第2回:大切なのは「資産」ではなく「時間」|僕らが見つけた「タイニーハウス」という新しい住まい方

 こんにちは。YADOKARI株式会社のさわだいっせいとウエスギセイタです。

第1回では「小さい」からこそ、クリエイティブになれる。住宅ローンに縛られない家についてお伝えさせていただきました。第2回では「資産」よりも「時間」を大切にする考え方をお話をさせていただきます。

なぜ「家」が、大事なのか? それは、大切な「時間」があるから

 「家にかかるエネルギーやコストを減らす」というと、住む場所に思い入れがないように受け取られることがあります。でも実は真逆。僕らは家という空間やそこで過ごす時間を、とりわけ大切にしたいです。

 特にウエスギは昔から住空間の演出に強いこだわりがあるタイプ。外で激しく働いているぶん、家にいるときはリラックスしたい。そのために、家の家具はナチュラルな北欧風に統一しています。ウエスギのインテリアの完成度には定評があって、雑誌の特集号で度々取材を受けるほどです。

 住宅にかかるコストをダウンサイジングするという方針と、家での時間を大切にする気持ち。一見真逆に感じられるかもしれませんが、僕らにとっては、実は同じベクトルなのです。

 35年のローンを組んで、借金を返すために働く。遠い通勤電車に揺られて、平日は子供と過ごす時間もなく、休日は疲れ果てている。そんな毎日ではせっかくの家も、ただの「箱」にしかなりません。それよりは、無理せず自分のものにできる小さな家で、じっくりと家族と向き合いたい。

 家が大切なのは、資産的価値があるからではなく、そこに家族と過ごす時間があるから。だとしたら、その時間を犠牲にしてまで家を手に入れるのは、やっぱりおかしいと、そこにいきつくわけです。

 そもそも家や土地に資産的価値があるというのも幻想かもしれません。80年代のバブル崩壊や、00年代のリーマンショックで、日本人は土地や家を資産と見なすことの危うさを思い知ったはずなのに、なぜまだそこに投資しようとしているのでしょうか。

 土地や家のモノとしての値段に踊らされるよりも、その家で誰と、どんな時間を過ごすかということに価値を見いだすほうが、人生を間違わずにいられるはずです。

 もちろん、家のサイズはダウンしても、居心地において妥協する気はありません。そのために世界中の小さな家の素敵なインテリアを「未来住まい方会議(現 YADOKARI)」というウェブサイトを立ち上げて発信したり、自分達が納得できる住み心地の小さな家を販売したりと、本気の試行錯誤を積み重ねているのです。

世界に広がるタイニーハウスムーブメント

 震災の後、小さな家の可能性を追求しているYADOKARIですが、世界に目を移せば、先進国といわれる国を中心に既にタイニーハウス・ムーブメントが起こっています。

 その一番のきっかけは、アメリカで起こったリーマンショックです。世界同時株安を引き起こした金融危機の、一番大きな原因と言われているのがサブプライムローン問題でした。普通のローンが組めない低所得者に向けて考案されたサブプライムローンは、審査基準が緩い代わりに金利が高く、住宅を担保にする仕組み。

 不動産価格が高騰しているときなら、何かあっても住宅を売却すればローンが払えましたし、値上がりした住宅を売って、もっと高級な家に買い替える、所謂「住宅双六」だってできました。しかし一度、不況になり不動産価格がローンの金利より安くなりだすと、元々所得が低い借り手はローンの返済が滞り、次々と住まいが差し押さえられていく事態になります。サブプライムローンを利用した人の多くが住処を失ってしまったのです。

 サブプライムローンの破綻は、人々の意識を変えました。それまでは自分の収入以上の価格の家を、長期ローンを組んで購入するのが当たり前だと思っていた多くの人が、身の丈に合わないローンを組む危険性に目覚め、無理のない暮らし方を考えるようになったのです。

 そんな経緯で、リーマンショック後のアメリカでは、大きなシステムに頼ることなく、自分の手で生活を組み立てようという機運が高まりました。その一環として、タイニーハウス・ムーブメントが起こったのです。

 拡大し過ぎた暮らしからの自己反省で、アメリカが「タイニーハウス」にたどり着いた一方で、北欧諸国では昔から当たり前のように小さな家が活用されてきました。北欧で昔から根付いている文化のひとつに、「夏の家(サマーハウス)」があります。その名の通り、夏の休暇を田舎で過ごすためのセカンドハウスなのですが、日本の「別荘持ち=お金持ち」というイメージはちょっと違い、都会に暮らす人の多くが自分の「夏の家」を持っているのです。

 冬が長い北欧諸国では、短い夏を満喫するために4週間程の休暇を取って、家族と「夏の家」でのんびりと過ごすのが一般的です。誰もが長期休暇を取れる背景には、税金が高くても社会保障が充実していて、将来まで安定的に暮らせる制度の支えがあります。

 こういった制度は北欧の人々の暮らしを豊かにしているようで、実際に国連が発表している「世界幸福度報告書」では、常に幸福度が高い国として、北欧諸国が上位にランクインしています。

 アメリカと北欧、人々がタイニーハウスを支持するようになった経緯は違いますが、その背景にあるのは、経済成長至上主義を捨て、身の丈に合った暮らし方を良しとする態度でしょう。特に資本主義の先端を走るアメリカの人々が、小さな暮らしを選ぶようになったのは、世界的に見ても大きな転換だといえます。さらには、他の先進国でも、特に若者を中心にタイニーハウス・ムーブメントが起こっています。

 もしもあなたが、そういった世界のムーブメントに興味を持ったなら、ぜひ僕らがウェブサイト『YADOKARI』で紹介している『世界の小さな住まい方』を見てください。日本より少し先を行く海外の事例を知れば、小さな暮らしの持つワクワクする可能性が見えてくるでしょう。

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◎YADOKARI株式会社について 日本のミニマルライフ、小屋、タイニーハウスムーブメントを牽引する“YADOKARI“。住まいと暮らし、働き方の原点を問い直し、これからを考えるソーシャルデザインカンパニーです。 世界中の小さな家やミニマルライフを紹介する「未来住まい方会議」、全国の遊休不動産・空き家のリユース情報を扱う「休日不動産」、ちいさな暮らしを実践する「TINYHOUSE ORCHESTRA」、新たな働き方を提案する「未来働き方会議」等々の提案型ライススタイルメディアを軸として、"仕掛けで賑わいを作り、新しい暮らしや住まい方のムーブメントを”創出しています。 主な活動は、住まいや暮らし関わる企画プロデュース、タイニーハウス小屋の開発、空き家・空き地の活用、まちづくり支援などを手がける。 <メディア> ・未来住まい方会議(http://yadokari.net/) ・休日不動産(http://holidayrealestate.jp/) ・TINYHOUSE ORCHESTRA(http://yadokari.net/orchestra/) ・未来働き方会議(http://job.yadokari.net/) <施設> ・Tinys Yokohama Hinodecho(http://tinys.life/) ・BETTARA STAND 日本橋(http://bettara.jp/) 250万円の移動式タイニーハウス「INSPIRATION」や小屋型タイニーハウス「THE SKELETON HUT」など自社で企画販売するタイニーハウス小屋も展開。また、名建築の保全・再生の一環で黒川紀章設計「中銀カプセルタワー」や動産で暫定地活用、まちづくり活性化支援を行う「BETTARA STAND 日本橋」などの施設を運営。 <販売しているタイニーハウス> ・YADOKARIタイニーハウス「INSPIRATION」(http://inspiration.yadokari.net/) ・YADOKARIタイニーハウス「THE SKELETON HUT」(http://skeletonhut.yadokari.net/) 「豊かさの再編集」をテーマにした著書・出版物に『ニッポンの新しい小屋暮らし』(光文社)、『アイム・ミニマリスト』(三栄書房)、『未来住まい方会議』(三輪舎)、リトルプレス『月極本1・2・3』を発行。 <著書> ・「アイム・ミニマリスト」(三栄書房) http://www.amazon.co.jp/gp/product/477962732X/ ・「未来住まい方会議」(三輪舎) http://www.amazon.co.jp/dp/4990811623/ ・「ニッポンの新しい小屋暮らし」(光文社) https://www.amazon.co.jp/dp/4334979408 ・「月極本1・2・3」(YADOKARI) http://tsukigime.yadokari.net/ またYADOKARIには建築士、デザイナー、編集者等、多種多様なライフスタイル人材含む登録サポートメンバー3000名、編集者ライター50名から構成されるYADOKARIサポーターズが様々な活動をプロボノ的に支援する。 ・YADOKARIサポーターズ(https://www.facebook.com/groups/yadokari.support/) ◎株式会社はじまり商店街について 場所に捉われずに、個人/組織課題を共有する場をデザインするコミュニティビルディングカンパニー「はじまり商店街」。暮らし方・働き方・コミュニティを中心にライフスタイルに関わる企画プロデュース、遊休地の有効利用、まちづくり支援、イベント・ワークショップ、などを主に手がける
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