【プロフィール】
K.Y (データサイエンス室・データサイエンティスト)
大学院博士課程修了後、大手ウェブサービス企業に入社。検索や広告、レコメンド等のサービスのデータ分析や機械学習を活用したKPI改善に従事。課題特定から施策実行まで一貫して取り組むとともに、管理職として組織運営や人材育成にも携わってきた。現在はTRUSTARTにおいて、不動産や金融、インフラ事業者の意思決定を支援するための不動産ビッグデータの分析業務を担う。
ウェブエンジニアから、データサイエンスの最前線へ
私のキャリアのスタートは、今から20年ほど前に遡ります。大学院では人工知能(AI)の研究をしていましたが、当時はまだ今のブレイクスルーが起きるずっと前。AIが学術的な研究対象であり、実用化は夢物語に近かった時代でしたが、私はその可能性を信じて研究に励んでいました。
修了後は大手ウェブサービス企業に入社し、約15年間在籍しました。当初はウェブエンジニアとしてスタートしたのですが、転機が訪れたのは3年ほど経った頃。社内でもごく一部の人間しか関わっていなかったデータ分析の領域に携わることになりました。ちょうど世の中でデータの重要性が叫ばれ始め、社内でも「これを活用しない手はない」と機運が高まってきた時期です。そこからは検索やレコメンドの改善、KPIの底上げなど、機械学習を用いたサービス改善の最前線に深く携わってきました。
ビジョンへの納得感が勝り、数千人規模から10人の組織へ
前職は非常に居心地が良く、やりがいもありました。しかし、15年以上同じ環境にいると、ふと「自分はこの会社しか知らないままでいいのか」という思いが頭をよぎるようになったんです。少しずつ、仕事に対して「飽き」のような感覚が出てきていたタイミングでもありました。
そんなときに、求人情報媒体から代表の大江からスカウトメッセージを受け取りました。当時のTRUSTARTは、まだ正社員20名程度の組織。「この規模の会社に入社して大丈夫なのか?」という不安が全くなかったと言えば嘘になります。
しかし、大江やCOOの荒木と話をしていく中で、彼らが描くビジョンに強い納得感を覚えました。「日本全国の不動産にまつわるアナログデータのデータベースを創ることで、不動産にまつわる非効率な業務を減らし、様々な業界のプレイヤーが本業に集中できる世界を実現する」その言葉に嘘がなく、「このビジョンを、私の手で一緒に実現してみたい」というワクワク感が、いつの間にか不安を上回っていました。
「裁量しかない」環境で、自ら仕事を生み出す
入社してまず驚いたのは、前職との圧倒的な環境の差です。入社前に荒木から言われた「裁量はかなりある。というか、裁量しかないよ」という言葉。それは、何をするかはすべて自分次第だということです。
裏を返せば、指示を待っているだけでは何も進みません。「自分で仕事を作らなければならない」という状況は、私にとってとても刺激的な環境でした。
現在は、大きく分けて3つの軸で動いています。
- 不動産登記データに基づくマーケットレポートの発信
月に一度、様々なテーマで分析レポートを社会に発信しています。これにより、企業からのお問い合わせやメディアでの報道活用が増え、当社の認知拡大とリード獲得に繋がる重要な役割を果たしています。 - データ分析による営業支援と顧客の課題解決
分析結果をお客様への提供価値に変え、受注に向けた説得力のある材料を作成します。また、顧客企業からの分析依頼を受け、個社の課題解決を通じた案件化・収益化を支援するオーダーメイド課題解決分析も実施しています。 - 大学との共同研究などを通じた学術的な発信
専門性を磨き、マーケットにおける信頼を獲得するため、大学との共同研究などを通じた学術的な発信に取り組んでいます。
営業部やマーケティング部、広報室などと連携しながら、自分の判断でこれらの業務を推進しています。
不動産データという「未開拓の山」を探り当てる面白さ
不動産×データサイエンスは、まだ十分に分析が進んでいる領域ではありません。現在は登記データが主軸ですが、ここに衛星画像、人流データ、価格データなどを掛け合わせることで、分析の深みと可能性は格段に広がります。大量のデータの中から、誰も気づいていない新たな傾向が浮き出てくる瞬間は、まさにデータサイエンティストとしての喜びを感じる瞬間ですね。
最近では、不動産業界全体の不透明さを解消するため、TRUSTARTが立ち上げたコンソーシアムが本格的に動き出しました。私一人の力にとどまらず、加盟企業や頼もしい分析パートナーと共に複数のアプローチを試行できることに、大きな可能性と楽しさを感じています。
「不動産データといえばTRUSTART」と言われる未来を創る
今の目標は、コンソーシアムの立ち上げや社会的な発信をさらに強化することで、「不動産のデータ分析といえばTRUSTART」という揺るぎない地位を確立することです。その実現のために、私たちは自ら問いを立て、深く掘り下げていける方に仲間になっていただきたいと考えています。
「依頼された分析を完遂する」のはプロとして当然の責務です。私たちが共に働きたいのは、そこから一歩踏み込み、「このデータを活用すれば、こんな価値も生み出せるのではないか」と自ら提案し、試行錯誤を楽しめる、開拓者精神を持った仲間です。
「裁量しかない」この刺激的な環境を楽しみ、私たちと一緒に不動産データの未来を予測し、創造していきませんか。