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テトテ 創業までの道のり

Photo by Angelo Jesus on Unsplash

10代の頃は勉強はあまり好きではなかったから、高校も1週間で辞めてしまいました。明確な目標や夢があったわけではないから、造園、土木、左官、ガソリンスタンド、漁港、バーテンダー、選挙の手伝いなど色々な仕事を転々としながら、18歳位からオートバイのメカニックになりたいと思うようになり、自分が理想とするバイク屋巡りを半年位していました。そこで見つけたのがアメリカ製ビンテージオートバイをレストアしているショップで、通い詰めて頼み込んで、なんとか雇ってもらい、3年ぐらいはまさに”浸食忘れて没頭するような生活”。朝〜夜まで泊り込みでオートバイ漬けの毎日を送っていました。

そのショップに勤めている時に一つの転機があって。アメリカにバイクの買い付けにいったときに、オートバイのマニアで自宅を改装されてミュージアム持っているおじいさんに出会ったのですが、その方が「趣味を超えて、文化を残すことに使命感を持っているんだ」という話をされていることに非常に感銘を受けたということがありました。帰国してからもそのことをずっと考えていて、当時の僕のように働き詰めではその発想にはならない。時間とお金に余裕がなければ、文化を残すというような考えには至らないんだということに気がつきました。そして、その出来事がきっかけとなり本格的にビジネスについて学びたい、いずれは独立して仕事をしていきたい、と思うようになり、23歳の時に投資用不動産販売の会社に入社しました。

不動産会社では、勉強期間のつもりで誰よりも一生懸命働きました。同時に放送大学でビジネスのことを学ぶこともしました。また不動産販売がメインの会社だったけれども、自ら直談判して仕入れの仕事をさせてもらっていました。そして、勤めて3年経ってから、その会社の机を一つ借りて会社を作りました。不動産売買をメインとして、権利関係を整理し流通させるようなビジネスです。当時は小規模不動産での競合はほとんどおらずいわばブルーオーシャンでした。翌年には小さな事務所を借り、しばらく一人で事業をしていましたが、軌道に乗って来てからメンバーを増やしていきました。その後、順調に業績を伸ばすことができていたもののリーマンショックや東日本大震災の影響で経営が傾き、結果としてV字回復をすることはできましたが、それまでの「効率を追求する経営」に疑問を感じ始めました。

その頃から「人の幸せ」や「理念」について深く考えるようになり、幹部メンバーと会社の方向性について、話し合いを重ねていったのですが、根本の思想や方向性が違っていることを、お互いが認識していったような形になり、最終的にはお互い別々の道を歩んでいこうと、会社を幹部たちに譲渡して、自分はゼロから新しい会社を作る決意をしました。それが今のテトテになります。

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