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GWに有給休暇5日使って、自転車で日本列島縦断してきました(5)

こんにちは。弊社労働環境をフル活用してワークライフバランスを実現しているリア充高橋です。
普段は事業戦略推進担当として事業の拡張と組織作りに取り組むかたわら、『3Kはもう古い』をモットーに採用も担当しております。※もちろん4Kでも7Kでもありません

今回も昨年のGWに有給休暇を取得して自転車で日本列島を縦断したお話。毎回3日分ずつ更新の予定でしたが、Day9とDay10は連続して書いた方が時系列的に分かりやすいため全5回から6回に話数変更、5回目のお届けとなります。移動距離3000kmの行程ですのでとにかく書くのが大変。今年のGWまでには完結させたいと思いますので、気長にお付き合い頂けると幸いです。

前回記事:GWに有給休暇5日使って、自転車で日本列島縦断してきました(4)


Day9 5月7日(土)総移動距離2141.6km

  1. 通過チェック セブンイレブン秋田大潟店

Day9の予定走行距離は230.4km。7:00に由利本荘を出発し、85㎞地点の通過チェック後、五所川原のホテルへ。グロス平均16km/hで走行すれば21:00には到着できる計算です。


着かなかったけど。

いい加減このパターン自分でも嫌なんですけどもね(知らない方はぜひこちらをお読みください)。

予定は五所川原市まで。つがる市のお隣、弘前市の上。
ログを切ったのが函館だったので、うっかりすると前倒しているかのようなログですが、

そんな訳ない。

では、いつも通り伏線の回収に参りましょう。

この旅で計画通りに出発できたのはスタートの日くらいでしたが、この日も予定の7:00走行開始なんて到底できる訳もなく、8:30に由利本荘のホテルをチェックアウトしました。
だって朝食ビュッフェ食べたいし…というより、想像以上の飢餓状態で食べずには走れなかったというのが本当のところ。消費カロリー異常ですからね。毎朝自分でも引くくらい食べていました。朝食無料プラン最高!

(ちなみに他の参加者の方は朝5:00走行開始が普通だったようです)

固形物を入れるとパワーが出るんですよね。ホテルから45km地点でグロス平均は21.36km/h。メーター読みで36-7km/h。同じカロリーを摂取してもジェルとは違うのはなぜだろう?


程なくして八郎潟で有名な大潟村に到着。
かつては琵琶湖に次いで2番目に大きな湖だったそうですね。干拓されて現在は18位だそうです。

ここでは関東では散ったはずの桜と菜の花が。
とうとう桜前線に追いついちゃいましたね。桜島を出発したときは夏の気温だったのに…

少し葉桜にはなっていましたが、美しい桜吹雪が舞う中走れたのは感動でした。


13:00 お昼は85㎞地点の道の駅で八幡平ポークと肉巻ききりたんぽ。土地のものを食べるのは旅の醍醐味です。のんびり1時間程滞在。

道の駅を出てすぐの通過チェック、セブンイレブン秋田大潟店で証跡となるレシートを取得し、いよいよ本州最後の地、青森を目指します。

40㎞ほど進んで鹿の浦に到着すると、食堂の売店で貝の串焼きを発見。
以前走った記憶ではこの先の海岸線は数十キロ補給ポイントがないので、食べ物は見つけた時に食べた方がいいという野生の本能で立ち寄ることにしました。

鹿の浦食堂サザエさん、閉店間際で1本600円の串焼きが3本1000円でした。ありがとうございます!

海を眺めながら「いやー、控え目に言って最高」なんて貝をほおばっていましたが、ふと天気予報を見ると、ちょっと待って、この後…

雨?気温10℃?

鹿の浦から今夜の宿、ホテルサンルート五所川原まで残すところ100㎞。補給時間と悪天候時の速度低下を考慮して、平均時速20㎞で5時間は見ておきたいところ。時刻は16:30。出発時間が予定より1時間半ビハインドなので、到着見込みは23:00。悪夢の姫路山越えが頭をよぎりましたが(詳しくはこちら)、姫路との違いは

体が回復していること。

そう、あの時は疲労のピークでした。新潟以降は回復してコンディションが良いのと、プランBに移行して睡眠時間が確保できているので、メンタルにも余裕があります。残り100㎞一気に走破できるかもしれない…

そんなことを考えながら走っていると、10㎞ほどの地点に道の駅を発見。雨も降りだして体が冷えてきていたので、レインジェル*を塗るために立ち寄ることにしました。

*撥水、保温用のジェル

そしてここで意外なものを発見しました。

簡易ベッドです。

雨は姫路の時と同じく午前1:00に止む予報。

ここで何を考えたか、最初から読んでくれているもの好きなあなたなら分かりますよね?

そうです。

雨が止むまで仮眠です。


この時の私のリアルな心境の変化がTwitterに残されていたのでご覧ください↓

(左)のんきに貝を食べる → (中央)天気予報を見る →(右)道の駅でベッドを発見


一番右が道の駅でのツイートです。↓↓↓拡大↓↓↓

完全な戦闘民族です。

※性別は女性です

時刻は17:30、このまま走って90㎞先のホテルに着いても、ペースダウンに濡れたウェアとバイクの始末で睡眠時間が削られます。1:00まで仮眠してリスタート、90㎞先のホテルはスルーして、更に30km先のフェリーポートを目指した方が時間的にも体力的にも効率がいいと判断しました。

この簡易ベッド、本来であれば具合の悪い方や怪我をした方の緊急用だと思いますが、ある意味私も緊急事態なのと、頭の具合がとても悪いのでお借りすることにしました。本当に申し訳ございません。
歯を磨いて洗顔した後、エマージェンシーシートを巻いて仮眠です。

仕切りカーテンもあったので、車中泊など他の方の目に触れることもなく個室状態。
帝国ホテル再び…いえ、

ザ・リッツ・カールトン(無料)


Day10 5月8日(日)総移動距離2394.7km

  1. PC3 FamilyMart青森石江江渡店
  2. 通過チェック FamilyMartキラリス函館店

日付は変わりましたが行程的にはDay9を消化しきれていない状態。ここから90km先の五所川原の宿をスキップして、一気に120㎞先の青森フェリーターミナルを目指します。ターミナル手前のチェックポイント、FamilyMart青森石江江渡店でレシートをゲットして9:40発のフェリーに乗るのがミッションです。果たして定刻通りにフェリーに乗れるのか!?

深夜00:00、18:30から5時間半仮眠して外へ出ると、予報通り雨が止んでいました。

外気温は9℃まで落ちていたので、使ったエマージェンシーシートをカットして防風と保温のためにウェアのあちこちに仕込みました。サバイバルナイフって便利ですね! ※性別は女性です

1:00、エマージェンシーシートをガサガサ言わせながら走行開始。漕ぎにくいけど寒さ知らず。

海沿いの道が暗闇過ぎて県境の看板を見落としましたが、程なくして青森県にIN。

3:15、道の駅はちもりから35㎞地点、深浦町でコンビニを発見!

思い起こせば姫路では60㎞何もなかった…大都会、青森。

そして補給ポイントを見つけたらとにかく食べる!

前日夕方、鹿の浦で焼き貝を食べてから10時間経過していたので、しっかり補給。よく考えると鹿の浦で食事をしていなかったら15時間くらい補給食だけで過ごしていたかも。やはり食料を発見したら食べるべき補給ポイントを見つけたら立ち寄るべきですね。

カップラーメンをおかわりして、再出発。

5:00頃でしたか、記憶が定かではありませんが、水平線に朝日が!見事な夜明けに見惚れていたら写真を撮り忘れました。無念であります。


日の出は逃しましたが鰺ヶ沢町でヤコブズラダーが綺麗だったのでパチリ。
時刻は5:30、このまま天に召されたい気分でしたが、フェリーポートまであと50㎞。気を取り直して再びペダルを漕ぎ始めました。


五所川原のホテルは通過する予定でしたが、時間的に少し余裕があったので寄ることに。キャンセル料くれてやるぜって呟いてたくせに貧乏性でキャンセルしてませんでしたし。

シャワーを浴び、機材の充電と30分ほどの仮眠。いやほんとキャンセルしてなくて良かった。

ホテルからフェリーポートまで残り32.1㎞。9:40発のフェリーですが、20分前にチェックインが必要です。

7:30、9:20到着を目指して再びGo!


追い風

神風が吹きました。

街からそれなりの峠を越えないとフェリーポートにはたどり着けませんが、

8:55にはチェックポイントのFamilyMart青森石江江渡店に到着。

鬼のように踏んできたのでおにぎりをほおばりながらしばし休憩。

9:15青森フェリーターミナルで無事チェックインしました。

約1時間半での到着は上出来です。だって、夜中の1:00から走ってるんだもん。10日間で2000㎞以上走ってますし。

ホワイトベース!!!!!!!!!!ネェルアーガマーーー!!!!!!!!!!!!!!!
もう大分頭の具合が悪いので空目してますが、ブルールミナス号です。

※若い人には分からない表現には訂正線を入れております


チェックインから暫し並んで木馬フェリーに乗船。
乗船前に応援に来て下さった方に「がんばれー!」と声を掛けて頂いたり、同じブルべの参加者の方にお会いしたりしてかなり嬉しい。そう言えばここのところろくに人と会話していないような?そもそも人間いないし。今日並走してくれたリスには話しかけたかな?(病んでる)

函館までは4時間近く掛かるため、食事をして即仮眠。
ほぼ気絶なので艦内船内の記憶はあまりありませんが、食事の際に見た景色はとても綺麗でした。乗っているだけでいいって人権ありますよね(感動)。


仮眠から目覚めた後、車両用ハッチが開くモーター音で自律神経が爆発的に優位に立ちました。
とても寝起きとは思えないテンションでTwitterに投稿。


ここで裏話ですが、

日本列島縦断ブルべに出走した背景には、Randonneur 10000*を受賞したいという思いがありました。

*Randonneur(ランドヌール) 10000 通称R10000

受賞条件: 6年以内に下記認定を受けること
1.200, 300, 400, 600, 1,000km のブルべ(長距離サイクリングの大会)をそれぞれ2回以上
2.PBP(パリ-ブレスト-パリ)1,200km 1回 ※フランスで4年に1度開催の大会
3.Fleche (フレッシュ)チーム戦 360km以上、24時間 ※国内外で年に1回開催
4.SR(シューペル・ランドネ)走行距離600㎞、獲得標高10000m以上
5.PBP以外の1,200㎞以上 1回

2年前に4まで認定を受けていましたが、コロナの影響で残りの5番に待ったがかかっていました。

2020年に北海道1200㎞、2021年に北海道1300㎞にエントリーしていましたが、いずれも中止や自粛要請で出走できませんでした。

北海道も走ってみたかったし、準備にも時間が掛かるため、出走できないことは大きなストレスでした。残りひとつがなかなか獲れない!!


2020年北海道1,200km + 2021年北海道1,300 = 2,500km


走れなった2,500km以上でR10000をキメよう!⇒日本列島縦断2700㎞に出走


というのが今回の意気込みと出走理由。謎の足し算でサバイバルライドです。


そんな訳で大興奮の北海道。

14:00、フェリーを下りて、通過チェック FamilyMartキラリス函館店でレシートを取得し記念撮影。

はーるばるきたz…

※若い人には分からない表現には訂正線をいれております。

サブちゃんの名曲を脳内でリピートしながら宿泊地、100km先の長万部を目指します。

17:30、函館スタートから50㎞過ぎ、そろそろ補給したいところ。

ここで予想だにしなかった北海道の洗礼を受けました。

気温もそろそろ一桁台、北海道からはウェアを冬装備にしたのでマイナスまで耐えられますが、やはり体を温めるものが欲しいところ。Googleマップで北海道に来たら食べようと思っていた「ラーメン」を検索。わくわく!

いくつか店の候補が上がってきました。よし!お店の場所は?

ここから52㎞。

へー、函館まで戻るね。

は?戻る?

人生ゲームでサイコロふったらスタートに戻るに止まった気分

50㎞以上戻れという指示はこの旅始まって以来です。一番近い店が50㎞手前、つまりここから50㎞先に進んだところには店がないということです。

ここから50㎞先 means 今夜の宿泊地である長万部にも店がない / 営業していない

実際ありませんでした omg

函館の通過チェック(コンビニ)で補給してしまったので、市街地の飲食店に立ち寄らずににここまで来てしまいましたが、失敗でした。

低気温で固形物を入れられない = 体が温まらない、深夜1:00走行開始の疲労。非常によろしくない。


試される大地。

北海道庁のキャッチコピー、リアル過ぎませんか!?


しかし、10㎞先に主コンビニがありました。良かった。でもまた60㎞先までコンビニなし。姫路アゲイン。コンビニのない海外よりはましですが、日本国内でも意外と厳しい。

北海道が誇るコンビニ、セイコーマート

わたくし、ほんっっっっっとーーーーーーにこのセイコマ様が好きです。愛しております。

また後程ご紹介しますが、こちらのHOT CHEFというお総菜コーナーは最高です!神です!!


時刻は18:30、セイコマ様のお陰で無事補給を済ませて出発です。

ここから長万部まで本当にお店がありませんでした。横道に逸れればあったのかもしれませんが、幹線道路沿いに無いって本州ではありえない気がします。


セイコマから少し先の景色。北海道の平坦感が半端ない。

写真では伝わりにくいですが、走っているとまっ平。海沿いを走っているのに起伏のないド平坦。

本州日本海側の海岸線は何百キロもアップダウンでしたが、まったく違いますね。

そして北海道は緯度が高いので日暮れが遅かったです。写真の時刻は19:00頃。まだ少し明るい。

これは精神的にありがたかったです。景色が見えていると気分転換になりますし、暗くなると眠くなりますからね。

残り40㎞を淡々と走って21:00、長万部の宿、四国屋にチェックインしました。


北海道だけど四国屋 

名前の由来は先代が四国出身だからだとか。
実体験として遠い。四国遠いです。思慕の念で名前つけちゃうのもわかります。

名前はさておき、お宿では弱アルカリ性の天然温泉に浸かることができ、本当に疲れが取れました。あの柔らかな四国の空気に包みこまれるような気持ちよさ…最高!
ご主人もとても親切でバイクを館内に入れて労をねぎらってくれました。ありがとうございます。

さあ、長かったDay10も終わり、このお話も残すところ2.5日。果たして高橋はゴールできるのか?


そしてここまで読んでくださったそこのあなた、お時間に余裕のある方ですね?

もしかして転職活動中ですか!?


よろしければ是非この記事をきっかけにカジュアル面談でお話ししましょう。
お問合せお待ちしております。


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