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開発組織の新体制がスタート。チームやユニットの壁をなくし、より協働しやすいチームへ

主力事業である「STAFF START」を軸に着実な成長を歩んでいるバニッシュ・スタンダード(以下、VS)。さらなる事業成長を見据えた組織体制の強化が進んでいます。

今回は、新たに開発ユニットのマネージャーに就任した植村哲朗と開発組織全体を統括する山田大樹の対談を実施。VSの開発組織が目指す「これから」について語ってもらいました。

植村 哲朗(うえむら てつお)・写真右
2005年よりシステム開発会社のプログラマとして生損保システム開発に従事。その後、Webアプリケーション開発の経験を求めて転職し、Web制作会社へ。プログラマ兼ディレクターとしてシステム開発に従事する。2018年1月にプログラマとしてVSへ入社し、のちにディレクションも担当。現在はシステム導入・運用・保守業務の傍ら開発チームのスクラムマスターも兼務する。今春より開発ユニットの新マネージャーに着任。

山田 大樹(やまだ だいき)・写真左
2009年にWeb制作会社に入社し、さまざまなwebサービスの開発を経験。その後、株式会社カカクコムにて食べログのエンジニア組織のEMや新規事業開発のマネジメントを担当する。2021年1月にVSにジョインし、開発ユニットのマネジメントやスクラムのプロダクトオーナーを担う。2024年4月からはプロダクトマネジメントも含めたグループのマネジメントを担当している。

(聞き手:Corporate Design・大山 都子)
※本記事の内容は2024年4月公開時点のものです

自律的な組織を目指して「助けたくなる」ニューリーダーが誕生

ーーまずは、てつおさんのユニットマネージャー就任おめでとうございます!発表はサプライズでしたが、心境はいかがでしたか?

てつお:ありがとうございます。事前情報も何もなかったので、サプライズ発表の直前まで「誰がなるんだろう」と完全に他人ごとでした(笑)。心境としては自分の名前が呼ばれたことには驚きつつ、素直に嬉しかったですね。入社以降、泥臭い仕事の割合が多かったので、それがこういう形で登用されることもあるんだなと。そこからは自分の経験をユニットマネージャーの職務にどう活かせるかを前向きに考え始めました。

ーーだいきさんは、てつおさんが新しいユニットマネージャーに指名された背景をご存知ですか?

だいき:大前提として「メンバーがキャリアアップしていける土壌がある組織をつくりたい」という発想がありました。なので、外からマネージャーを迎えるのではなく、VSの一員として現場を支えてきてくれた植村さんに白羽の矢が立ったんです。

加えて、開発組織のフェーズを考えると「部署の壁を越える」ことが大切になってきます。エンジニアサイドとプロダクトマネジメントサイドが「より機敏に協働して価値を出していく」ことを目指すとなったときに、植村さんなら部署間の隔たりを越えていってくれるという期待がありましたね。

また、これからはより一層「自律的に動ける組織」をつくりたいと考えています。植村さんは社歴も長く事業やプロダクトのことも熟知しているので、十分なバリューを発揮してもらえるはず。かつ、キャラクターとしても「みんなが助けたくなる」タイプの人なんですよ。

前任の私とはまた別のタイプのリーダーを置くことで「みんなが植村さんを助ける」というムーブが起きて、メンバー一人ひとりが自律的に動けるチームになるといいなという会話はありました。

協働して「これから」の開発組織の運営を目指す

ーー開発ユニットのマネージャーがだいきさんからてつおさんにバトンタッチすることになったわけですが、どのように開発組織の運営を進めていく予定ですか?

てつお:まずは、だいきさんがやっていたマネジメントの「守破離」の「守」の部分をキャッチアップしていくことを直近の目標としています。

その上で、だいきさんからの話の通り「チームやユニットの壁」を超えて自ら開発に必要な情報を取りにいける組織にしていきたいです。

だいき:私はプロダクトマネジメント側も含めたグループのマネジメントを担うことになったので、引き続きてつおさんと伴走しながら組織運営に努めたいと思っています。まずは、チーム内のことからお任せしていきながら、ゆくゆくは採用などの外向けの活動も引き継いでいく予定です。

引き継ぎを行うとはいえ、私のやり方を植村さんにそのまま踏襲してもらおうとは思っていません。

今回の組織改編はこの先さらにスケールするためのもの。これまで私が向き合ってきた課題と植村さんがこれからやるべきことは、組織フェーズを踏まえても異なると考えています。単純な「交代」ではなく、植村さんと意見交換しながら「これから」を見据えた組織運営をしていきたいですね。

ーー今後の二人のコラボレーションに期待ですね!お互いの仕事ぶりの印象はいかがですか?

てつお:だいきさんは「スマートな人だな〜」って印象です(笑)。尊敬できるところがたくさんある人です。綿密な準備、知識をインプットする力、人に応じて噛み砕いてアウトプットする力が非常に高いと感じます。それが自然とできているのか努力に裏打ちされたものかはわからないのですが、ここまで「当たり前のことを当たり前にやる」をやっている人には初めて出会いました。

マネージャーとしてはもちろん、人として見習う点がすごく多いです。だいきさんから少しでも何か吸収したいなと思って、おすすめしてくれた本はよく購入して読み込んでいます。

だいき:植村さんのように「学習し続ける姿勢」を持っている人は案外いないと思うんですよね。素晴らしいところだと思います。

何よりめちゃくちゃお客様想いですし、仲間想いなんですよね。エンジニアの中では「この人を助けたい」「役に立ちたい」という熱量を一番強く持っている方なのではないかと思います。実をいうと、植村さんのそういう姿勢をみて「やばい」と思ったことが何度もありますよ。

てつお:そうなんですか(笑)?

だいき:自分が植村さんほどの強い熱量を持てているかというのは感じたことがあります。その熱量って植村さんのキャラクターもあると思うんですけど、やっぱりそれだけだと長く続かないじゃないですか。きっと植村さんは事業のビジョンや提供できる価値への理解や共感が一際高いんだと思います。そういった姿勢は見習わないといけないと思いますね。

ーーお互い信頼し合っているのが伝わってきます。これまでお二人の意見がぶつかったことなどはなかったのでしょうか?

だいき:あまり記憶にないな……。組織として属人化解消や業務自動化に取り組んでいるんですけど、まだまだ及第点ではないんですよね。全体最適との兼ね合いで「できること・できないこと」があって、てつおさんからのリクエストに応えられないシーンは多々あったかもしれません。それでも大きな価値観の違いは感じたことがない気がします。

てつお:開発の優先度の話とかで一方的に「こうしたいです」みたいなことを言った覚えはあるかな……。僕はこれくらいの規模の会社で働くのは初めてなんですよ。今までは数名程度の開発組織で、クイックにアクションを起こすことを優先していました。たとえば、お客様が困っていると聞けば「じゃあここ直しちゃいますね」という進め方をしていたんですよね。

なので、より中長期的なプロダクト戦略が必要なフェーズになったときに、正直「動きづらさ」みたいなものを感じた時期もありました。中長期的な目線で見たら「今は改修よりも機能開発を優先しよう」という話に納得はしつつ、お客様や直接お客様対応をするカスタマーサクセスのメンバーの気持ちにも寄り添いたい気持ちがあったんです。

だいき:それもお客様や仲間を思うゆえですよね。

てつお:正直、最初は「なんで?」と思っていました(笑)。でもだいきさんと議論したことで「より良いプロダクトを目指すためには正しい選択なんだ」と納得できましたね。

チームで成果を出すことにこだわり、エンジニアがエンジニアに閉じない開発組織へ

ーーてつおさんがユニットマネージャーとして目指していることを教えてください。

てつお:冒頭でお話した通り、今後は「チームやユニットの壁を越える」ことが大切です。壁を自ら越えていける人になるということは、すなわち「エンジニアが開発という仕事に閉じない」ことが大切だと思っています。システムの先にいるお客様に想いを馳せながら、メンバーと対話できるエンジニアがたくさんいる組織をつくりたいですね。そのためにもエンジニアがセールスなどの他職種メンバーと気軽にコミュニケーションを取れるような環境をつくっていきたいと考えています。

これまでだいきさんが「開発ユニット」という大きな枠をつくる姿を間近で見て、良い学びを得てきました。その学びを活かして、一歩ずつ理想の組織に近づけていけたらいいなと思います。

ーーだいきさんから今後のてつおさんに期待することはありますか?

だいき:今、植村さんが言ってくれた「部署間の壁を越える」ための取り組みはぜひやってほしいですし、私も支援していきたいと思っています。これは私の見解ですが、本当の意味で「部署間の壁を越える」ためには、対話の機会を重ねることに加えて、根本的な会社の仕組みを改善することも必要です。

たとえば、ある課題に対するアプローチは各部署で異なります。部署ごとにどういう目標設定をしているかによって、利害が背反とまでは言わずとも完全に一致しないシーンもあり得るんですよね。ビジネスサイドと開発サイドそれぞれの優先順位が異なり、ジレンマが生じ、結果的に全体最適でなくなるという話も珍しくはありません。

植村さんの言うように対話の創出を継続的に行うことと同時に、役割や立場の違いによって生じるジレンマが起きにくい仕組みをつくらないといけないと思っています。例えば各部・各チームで取り組んでいるOKR運用の改善などです。そこは私自身もまだ改善しきれていないポイントなので、引き続き、植村さんと伴走したいです。

ーー最後に、採用メッセージをお願いします!

てつお:VSは事業の成長とともに組織も変化してきました。そんな中でも「つまらない常識を革める」というこだわりはブレずに持ち続けていて、手前味噌ですが「信用できる組織」だと思っています。ブレない想いを持つ組織で、自律的なエンジニアを目指したいという方とぜひ一緒に働きたいです。

僕自身、組織が大きくなったがゆえの働き方の変化やチームビルディングなどを通して、日々新しい発見や学びを得ています。人と関わり合いながら、エンジニアとして成長したい方はぜひ気軽にカジュアル面談にきてほしいですね。

だいき:VSの開発チームでは、「チームプレーできる」ことが一番重要な指針です。アジャイルコーチとともに全力で取り組んできたスクラムやモブプロ・ペアプロなど、私たちは本気でチームプレーを推進しています。一人ひとりのエンジニアの成長や楽しさと同じくらい「チームで成果を出す」ということを重要視していて、試行錯誤しながらも高い水準で「チームプレイ」を意識しています。

語弊があるかもしれませんが、強い傭兵よりも、チームで目標にコミットできる方にジョインしていただきたいです。

ーーチームでの成長が鍵になりそうですね。本日はお話しいただき、ありがとうございます!

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