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”新しい世界を作るための挑戦”_エンタメ ✕ 広告 ✕ テックで新しい市場を切り開く





中住 裕之 / Hiroyuki Nakazumi 株式会社TORIHADA CTO
サイバーエージェントグループや楽天グループにて開発責任者を歴任。
2022年にTORIHADAにジョインし、現在は当社のエンジニア領域の統括責任者として活躍。


私が今まで何をしてきたのか


初めまして。株式会社TORIHADAでCTOを務める中住と申します。

もともとソフトウェアの世界に触れたのは中学生のときで、当時はNECのN88-BASICとか、DOSのバッチファイルとか、ワープロや表計算ソフトのマクロ機能などが遊びの対象でした。
それまでは紙と鉛筆という世界しか見てなかった私としては、自分の代わりに全て計算してくれるコンピュータとソフトウェアに衝撃を受け、ほとんど、このときに将来の職業を決めたと言っても過言ではありません。このソフトウェアの衝撃感を他の人にも伝えたいというのが今の私の原動力ともなっているかもしれません。

大学の頃は主にUNIXやネットワーク、C/Javaでのプログラミングなどを経験し、その後、熱い勧誘を受けたスタートアップに就職しました。
当時はフロントエンド、バックエンド、SREのような職能の区切りはあまりなくて、人的リソースが乏しいスタートアップでは一人で全ての役割をしないとプロジェクトが成り立たないので、とにかくいろんな分野の技術を学びながらプロジェクトの立ち上げをしました。

そんな中、少人数でプロジェクトを進めていくのはやりがいがあったのですが、提供しているサービスの分野がニッチ過ぎて興味が薄かった点と、自分の技術が世の中で通用するのか挑戦してみたいと思い、比較的大手のサイバーエージェントに転職することにしました。

幸い、サイバーエージェントでも自分の技術力は発揮することができ、数々のプロジェクトでの開発責任者としてサービスの立ち上げをしてきましたが、その中のプロジェクトの一つで出会ったのが、当社TORIHADA代表の若井でした。

当時、若井とは、10名強のサイバーエージェント子会社プロダクトの立ち上げに参画しており、子会社という小さな枠のなかでスタートアップのように仕事ができたのが非常に良い思い出となっています。若井率いる営業チームからの要望を、開発チーム一丸となって徹夜で開発をしたりするのが楽しかったですね。

その後、同子会社の社長が立ち上げたスタートアップに誘われて転職。エンジニア1名のときから組織を拡大していきました。
もちろんこちらも徹夜続きでしたが、スタートアップでの立ち上げの仕事は本当に楽しいものでした。
最終的には楽天に会社ごとプロダクトを買い取ってもらい、楽天に移籍するという結末を迎え、一定の成功をおさめることができました。


なぜTORIHADAに入社したのか

楽天においてもメディア事業、アドテク事業にてエンジニア兼マネージャとして活動をしており、大規模プラットフォームでの開発自体は新しい経験ができてよかったのですが、これまでの経歴を見ていただいてわかるように、どちらかというとスタートアップのような小さな組織を大きく育てていきたいという思いがあり、転職をしようか悩んでいたところに当社代表の若井から声が掛かりました。

TORIHADAの事業についての考えや、将来について話を聞いた翌日には、即座に転職する旨の返答をしました。

エンジニア目線からの決め手としては、

  • 大規模データ、ブロックチェーン、生成系AIなど各先端分野を利用したプロダクト開発ができそうであること
  • クリエイティビティについて「データを重視するべきなのか」「データではなく感覚なのか」という面白いテーマで仕事ができそうであること。

というものです。

事業に対する将来性の目線としては、

  • 自分自身としてもテレビ視聴時間というのがほとんどなくなっていて、Youtubeなどの動画プラットフォームでの娯楽時間利用というのがかなり増えている状態でもあること
  • その自分の体験としてもクリエイターが提供するコンテンツが高い価値を持っていると感じていて、今後、自動化や生成AIコンテンツが増えたときに、逆に人間が作るコンテンツに価値が出てくるのではないかと感じていること

というものがありました。

そしてビジョンへの共感として、私は以下のように受け取りました。

日頃からクリエイターのコンテンツから楽しみや感動を享受している我々の状況がある。
しかしクリエイターの社会的信用力は現状では不安定な面があり、一部のクリエイターは金銭的理由などから夢を諦めざるを得ないような状況もある。
それを我々は見ないようにして、コンテンツだけを享受することも可能であるが、持続してクリエイターのコンテンツを受け取るためには、クリエイターの社会的信用力を高めたり、収益源となる新しい市場を作ったりすることで、クリエイターが安定できる基盤が必要である。
その基盤をTORIHADAがイニシアチブを取ってクリエイターエコノミーの市場を作り出していく。

そう受け取った私は、自分も一緒に実現していきたいと思い、TORIHADAで働くことにしました。


現在のエンジニア組織

エンジニア組織は「TORIHADA Tech Kitchen」という横軸組織に所属し、評価、育成が行われています。
現時点では約10名程度のメンバーで構成されていて、給与テーブルに紐づくグレードはありますが、エンジニア組織自体には役職が存在せずフラットで、全員「エンジニア」「デザイナー」として活動していただいています。

役職はありませんが、各プロダクト(FANME, POSTER, Pythagorasなど)の開発プロジェクトにて「役割」を持ってもらい、その役割に従った業務内容を遂行していただくという体制を作っています。
この組織構成は上下関係を固定化せず、TORIHADAが実現したい世界に向けて、個々が力を発揮しやすい役割で働いていただけるようにするために作ってあります。


※各プロダクトについて

FANME - 全てのクリエイターに対して、自分のファンになってもらい、ファンからの支援をしてもらえるサービス。プロフィール機能とミニアプリ機能に分かれている。

POSTER - 特定の動画プラットフォームに投稿された動画を、別の動画プラットフォームに投稿したり、入稿した動画を一斉投稿したりするためのシステム。SaaSとして提供。

Pythagoras - 各動画プラットフォームのデータを収集し、過去の数値分析や、将来の数値予測に利用するための社内システム。


ただ、エンジニア数が少ない状態で3プロダクトを開発しているということもあり、前述した「役割」はまだ本格導入されてはおらず、全員同じ立場からユーザーへの価値提供と自社の売上を目標に、泥臭く開発を進めている状況ではあります。

一方、エンジニアリング面での特徴としてはKotlinをメイン技術に据えているところがあります。
現状ではバックエンドをメインにKotlin + Quarkusフレームワーク&GraalVM(Native Image)を用いて本番運用しているのが主な利用箇所ですが、将来的にはReact.js, Flutterを利用しているフロントエンド部分もKotlinにて開発をしていければと考えています。

確かに様々なプログラミング言語やフレームワークを使って開発をしていきたいという気持ちを持つ方もいらっしゃると思いますが、エンジニアのクリエイティビティと、技術の共通化による生産性を考えたときに、Kotlinがベストであると私の中で結論を出して選んでいます。
(※エンジニアもクリエイターであるという信念のもと、他の人に自慢できるようなコードを書いていただきたいという思いもあります)


新卒で入社した社員も活躍しています

今後の展望

当社は外部資本を入れずに、マーケティング事業での利益とデット・ファイナンスで事業を継続できており、幸いにも各開発プロダクトでも事業として成り立つ状況が見えてきました。
このため、エンジニア組織の増員も随時実施しています。

エンジニア組織の面では、増員していくエンジニアメンバーについては、今後、グローバル開発チームを組成していく予定をしており、主に英語を用いたコミュニケーションを行う開発チームも視野に入れています。
これは、翻訳機能の向上等によってボーダレス化するインターネット上のコンテンツに対して、同様に当社のプラットフォームも言語や文化に関係なく利用してもらえるものを提供していくためでもあります。
但し、社内公用語を完全に英語にするというわけではなく、日本語のチームは日本語で、といったミックス環境を提供していく予定ですので、苦手意識がある方もご安心ください。
日本語を母国語とする方向けに言うのであれば、英会話が無料で習得できる組織となるようにしていきたいと思っています。

エンジニアリング面では、AIや自動化を積極的に導入していくことで、他社の既存エンジニア組織で実現されていないような少人数でのプロジェクトの開発を目指しています。
もちろん一人ひとりに負担を強いるのではなく、適正な業務をAIと自動化でサポートして高効率に進めていただくことを想定しています。

また、クリエイターの投稿動画に関するデータ分析を更に進め、クリエイターの収益を最大化する(=TORIHADAの収益を最大化する)という部分については、今後の大きな課題であり、注力していく分野でもあります。
長いスパンでの動きとなりますが、TORIHADAの現状の主たるビジネスの舞台となっているTikTokが永久に続くということはなく、クリエイターが提供するコンテンツのプラットフォームは時代とともに変わって行くことを前提に、変化をいち早く見つけ出し、クリエイターの活躍の場を先立って提供できる状態を、TORIHADAが作っていく構想を考えています。

このように、TORIHADAのエンジニア組織では、少し先を見据えた組織や開発事項を達成していく課題として捉えています。


求める人材について

TORIHADAのエンジニア組織としては、会社のビジョンやパーパスに共感していただけて、かつエンジニアとして自立自走できる方を求めています。

そういうとあまりにも凡庸な言葉すぎるので、私の言葉としてお伝えすると、今後あなたがこの先ずっと、クリエイターとともに面白いコンテンツが提供され続ける世界を作るために、走り続けてみたいと思えるかどうか、が当社にマッチするかどうかの判断基準になるかと思います。

また、エンジニア組織においては以下のようなカルチャーを推進しています。


  • クリエイティブである
  • 挑戦する
  • 自分で意思決定する
  • 育成する
  • 多様な仲間を受け入れる

この中でも特に「挑戦する」については技術面において新しいものに取り組む姿勢を持つという以外に、もう一つの意味があります。

それは、我々が開発しているプロダクト群はクリエイターエコノミー市場において新しい市場を作り出していくものであり、先が見えているビジネスをきっちりと進めているわけではないという点です。
私が以前在籍していたサイバーエージェントでは年間のスローガンというのがあり、その中で印象深いものに「暗闇の中でジャンプ」というものがあります。
これは藤田晋社長の言葉ではなく、別の方の著書からの引用ではあるのですが、私はこのように捉えています。


いままでの経験を元に安全であろうと思えるところに着地するだけでは、想定された結果しか得られない。考えに考えぬいて最後は自分の信念だけでジャンプして着地できるかどうかわからない場所に、なんとしても着地する。これが新しい世界を作っていく唯一の方法である。

まとめますと、「新しい世界を作るために挑戦できる人」、これが当社TORIHADAのエンジニア組織にマッチする人物像だと思っています。

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