バカンが新たに立ち上げた子会社、VACAN Technologies。
今回は、VACAN TechnologiesのCEO田巻さんに、立ち上げの背景から目指す組織の姿まで話を伺いました。
——まず、VACAN Technologiesを立ち上げた背景から教えてください。
田巻:
バカンはこれまで、混雑を軸に技術やプロダクトを育ててきた会社です。
混雑状況を可視化し、社会のさまざまな現場をより良くしていく。その中で、センサーの活用やデータの取り扱い、そしてそれらを支える基盤もかなり磨いてきました。
特に大きいのは、さまざまなセンサーを活用し、多様なセンサーデータを扱えるプラットフォームであるvCoreの存在です。かなり手応えのあるものができてきていて、混雑だけではなく、もっと幅広い課題解決に使える自信もついてきました。
ただ一方で、バカンは自社プロダクトにこだわってきたため、お客様からさまざまなご相談をいただいても、バカンとしては受けきれないことがありました。たとえば、バカンが短期間で新規機能を開発していく技術力を買っていただいて、プロダクト開発の支援をしてもらえないかとご相談いただくこともありました。可能な範囲でお手伝いするケースもありましたが、基本的にはお断りすることも多かったんです。
——技術的にはできるのに、体制として受けられない場面があったんですね。
田巻:
そうですね。これまでバカンは混雑可視化に注力し、プロダクトや技術を培ってきた強みがあります。しかし、その「バカン=混雑可視化の会社」というイメージが、かえって制約になっていると感じる場面も出てきました。「このプロダクトを導入したい」「こういう機能がほしい」という表面的な要求の奥には、より本質的な課題が潜んでいることもあるように感じたのです。時には顧客自身も真の課題を言語化できていないこともあります。そのような状況でも本質的な課題を解決するためには、必ずしも混雑可視化の文脈ではなく、ゼロベースでヒアリングしにいくべきシーンもあると感じました。
そこで立ち上げたのが、VACAN Technologiesです。
顧客の現場に深く入り込み、真の課題を捉え、整理・構造化して、生成AIも活用しながら前に進めていく。単に相談に乗るだけでもなく、単にシステムをつくるだけでもない。
顧客の事業にハンズオンで伴走できる会社として立ち上げました。
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——VACAN Technologiesの強みはどこにあると考えていますか?
田巻:
大きく言うと、まず土台となるプラットフォームがあることです。
バカンとして培ってきた技術基盤があるので、課題によってはそのプラットフォームや既存プロダクトを活用しながら、より速く、より実効性のある提案ができます。
加えて、バカンはこれまでハードウェアを活用したソリューション提供の実績もたくさん積んできました。ソフトウェアだけではなく、現場でセンサーやデバイスをどう活かすかまで含めて考えられるのは、かなりユニークな強みだと思っています。
ただ、必ずしも既存のものありきではありません。顧客の課題解決に対して、バカンのプロダクトやプラットフォームを活用することもあれば、ゼロから設計してつくることもある。そこは最初から手段を限定しないようにしています。
——そこに生成AIはどのように活用しているんですか?
田巻:
活用しているのは主にプロダクト開発です。
お客様にいろいろヒアリングをしてこんなことをやりたいというご要望を聞いたうえで、社内で構築してきた生成AI活用の仕組みを使うと、数日でモックアップの作成まで進められます。これは多くのお客様に本当に驚いていただけます。
従来の開発だと、要件定義をして、仕様に落として、画面イメージをつくって……と、どうしても時間がかかっていました。でも今は、仮説を素早く形にして見せられる。これによって、お客様自身も曖昧だったイメージを具体化しやすくなりますし、会話の質も一気に変わります。モックを早く制作することで、より解像度の高いフィードバックを受けて改良するというサイクルが、これまでとは比べ物にはならないスピードでできるようになりました。
私自身も生成AIを活用して社内用に、日程調整や提案資料作成など効率化しつつ様々な情報を統合して生産性を底上げするための業務管理システムを自作しているのですが、プロダクト開発のスピード感がこれまでとはまったく違うと実感しています。
こういったノウハウを、エンジニアだけではなくコンサルタントも含めて全員がある程度のクオリティで実践できるテクノロジー集団の会社にしたいと思っています。
——今、どんな方に仲間になってほしいと考えていますか。
田巻:
まず前提として、子会社とはいえ、VACAN Technologiesはバカンとは独立性の高い関係になっていくと思っています。つまり今、VACAN Technologiesは事業の立ち上げも戦略もゼロからつくっていくフェーズです。
実際にさまざまなクライアントにヒアリングに行っているのですが、これまでバカンで培ってきた生成AIの活用やプロダクト開発のノウハウに対する需要は、かなり強いと感じています。ただ、お客様自身も「何から始めればいいかわからない」「何が自社に合うのかわからない」という状態であることが多い。
そのため重要なのは、お客様から本質的な課題を丁寧に引き出すことです。そのうえで、課題を見定めて構造化し、課題解決につながる提案に落とし、必要ならプロダクト開発まで踏み込む。このようにVACAN Technologiesでは、顧客の課題にハンズオンで伴走しながら、コンサルティングとシステム開発の両面で価値を出すことができます。
さらに創業の立ち上げ期では、一社一社の課題に丁寧に向き合うことは大前提として、属人的な動きで終わらせず、その中で得られた知見を言語化・整理して、より質の高い支援を提供できる組織につなげていくことも重要です。
どうすれば売れるのか。どういう顧客課題の構造があるのか。どんな提案が刺さるのか。そういったことを事業として形にしていきたいと思っています。
なので、一緒に働いてほしいのは、まずはコンサルタントとしてクライアントと関係構築しながら深く伴走できる方です。そして、単に支援するだけでなく、そこから見えてきた知見を整理し、仕組みにして、事業そのものをゼロから構築していける方に来ていただけると、とても心強いです。
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——生成AI活用の経験は、どの程度求めていますか。
田巻:
もちろん関心が高い方だとうれしいですが、現時点で突出したスキルが必須というわけではありません。
入社後に、バカンで培ってきたノウハウを伝えていくこともできますし、実践の中で必ず活用し、生成AIを使いこなせる人材になっていただきます。
入社の時点で大切なこととしては、今までの経験という基盤の上で、生成AIを活用し、より深く顧客の課題を解決できるようになりたいと思えるかです。
今は、コンサルティングの現場と生成AIの進化がすごく面白い形でつながってきているタイミングです。だから、既存の経験を土台にしながら、新しい武器を身につけたい方にはすごく合う環境だと思います。
——事業側だけではなく、人事責任者も募集されているんですよね。
田巻:
はい。こちらも非常に重要なポジションだと考えています。
まず着手していただきたいのは採用です。どのような人材を採用できるかが、事業成長に直結するフェーズなので、採用戦略を決めて、実行できる方に立ち上げメンバーとして加わっていただきたいと思っています。
加えて、VACAN Technologiesは、カルチャーや制度面でも、バカンと同じ仕組みをそのまま持ち込めばいいとは思っていません。
組織のあり方も、求める人材像も異なる部分があります。だからこそ将来的には、採用だけではなく、カルチャーづくり、組織設計、人事制度設計にも関わっていただきたいです。人事の役割を、単なる採用オペレーションではなく、事業と組織を一緒につくるコア機能として期待しています。
立ち上げ期だからこそ、人事が果たせるインパクトはすごく大きいと思います。
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——最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
田巻:
VACAN Technologiesでやりたいのは、机上の提案だけをすることでも、言われたものをただつくることでもありません。
現場に入り、顧客に伴走し、まだ見えていない課題を引き出して構造化し、生成AIも活用しながら一気に前に進めていく。そんな支援のあり方を、本気で形にしたいと思っています。
まだ立ち上がったばかりで、決まっていないこともたくさんあります。
でも、だからこそ面白い。事業も組織も、ここからつくっていけるフェーズです。
クライアントにハンズオンで向き合いたい方。
コンサルティングだけでなく、プロダクト開発まで踏み込みたい方。
生成AIを武器に、新しい価値の出し方をつくっていきたい方。
そして、人や組織の力で事業成長を加速させたい人事の方。
そんな方に、ぜひ仲間になっていただきたいです。
VACAN Technologiesでは、一緒に働く仲間を募集しています。
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