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行方を知っている人がいたら、至急ご連絡ください。

この記事は、WHITEPLUS Advent Calendar 2021 19日目になります。(以下、高見代理投稿)

タイトルと写真のせいで、完全に飼い猫が逃げた人みたいになってしまいました。

こんにちは。生産開発部のllllsenballllです。
ホワイトプラスでは、主にアライアンスを担当しています。

愛媛県から来ました

先日、うっかり24歳になってしまいました。

24歳。
会社ではまだまだ若い方ではありますが、小学生の時に書いてたプロフィール帳の「けっこんするなら なんさい?」に回答してた年齢。
実家に帰るたびに父が「彼氏とか.............出来たんか?」と聞いてくるので、存在ごと無視しています。

24歳。成人式から4年。大学卒業してから2年。上京してからも、2年。

私は就職で上京してきたので、それまではずっと、地元・愛媛県で生活していました。

愛媛県といえば、なんかほらあのもうミカンでしかないのですが、私が育った松山市は静かに「文学の街、松山」とも呼ばれています。

文学の街と呼ばれる所以は、夏目漱石の坊ちゃん(未読)の舞台であること、司馬遼太郎の坂の上の雲(未読)の舞台であること、NHKでドラマ化された がんばっていきまっしょい(未読)の舞台であること、あとは、えっと、あ、なんか、あの、こっこの3作品、あっ3作品だけ、なんですけど、一応、舞台なので、みたい、、で、、す、、、

文学の街、松山。

ともあれ、この坊ちゃん(未読)の舞台であり、坂の上の雲(未読)の舞台であり、がんばっていきまっしょい(未読)の舞台である高校へ、私はうっかり通っていたのでした!!

しかし、うっかり入学した15歳の私は、高校の歴史なんてもちろん興味がなく、
「夏目漱石って、お札の人だよね?」「木曜は体育の授業もないし、かといって次の日が休みとかでもないし、ほんと楽しくないな〜」「しかもなんで木曜って面白いテレビ一個もやってないんだろ」「何より名前のもっさり感がすごい」くらいのことしか考えていませんでした。

ただ24歳になったいま思い返せば、そういう学校だったせいか、たくさん個性的な人たちに囲まれてたし、最近は自分のことで新しいトピックもないので、高校時代の話を書こうかなと思います。

ちなみに高校の入学時には、全員必須で坊ちゃんの読書感想文を提出しなければならなかったのですが、私はあらすじだけ読んで400字×3枚を乗り切るタイプだったので、いまだにうっかり(未読)のままです。


文学の街、松山。

100点

隣の席になった男の子が、ものすんごい勉強が出来る子でした。

結論から申し上げると彼は卒業後、東京大学にお行かれになりました。
特に理系科目に強いようで、私が覗き見た範囲内では、数学のテストは「全部」100点!!!!!!!!ウケる〜

しかも彼はキャラクターも100点でした。

「おうちで何してるの?」と聞くと「数学」。身体がいつもちょっとだけ左に傾いていて、メガネの壊れている部分を、自分で針金をぐるぐる巻きにして補修。なぜかそれをずっと使い続けています。

そして何より、校舎内で迷ってしまうほどの方向音痴!!あの、100点しか取らない天才が!!方向音痴!!欠点があることで!!より天才が!!際立つ感じ!!

100点!!!!

彼のあまりのザ・天才っぷりに、嫉妬で歯茎から血が出そうになっていたある日、彼の周りに人だかりが出来ていました。
どうやらツイートがバズって、webの記事にもまとめられてるとのこと。
(ツイッターとかもやるんや...)と思いつつ、何のツイートしたん?と聞くと、「ドラえもん描いた」。

ドラえもん、描いた。

なぜドラえもん???
そしてドラえもん描いてバズる世界線、なに???
他の高校生なら素直に引くところですが、しかし彼はなんせ、100点。

ドラえもん、描いた。

もう、私には理解できない次元の話が始まったのでしょうか。(ドラえもんだけに照)

もしかしたら、私が知ってるあのドラえもんを、一度概念から疑い、分析、展開させ、新しいドラえもんの物語、テイルズ オブ ジ・DORAE-MONG を描いているのかもしれない。
こちらが勝手に深読みしてしまいます。

「ドラえもん....................見せてや!!!!!!!!!!!!!」

私は謎に興奮していました。

残念ながら今はそのツイートは非公開になってるのですが、
記事にまとめられていたのがこちらです。

当時はまだ多少は関数の知識があったので感動していましたが、
今となっては「すごいけど、何がどうすごいのかはあんまりわかんない。」「すごいし、描こうと思ってもかけないけど、なんでドラえもんを書こうと思ったのか分からない。」「ガハハハハハ」といった感覚です。

ちなみに私はこの時期、家に帰ったら、可能な限り教科書を視界に入れないようにしつつ、毎日吉本から配信されている動画を寝るまで見ていました(東京NSC13〜16期推し)

​​​​​​


また、成人式で彼と再会した肩書きに目が眩んだキュートな友人が、彼に好きな女の子のタイプを聞いていました。

すると彼はキラキラした目で「ガッキー!」と即答!容赦ない。容赦なさすぎてもはや気持ちいい。ただ、再会での回答としては0点だ。
きっと彼は「笑顔が可愛い子かな♡」などと誤魔化す術を知らないのでしょう。ていうか、タイプを聞かれて、迷いなく顔面100%の回答する人とかいるんだ。
この人、もし1K 6畳の家で「何食べたい?」と聞かれても「フォアグラー!」とか答えるタイプなのかな。

0点だ。

完全に、0点だ。

でも真っ直ぐガッキーと答えてしまう、その柔らかな心に100点だ。

行方を知っている人がいたら、至急ご連絡ください。

入学して最初の国語の授業で、中島敦の山月記を習いました。
自分たちの世代以外にも教科書に載っていたのでしょうか?

ざっくり説明すると、秀才な主人公・李徴は、平凡な役人の仕事に満足出来ずに、詩で名を上げようとするも失敗。

しかも復職した時には、既に友人は出世していて、李徴は自尊心と羞恥心のせいで人と関わる事が出来なくなり、しまいには恥ずかしくて虎になってしまったという話です。ウケる〜

この山月記を教えてくれた国語の先生は、すでに個性的でした。
基本的に生気がない男性で、いつも白い靴下に便所サンダルを履いています。
ずっと「もういやだ」って顔をしてて、小指の爪だけが、長い。
運動会のシーズンになると着てるTシャツには、大きな文字で「Look at me carefully」。

「注意深く、私を見て」。

「Look at me carefully」。

望むところだと思って見てましたが、特に何もありませんでした。許せない!

さて、高校一年生の私は当然、恥ずかしくて虎になる意味が分からなかったので、先生に質問に行きました。
先生は個性的でしたが、いつも懇切丁寧に答えてくれました。
まっ、説明されてもよく分からなかったのですが、一通り説明してくれた先生はボヤくように、
「そういえば、仙波の先輩の代でも、この山月記の授業を熱心に受けてたやつがいたなあ」と。

ふーん...

「毎回、山月記の授業では絶対質問してきてたんだよなあ」

へー....

「最後の授業では『俺は虎になる!』って言って、授業中に山の中に行っちゃったなぁ」。

ほーん...


ほーん????????????

「君が入学した高校には、たまにこういう人が出てくるんだよ」。
「君も、気をつけてね」。

??????????????????????????

ほとんどの方が(どういうこと...?)って思ったと思いますが、これは私も未だによく分かりません。

「君が入学した高校には、たまにこういう人が出てくるんだよ」。よく分かりません。

「君も、気をつけてね」。よく分かりません。

先生は、その先輩がどうなったか、絶対に教えてくれませんでした。


なぜか意図せずネコ科の話+最後はホラー調になってしまいましたが、明日の記事はまるっとオカルトのお話です。

ふふふ...

それはそうと、愛媛、とってもいいところです!

ぜひ遊びにきてください!

明日は同じく生産開発部の中山による「不可避?な天災を予測して備える話」です。

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