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シリーズ【コンサル出身者がなぜ地方創生!?】① ~アソビュー株式会社 執行役員CFO 河合辰哉~(2/2)

こんにちは。アソビュー株式会社執行役員CFOの河合と申します。

全3回に渡り、アソビューに勤めるコンサルティングファーム出身者がアソビューでどんな仕事をしているのか、地方創生にどのように関わっているのかについてご紹介するシリーズの第1弾です。

現在コンサルティングファームに勤めていて地方創生に興味がある方もそうでない方も、アソビューで地方創生に関わるメンバーがなぜここにいるのか、何をしているのかを知って頂き、ちょっとでもアソビュー社に興味を持って頂ければ幸いです。

前回はこれまでのキャリアについてご紹介させて頂きましたが、今回は、僕がアソビュー株式会社の執行役員CFOという役割に加え、共同事務局長として関わっている「熱意ある地方創生ベンチャー連合」取り組みについてご紹介します。
(前回コラムはこちら→https://www.wantedly.com/companies/www-asoview-co/post_articles/79934

設立の背景

ここで改めて設立の背景をお話したいと思います。

少子高齢化、東京圏への人口の過度の集中などが日本の大きな課題として認識される昨今、各地域が特徴を活かしながら自律的かつ持続的な社会・経済発展を実現することが不可欠になってきています。

各地域には、雇用創出、観光振興、地域資源活用、財源確保、少子高齢化、教育など、多岐に渡る課題が存在するものの、国主導ではなく地域が主体となって課題を解決するための情報とアイデアが不足しているという状況があります。

こうした状況において、ベンチャー企業の持つスピーディな企画力や各社の持つソリューションそのものが地域の課題解決につながる事例も増えてきており、自治体からのベンチャー企業に対する期待が高まってきています。

そこで、地域の課題を解決する様々なソリューションをもつベンチャーが結束し、「熱意ある地方創生」の旗印の下、熱意ある地方創生ベンチャー連合を発足することとなりました。

熱意ある地方創生ベンチャー連合で実現すること

熱意ある地方創生ベンチャー連合で実現することとして、以下の2つを掲げています。

■ ベンチャー企業のソリューションによる地域課題の解決
  ベンチャー企業単体、あるいは連合の共同ソリューションにより 地域の課題を解決する

■ 地域アクセラレーターとのコラボレーションによる 地域課題の解決
   ベンチャー企業と地域のアクセラレーター(人・企業)が連携して 地域の課題を解決する
   -連合と地域のアクセラレーターがチームになることで、 “新たな手法” が生み出される
   -連合と地域のアクセラレーターが交わることで、“刺激や機会”が創出 される

先にも述べたとおり、地方創生のやり方は様々ですが、当連合ではベンチャーが持ちうるソリューションで様々な地域課題を解決していきます。

具体的な取り組み

①地方自治体とベンチャー企業のマッチング

これまで、地域の課題を解決すべく、熱意ある地方創生ベンチャー連合の事務局が主導して自治体とベンチャー企業のマッチングを行ってきました。昨年はベンチャー企業自らが自治体を訪れ、各自治体の課題に対し意見交換を行うという形式で実施し、延べ9回もの意見交換会を行いました。各会テーマを決め、事前に課題をすり合わせた上でその課題に対しベンチャーがソリューションを提案し、意見交換会にてディスカッションを行います。もちろん、その場ですべて解決するわけではありませんが、その後具体的に検討を進める案件もあり、何より意見交換会や懇親会を通じて、“ベンチャーの熱量”を自治体職員の方や地元のベンチャー企業に伝えられたことも大きな成果だったと感じています。

今年からは形を変え、熱意ある地方創生ベンチャー連合の参画企業がもつソリューションをいくつかのテーマに分け、テーマごとに参画自治体を募るという形でマッチングイベントを行っています。今後も色々な形で「地域」と「ベンチャー企業」をつなぐ取り組みを推進していきたいと考えています。

三重県にて開催された意見交換会の様子

② 地方創生サミット

年に1回、「地方創生サミット」を開催しています。2016年2月には三重県にて、2017年2月には東京にて開催し、地方自治体の首長やベンチャー企業の代表、地方創生に関わる有識者が集まり、様々なテーマに対して、熱い議論を展開しました。

第1回地方創生ベンチャーサミットの様子

詳しくはこちら(「第1回地方創生ベンチャーサミット」熱意ある地方創生ベンチャー連合Webサイト)

③ “熱意ある”地方創生勉強会

当連合では地方創生に関わる有識者を招いて定期的に勉強会を開催しています。参加は熱意ある地方創生ベンチャー連合参画企業はもちろんのこと、一般の方にもご参加いただき、毎回80名くらいの方に参加頂いています。参加者は地方自治体の方はもちろんのこと、ベンチャー企業から大企業に至るまで、様々な方にご参加いただき、勉強会の後の懇親会も含め地方創生に関わる方のネットワーキングが行われます。

勉強会の様子(ゲスト講師「東北風土マラソン&フェスティバル」発起人 竹川隆司氏)

事務局のお仕事

現在、熱意ある地方創生ベンチャー連合はこんなメンバーを中心に運営を行っています。(※2017年10月時点)

共同代表理事 山野智久(アソビュー株式会社 代表取締役社長)
共同代表理事 秋好陽介(ランサーズ株式会社 代表取締役社長 CEO)
理事 佐藤大吾(一般財団法人ジャパンギビング 代表理事)
理事 大森章平(リノべる株式会社 取締役副社長)
共同事務局長 河合辰哉(アソビュー株式会社 執行役員CFO)
共同事務局長 曽根秀晶(ランサーズ株式会社 取締役CSO/CFO)
事務局 芹川 光歩(リノべる株式会社)
事務局 風間健太 

このメンバーで月に1回理事会を開催し、前述した各種イベントの企画・準備を行ったり、今後の運営方針の検討を行ったりしています。ちなみに連合の仕事を専任で担っているのは事務局の風間さんだけなので、みんなでちょっとずつ時間を使いながら運営を行っているのですが、実はこの事務局の風間さん、なんと浜松市役所の職員なんです。去年から浜松市さんと連携し、事務局に専任担当として研修生を派遣して頂いています(風間さんは二代目)。当連合は様々な団体と連携しながら運営しているのですが、その団体の一つ「スタートアップ都市推進協議会」に浜松市様も参画されており、従来から実施されている研修生の派遣先の一つとして熱意ある地方創生ベンチャー連合を選んで頂きました。こうした地方自治体との人的交流も熱意ある地方創生ベンチャー連合ならではの取り組みだと思います。

熱意ある地方創生ベンチャー連合の取り組みについてはWebサイトに詳しく掲載していますので、興味ある方はぜひご覧ください。

「熱意ある地方創生ベンチャー連合」Webサイト

最後に

最後に、約2年間の「熱意ある地方創生ベンチャー連合」の取り組みを通じて僕自身が感じたことをまとめたいと思います。

① 地方創生に対する関心の高さ

まず非常に強く感じたのは「地方創生」に対する関心の高さです。現在、熱意ある地方創生ベンチャー連合は30社以上が参画していますが、その全てが自ら希望して「地方を盛り上げたい!」という思いをもって参画しています。また、地方創生ベンチャーサミットや勉強会にも毎回多くの方に参加頂いています。

一方で、「地方課題を解決するいいアイデアはないか」「地方創生に興味はあるけど何をしたらいいかわからない」と言った声も多くあり、そう言った意味では「地域」と「ベンチャー」、「地方創生を実践してきた人」と「地方創生について学びたい人」を結びつける機会を提供してきた熱意ある地方創生ベンチャー連合の存在意義はとても大きいのではないかと感じています。

② “つながり”から“うねり”へ

熱意ある地方創生ベンチャー連合は約2年間で多くの取り組みを実践してきましたが、その全てが“人との繋がり”によって生み出されているといっても過言ではありません。立ち上げのきっかけとなったグロービス・キャピタル・パートナーズ様や地方創生サミットの運営サポートを頂いている一般社団法人G1様、意見交換会等で連携させて頂いたスタートアップ都市推進協議会様等、数多くの企業、団体様との連携・サポートがあり様々な取り組みを推進することができました。

また、個人レベルでも意見交換会や勉強会を通じ、地域の課題を抱える人とその課題を解決したいという思いを持った人が結びつくことにより、その先の一歩や新たなきっかけを生み出すことができたのではないかと感じています。

こういった“つながり”が一つ一つ増えていけば、やがて大きな“うねり”を作り出すことができるのではないかと、少しずつ手応えを感じています。

③ 何よりも“熱意”が大事

そして何より思うのは、地方創生に対する熱い想い、“熱意”が一番大切だということ。実は熱意ある地方創生ベンチャー連合の参加条件の一つ目にも「熱意があること」と明記されています。地方創生というのは壮大なテーマであり、解決方法ややり方も様々です。これまで地方創生に関わる様々な取り組みを聞いてきましたが、どの取り組みも試行錯誤の連続、挑戦の連続です。そのような中、うまく成果を出している取り組みに共通するのはそれを「なんとしてもやり遂げるんだ」という一人の人間の熱い想い、“熱意”によって生み出されているということでした。

僕ら熱意ある地方創生ベンチャー連合はこれからも“熱意”と“ベンチャー魂”を胸に様々な取り組みに挑戦してきたいと思っています。

地方創生人材を募集しています!

そんなわけで、今回は熱意ある地方創生ベンチャー連合の取り組みを中心に、僕がどのように地方創生に関わっているかをご紹介してきましたが、「熱意ある地方創生ベンチャー連合の取り組みをもっと知りたい!」という方や「“遊び”を通じて地方を活性化することアソビューの取り組みを詳しく知りたい!」という方、まずはざっくばらんにお話してみませんか?

こちらにて受け付けていますので興味をもって頂いた方はぜひお問い合わせください。

「地域に寄り添い、地域創生・課題解決をリードするアカウントプランナー募集!」
https://www.wantedly.com/projects/158648

次回はアソビュー株式会社で地方自治体向けにコンサルティングを行っている内田に取り組みについて紹介してもらいます。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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