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合理的なだけでなく、温かいサービスを提供したい【おもてなしの提供を実現するユニキャストのロボティクス事業】


2005年に当時大学院生だった代表取締役三ツ堀裕太が創業し、クライアントワークを中心に地元茨城県で信頼と実績を積み上げてきた株式会社ユニキャスト。2015年にスタートした弊社のロボティクス事業が9年目を迎える今、人とロボットが共創する未来について、三ツ堀はこう語ります。



―ロボティクス事業を始めるきっかけとなったPepper(仏:アルデバラン・ロボティクス社)との出会いについて教えてください。

孫正義氏(ソフトバンクグループ株式会社代表取締役 会長兼社長執行役員)によるPepperの発表を見たとき、「ものすごい未来があっという間に来たな」とこのロボットに期待感を抱きました。実際に開発者向けの講演会に足を運びそこで目にしたのはとてもかわいらしく、そして伸びしろが無限大のPepperでした。 『このロボットを里親になって育てたい』とエンジニア魂に火が着きました。

また、自身がエンジニアでありロボットに多少詳しい立場であるにも関わらずPepperが自分を認識して目を合わせ、声をかけてきたときに思わず目をそらしてしまったという経験をし、ロボットが生き物同然の扱いを受けるようになる未来が見えました。


―現在、ユニキャストでは主にSota(ヴイストン株式会社)のサービスを提供していますが、このロボットを選んだ理由を教えてください。

利用シーンに合わせたロボットの提供を行うためです。以前取り扱っていたPepperはたくさんのお客様にご利用いただき、店舗での受付係や案内係などを担いましたが、より小さく、そして価格も手頃なロボットのニーズもありました。集客目的であれば、Pepperが大きな声と動きで呼びかけを行えばよいですが、例えばもっと個人的なお金の話などで聞きたいことがあるときに大きな声で話されては困ります。1対1で話す環境での利用にはより小さいロボットのほうが適しているように、任せたい仕事に合ったロボットを提供する必要があるのです。


―弊社が提供する「企業受付for Sota」や「AI検温for Sota」などのサービスはこれまで多くのお客様にご利用いただいてきましたが、今後どのようなサービスの提供を期待しますか。

人間には動くものが視界に入ると本能的にそっちを見てしまう習性があります。そのような行動変容のきっかけとなる「動き」を生み出すことができるのがSotaのようなロボットのユーザインターフェースの特性です。実際、受付の無人化をしようと思ったらタブレットひとつ、なんなら内線電話を置いておけば十分ですしそのほうがコストもかからず合理的です。そんな中でも「おもてなしの心」を大事にしたいという気持ちを尊重できること、先進的なものを取り入れることによる企業のブランドイメージの向上を実現できることがSotaのようなロボットの強みです。


―配送ロボットのソフトウェア開発・サービス提供も進んでいますが、パーソナルロボットtemi(temi USA inc.)を選んだ理由を教えてください。

もともと住宅展示場やショールームを一緒に移動して案内するロボットのニーズがあり、それに合うロボットを探していたときにtemiに出会いました。temiはテレプレゼンスロボットとして遠隔で現地に行った体験を提供する目的で作られましたが、配膳ロボットの拡大を背景に、temiと配膳ロボットの組み合わせでお客様のニーズに合った何か新しい付加価値を生み出すことができるのではないかと感じ、開発に踏み切りました。


―次に、2022年にベータ版をリリースし、個室ブース「One-Bo」との協業など今後さらなる利用シーンの拡大が期待されているKSINについて、開発に至った背景と今後の展望を教えてください。

株式会社デジタル・フロンティア様にフォトリアルなアバターを作りたいという相談をいただき、CG制作でトップクラスの技術を有する会社と技術を持ち寄って協業できるならこれ以上にうれしいことはないと思い開発を始めました。コスプレやカメラアプリのフィルターの人気からわかるように、人間には多かれ少なかれ変身願望があります。ネット上ではハンドルネームを使って発信することが当たり前のように受け入れられ、アニメ調のアバターなどの普及も進んでいる現代は自分の姿を変えて発信することへの抵抗が小さくなってきていて受け入れられやすい環境です。自分の姿でないからこそ自由に発言できる世界が広がってきています。もちろん、人手不足の受付などで使っていただけるようになることが目標ですが、将来的には「AIで人間を蘇らせる」ような夢のある技術にKSINの開発で得たノウハウを活かしていくことができたらと思います。 


―今後のユニキャストロボティクス事業への思いを教えてください。どのくらいの規模を思い描いていますか?

優秀な技術が次々と生み出され続けている反面、それらをうまく組み合わせて直接的に課題解決に導くことのできる技術やサービスが世の中に多く存在するかといわれると十分とは言えません。これはロボットがなかなか浸透しない現状の原因のひとつでもあると思っています。我々のロボティクス事業では様々なロボットを組み合わせ、ソフトウェアの力で新しい価値を創出していくことに注力したいと考えています。 

「ロボットといえばユニキャスト」と言われる会社を目指したいですね。 



ありがとうございました。今後のユニキャストロボティクス事業にますます期待が膨らむお話をいただくことができました。人とロボットが友達のように暮らす未来を目指し、ユニキャストは進んでいきます。



ユニキャストロボティクス - 人とロボットによる未来の創造を
https://unicast-robotics.com/


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