できることは増えました。
でも、「で、何が一番得意なの?」と聞かれると困ります。
必殺技、なし。
仕事を続けていれば、経験も担当できることも増えていきます。なのに経歴を点数で見始めた瞬間、なんだか全部しょぼく見える。
80点が何個かあればいいのか。100点が一個ないとダメなのか。
そもそも誰だ、採点しているやつは。
私です。
できることは増えた。でも、得意なものはよく分からない。じゃあ、ここまでの経験は何だったんだ。
そのへんを考えてみます。
私の職務経歴を、雑に広げます
ということで、私のやたら長い職務経歴を実験台にします。
2017年6月、ユニバースジャパン株式会社の千葉支店へ営業職として入社。その後は情シス・IT、CS・店舗、グループ会社の代表、労務総務、管理部門などを経験しました。
現在はコーポレートグループのSenior Managerとして、経理・財務、採用・人事、労務・総務、情報システムを担当しています。
多い。
職務経歴だけ見ると、何でもできそうです。でも本人の採点は、だいたい全部60点。器用貧乏です。
過去の経験が今の仕事にズバッと役立った成功談も、特に思い浮かびません。
ないんかい。
ここで格好いい話が一個あれば記事が締まるのですが、ないものはない。
ただ、会社のことは深く知れたと思っています。
営業、情シス・IT、CS・店舗、労務総務、管理部門。同じ会社にいても、立っていた場所はいろいろでした。
100点の仕事は見つかっていない。でも、会社を見る場所は増えた。
これ、点数だけ見ていたら落とすやつです。
経歴に、勝手にもう一列足す
経歴を整理するときは、たいてい「何ができるようになったか」を書きます。
なので、勝手にもう一列足します。
一列目は、「何ができるようになったか」。
二列目は、「その経験で、何が見えるようになったか」。
やることは簡単です。経験した仕事や役割を一つ書く。そこで身についたことを一列目へ書く。二列目には、その経験を通して見えるようになった仕事、会社、組織、顧客の側面を書く。
思いつかなければ空欄。無理やり「成長しました!」で埋めなくて大丈夫です。
私の場合、一列目は60点がずらっと並びます。二列目に書けるのは、「会社を以前より深く知れた」。
で、これを何に使うのか
次の仕事を考えるとき、一列目だけを見ると「できる仕事」の候補が並びます。
二列目を見ると、「人と直接話す仕事のほうが気になる」とか、「バラバラなものを整理しているときは意外と苦じゃない」とか、自分がどこで引っかかる人なのかが少し見えてきます。
転職でも異動でも、「何の職種になりたいか」だけで決めようとすると、分からなくなることがあります。そんなときは、二列目に何度も出てきた言葉を拾ってみる。
それが必殺技かどうかは知りません。でも、次にどこへ行くかを考える材料にはなります。
必殺技がなくても、次に立つ場所くらいは選べる。
たぶん。
だから器用貧乏は最強、という話にはしません。そんな急な逆転劇はない。
幅広い経験と専門性のどちらが上かも、知りません。ただ、点数の横に「見えるようになったもの」を置くと、同じ経歴でも拾えるものが少し増えます。
自分の職歴を振り返るなら、「何が一番得意か」に加えて、「その経験で何が見えるようになったか」も一回考えてみる。
何も出なければ空欄です。それはそれ。
ちなみに、私の必殺技の欄も空欄です。
まだ出ない。