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「自分は地頭が悪い」と諦めている就活生へ伝えたいこと

『君、地頭悪いよ』

当時就活生の僕が実際に面接で受けたフィードバックです。
この指摘を受けた時、皆様はどのような感想を抱きますか?
当日の僕は正直落ち込みましたし、ある種の就活諦め感情にもなりました。

なぜ『諦め感情』になったかと振り返った時に、当時の僕は『地頭の良さ』という言葉を、

・大学の学歴
・物心付く前の英才教育
・先天的に持っているIQやEQ

と勝手に定義しており、今後地頭が悪い自分という運命を一生背負って生きて行かなければならないと思っていたからだと思います。

しかし社会人2年目になって感じたことは、地頭は自助努力で良くできるということです。

もちろん先天的な才能が多少の差をつけることもあるかもしれませんが、少なからず新卒ポテンシャル採用が主流である日本で、前述したような天才的な頭脳を求めている企業は稀有であるはずです。

今日は過去の自分のような『地頭の悪さ』という言葉をマイナスに捉えてしまっている就活生や、採用担当の方に届いて欲しい記事です。

就活における『地頭の良さ』とは?

では、就活においての『地頭の良さ』とは何なのでしょうか?
これまで様々な企業の人事の方にヒアリングをした結果、僕の中で大きく4つに分けられるという結論に至りました。

①言葉に詰まらない(「えっと...」「なんだろ」を連呼しない)
②話すスピード(速すぎず遅すぎずが理想)
③論理性(PREP法・ロジカルシンキング・仮説思考etc)
④語彙力(アウトプットできる日本語の豊富さ)

の4つで表せるのではないかと思っています。
(もし上記以外で別の要素があると思った方は、コメントなどをいただけると嬉しいです)

そしてこの4つを向上させるためには、

①「語彙力増やす」という目的での読書
②「話すスキル向上」という目的での読書
③上手い人の真似をする
④場数をこなす

の4つででカバーできるのではないかと思います。
1つずつ、自身の経験も踏まえながら咀嚼していきたいと思います。

①「語彙力増やす」という目的での読書

まずは語彙力です。
ここでの語彙力は、『1.長くだらだらと書いている言葉を端的に熟語1つで伝える、2.日常で多用しない言語を使う力』の2つと定義します。横文字を多用するのとは少し違います。
結論言うと、こちらは読書量がものをいうと思います。別にビジネス書だけではなく小説でも良いので読み続け、良いと思った表現技法をパクれば良いのではと思います。
ESの内容の薄さや面接時での言葉の引き出しの多さは読書量と密接に関係があるのではないでしょうか。


②「話すスキル向上」という目的での読書

次に、①とは少し違う『話し方』ついて書いてあるビジネス書の読書です。
先ほどの語彙力をいつ、どのように出していくかを考えるわけです。
おすすめの本はやはり伊藤洋一さんの『1分で話せ』という本ですね。文字通り1分で説得力のある話し方をするための方法が詰まった本です。
このような本は『話し方 本』などと検索をすればたくさん出てきます。
我流ではなく、世に出回っている話術をインプットすれば良いかと思います。

③上手い人の真似をする

3つ目に『上手い人の真似をする』です。こちらの『上手い』というのは松本人志さんのような『笑わせる』というスキルに長けているのではなく、『相手に伝える』というスキルに長けている人と定義します。
イタコになったイメージで上手い人を自分に入れ込んで鏡の前で真似をすると良いと思います。
僕はこれまで真似してきた(少し書くの恥ずかしいです笑)のは

■Youtubeから
・年収チャンネル 株本社長
・マコなり社長さん
・マナブさん
■テレビから
・社会学者 古市憲寿さん
・たまにスッキリに出ている箕輪さんや前田さん

です。
上記に記載した人の選定基準は単純に『自分が聞いててわかりやすかった』ということです。
語彙力同様、結局真似して使いこなすのが一番だということです。

④場数をこなす

最後はやはり『場数をこなす』ということです。この『場数』というのは、『社会人と会話をする機会』と同義だと思ってください。
いくら覚えた語彙力や表現技法も、実際の面接の場で緊張してしまい発揮できなければ意味がありません。
自分で何を言っているのかわからなくなってしまう、ということを僕自身も経験しました。早いうちにOB訪問や選考要素のない社会人と話す場で、練習を重ねておくと良いかもしれません。
特に『自己PR』『ガクチカ』『企業選びの軸(3つあると◎)』は半分以上の企業で聞かれると思いますので、毎回意識せずともスラスラと言えるのが理想だと思います。

まとめ

今回の記事で就活生の皆様に伝えたいことは3つです。

①多くの企業は『地頭の良さ=先天的な知能』と定義をしていない
②ゆえに『地頭の悪さ』は自助努力でカバーできる
③『地頭が悪い』ということにいい意味で重く受け止めないで欲しい

という3つを覚えていただければ嬉しいなと思います。

そしてこちらは採用担当側へのメッセージです。
「学生を傷つけてしまうかもしれない」と思い、学生に地頭の悪さを感じたとしても言わずに、人事同士で「あの子は地頭が...」と言って完結させていませんか?
ペーペー人事の僕がこのようなことを書いているのは少し上からのようになってしまい申し訳ないのですが、学生には正直に

・先天的のものではないという前提で地頭が悪いこと
・良するためにどういう対策をすれば良いか

を伝えた方が価値があると思うのです。
その面接時には学生に難色を示されるかもしれせんが、伝える方が大切だと思うのです。

いい意味で遠慮せずに「地頭が悪い」と言える就活市場に慣れば良いと思います。この記事が、明日からの行動が少しでも変わるきっかけになれたら嬉しいです。

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