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「将来アメリカで働きたい」と明言するベトナム人エンジニアがヤマップに入社した理由

2022年9月、ヤマップに入社したベトナム出身のPhan Quang Lamさん(以下、ラムさん)。大分県の小さな島で暮らし、完全リモートで働いています。ラムさんは「2~3年後にはアメリカで働きたい」と面接で正直に話したものの、バックエンドエンジニアとして採用されました。しかし入社して2か月で、はやくも心境に変化が…。フレッシュな目線で見たヤマップのリアルや自身の思いについて話を聞きました。

目次

▶ APUを卒業してIT系企業に就職

▶ 自然に近いところで暮らしたい

▶ ヤマップの事業や将来性に惹かれた

▶ リモートとフレックスで公私ともに充実

▶ 勤務時間中の社内登山で感動

▶ アメリカ行きを延期する価値がある

APUを卒業してIT系企業に就職



―ラムさんはベトナム出身ですね。なぜ日本に来られたのですか。

ラム「私は高校までベトナムで過ごし、大分県の立命館アジア太平洋大学(APU)に入学しました。もともと海外に行きたいという気持ちがあり、日本は地理的にも文化的にも近いので住みやすいかなと。大学の奨学金を得たことも後押しになりました。APUでは経営学部で会計学を専攻しました。卒業後は内定をもらった日本のIT系企業に就職。大学でプログラミングも勉強していたので、ごく基本的な知識やスキルは身につけていました。」


―日本でキャリアをスタートしたのですか。

ラム「企業サイトやユーザー向けのサイトを作る東京の会社で、『ウェブエンジニア』として1年弱働きました。使っていたのはPHPやWordPressです。その後、以前から知っていた東京のIT系企業からオファーをもらって転職。『プロジェクトマネージャー』というポジションで、日本のお客さんとベトナムのエンジニアの間に立ち、エンジニアをリードしつつ双方とやり取りするような業務に4年ほど従事しました。」

自然に近いところで暮らしたい



―ラムさんの強みを生かせる仕事ですね。

ラム「そうなんです。プライベートでは有機農業に興味を持ち、埼玉の市民農園を借りて野菜を栽培していました。すると、東京を離れて自然が近いところに住みたいと思うように。東京では通勤時間が長く、残業もあって、日本語が十分にできない妻が家でひとりストレスを抱えていることも気になっていて。それで、なじみのある「大分」と「Ruby」言語を条件に転職先を探し、姫島の会社にたどりつきました。姫島は人口1,600人ほどで、想定していたよりも田舎でした。でも、自然豊かな環境を夫婦で気に入り、2019年に移住しました。ベトナムに支社を構える会社に勤めて、半分はベトナム人エンジニアの管理業務、あと半分はエンジニアとして開発業務に携わっていました。」


―姫島で国際的なお仕事なんて、面白いですね。

ラム「姫島での暮らしを気に入っていました。ただ31歳になり、開発の仕事に集中したくて、今度は『リモートワーク』と『Ruby』言語で転職先を探すことに。というのも、『将来アメリカに行く』という夢があり、マネジメントの経験を積むより、世界で通用する専門知識を高めたいと思ったからです。マネジメントの経験は、違う文化の中では通用しづらい。それに、自分は人と頻繁にやり取りをして管理する業務が、あまり好きではないなと思って。」

ヤマップの事業や将来性に惹かれた



―ヤマップとはどうやって出会ったのですか。

ラム「CTOの浩平さんからスカウトをもらったのがきっかけです。実はそれまでヤマップのことを知らなかったのですが、調べてみるとすごく面白い事業で、自然に興味関心のある自分に合うと思いました。他にも数社から声をかけてもらい面接を受けた中で、ヤマップに一番惹かれて入社を決めました。

オンライン面接で、浩平さんやバックエンドチームの皆さんはとても話しやすい雰囲気でした。最後に福岡のオフィスで代表の春山さんとお話したところ、会社の魅力や将来性を存分に感じることができて、ぜひここで働きたいと思いました。」


―入社されて2か月目ですね。業務内容や一緒に働く人たちのことを教えてください。

ラム「バックエンドチームの一員として、YAMAPアプリのサーバー側の開発をしています。ついにやりたい仕事ができて、楽しく働いています。バックエンドチームは4人で、みんな30代。私は姫島、他の3人は福岡に住んでいて、基本的にみんなリモートワークです。毎日、朝会があり、オンラインで4人顔を合わせ、仕事の進捗や予定などを共有します。ドイツ出身のメンバーがいて、チーム内では英語が飛び交っています。彼は日本語も話せるけれど、技術的なことは英語の方が話しやすいようです。もちろん日本語だけでもやっていけるのですが、私は仕事で英語を使える環境がとてもうれしいです。」

リモートとフレックスで公私ともに充実



―リモートワークによって、どんな変化がありますか。

ラム「ヤマップはフレックス制度を採用していて、コアタイムは10:00~17:00。私は8:30か9:00に業務をスタートして、17:30か18:00に終わります。残業はしたくないんです。これまでの職場は残業が当たり前でしたが、今はチーム全体が残業をしない雰囲気でいいなと思っています。

通勤と残業がなくなって、妻と一緒に過ごせる時間が格段に増えました。仕事が終わったら、一緒に海沿いの道を散歩しています。庭にハーブを植えたり、猫を3匹飼ったり、今の生活に満足しています。」


―バックエンドエンジニアとして、仕事のやりがいは。

ラム「YAMAPでは地理系の情報を扱うため、専用のデータベースを使います。私にとって全く新しい領域で、新しい知識を身につけることができます。また、今のチームメンバーはみんな私より経験が豊富で、学べることが多い。朝会でメンバーの仕事内容を共有してもらい、気になることがあれば教えてもらえるので、スキルアップしていける環境だと実感しています。」


―他に、仕事の面白さはどんなところに感じますか。

ラム「ユーザーさんとの近さですね。ユーザーさんから直接フィードバックや問い合わせをもらい、対応すればインパクトがすぐに分かります。カスタマーサポートを通してユーザーさんの声が届き、対応して反映すると、サポートの方がユーザーさんに報告していますから。

また、ヤマップに転職した後、意外と知り合いにユーザーさんが多いと分かりました。登山をしているとYAMAPアプリを使っている人の姿を見ることもあるようで、ユーザーさんと直接話せることも楽しみにしています。」


―反対に大変なことはありますか。転職してみての満足度はどのくらいでしょう。

ラム「100点のうち90、95点くらいですね。メンバーはみんな仕事のスピードが速くて、ちょっと自信をなくしています(笑)。私にとっては新しい分野なので、頑張って勉強しなければなりませんし、他のメンバーに早く追いつきたい。みんな優しくて、居心地はとてもいいです。」

勤務時間中の社内登山で感動


―入社してから一番印象に残っている出来事は。

ラム「ちょうど昨日、社内登山に参加して、とても楽しかったです。会社の福利厚生で、勤務時間中に社内のメンバーと登山できる制度があるんです。社内で呼びかけがあって、昨日は5人で大分のくじゅう山に登りました。

私はほとんど登山経験がなく、東京にいるときは富士山、姫島でも低山にチャレンジしたことがあるけれど、どちらも山頂まで行くことができませんでした。

自分にはあまり体力がないと思っていて、昨日も最初の10分ぐらいで辛くなりました。自分ひとりだったら、きっと諦めていたでしょう。でも、ヤマップのみんなは私が落ち着くまで待ってくれて、息があがらないように小さなステップで登った方がいいとアドバイスをもらい、ゆっくり登ったら山頂にたどり着くことができました。すごくうれしくて、くだりは自分が速い方でした(笑)。」


―入社からまだ1か月半ですが、ラムさん自身が変わったと思うことはありますか。

ラム「まだ大きなことはないのですが、せっかくアウトドア系の会社に入るので体力をつけようと思い、入社前からランニングを始めました。健康面が改善すると思いますし、これから登山に参加することもとても楽しみです。」


―今後のキャリアについては、どのように考えていますか。

ラム「今はとにかくRuby言語の経験を積み、YAMAPのサーバーの改善に何かしら貢献したいです。先ほどお話した地理系のデータベースについてももっともっと学び、ツールのマスターを目指します。」

アメリカ行きを延期する価値がある



―どのくらいでマスターできそうですか。

ラム「早ければ2~3年でしょうか。実は採用面接で『将来アメリカに行きたいと思っていて、多分2~3年で退職してアメリカに行きます』と話したのですが、それでも受け入れてもらったことに大変感謝しています。ただ、今は少なくとも4~5年はヤマップで働きたいと思うようになりました。ここにいると専門知識やスキルを確実にレベルアップできると感じているので。いったんアメリカ行きは延期して、ヤマップでの仕事に集中したいと考えています。」


―会社にとってはうれしいニュースです。最後に、ヤマップへの転職を考えている人にメッセージをお願いします。

ラム「バックエンドチームとしては、さほど高い技術やスキルまで求めていないように感じます。Ruby on Railsの基本をしっかり身につけていて、自ら学んでいく姿勢があれば大丈夫です。ヤマップはベンチャー企業なので、スピード感が大切。スピード感を持って仕事を進められる人に向いているのではないでしょうか。そして何より、登山はもちろんキャンプや農業などアウトドア系に興味のある人とは、とても相性がいいと思います。」

                                (文=佐々木恵美/2022年10月)

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