググるのではなく能動的に先端の技術に飛び込んでいるのか?
↓
after
Q.明確な目的ありきで、AIに適切な問いを与えられているか?その試行回数は適切か?最先端の技術をキャッチアップし続けているか?
AI活用で差がついているのはツールの性能ではなくて、扱う側の態度や解像度のほうだ。
そして、その差を利用して怪しい商材を売る人も、たぶん今も同じ場所に立っている。
10年前とまったく同じように。
だとしたら、僕がやることも10年前と変わらないのかもしれない。
「正しいことの白の中に俺はいる」
AIを乗りこなして爆発的な結果を出す。
あとは結果を出して証明するのみ。
p.s.
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