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創業6年目を迎えたヤプリ、遂にバリューができました

こんにちは。ヤプリCEOの庵原です。

先日、第2四半期の締め会だったのですが、そこでついに発表しちゃいました。ヤプリのバリュー「Yappli Way」を。

創業6年目でのようやくバリューを作りました。これは最近のスタートアップとしては結構遅いほうだと思います。その辺の経緯についてはツイッターをご覧ください。

今回はせっかくなので社内で発表したばかりのYappli Wayとともに、このタイミングで作った背景やプロセスを紹介したいと思います。

なぜ今になってバリューを作ったのか

2018年4月、ヤプリを創業してから5周年を迎えました。

アプリというテクノロジーに魅せられていた僕たちが、全ての企業がそのテクノロジーにアクセスできうるインフラを作りたい、という思いから「Yappli」というアイデアに行き着き、ベータ版の開発を始めたのが2011年4月のことです。

それからの約7年、特に退路を経ってヤプリを設立した2013年4月からの5年間は、自分達の理想と現実のギャップを埋めていく挑戦の日々。CMSを活用して何の苦労もなくアプリを作れるようなサービスを実現することの難しさと向き合いながら、プロダクト・マーケット・フィットの壁とぶつかりながらも事業を続けてきました。

そんな時期を乗り越えて、現在Yappliの導入企業数は250社を突破。3人の創業者で始めた小さなスタートアップも、気づけばもうすぐ100人のチームになろうとしています。

そんな中、優秀な仲間が集まりできることも増えてきた今だからこそ、プロダクトや会社としての価値観を方向づけ、チーム一丸となれるバリューが必要だと考え始めました。

ヤプリはひとつのプロダクトのみを提供していますが、職種を細分化していくと10以上の部門が存在します。多種多様なバックグラウンドを持つ個性的なメンバーばかりだからこそ、全体で共通する強い価値観が必要です。

特にヤプリでは目標管理制度において、定量的な評価だけでなく定性的な評価にこだわっていきたいと考えています。要は直接数字としては現れていないかもしれないれど「ヤプリ的にイケてる人」をちゃんと評価したいな、と。

じゃあどんな人がイケてるんだっけ?と考えたときに、今まではその軸となる部分が少し曖昧だったんですね。

だからこそヤプリのこれまでの成長の中で大切にしてきた信念を言語化して、それを体現している人がイケてる人だという軸を明確化したい、またはそう近づけるようにしたい、と思いました。今後さらにヤプリが成長するための核となる価値観を打ち立てたい。そんな思いからYappli Wayを作り始めました。

メモ帳にリストアップ→会議で壁打ち→少人数で試験運用

実際に動き出したのは、創業5周年を目前に控えた2018年の年明けごろから。

「まずは時間を見つけてはiPhoneのメモ帳に候補となるキーワードをひたすらリストアップすることから始め、経営会議の場でメンバーの反応を聞いてみる」というプロセスを数ヶ月に渡って繰り返しました。

ちなみに候補を出す上で大切にしていたことは以下の3点です。

会社の歴史を体現していること
バリューに本物のストーリーがなければ誰も共感しない。

自分たち独自の言葉になっていること
どこかからとってきた何の思い入れもない言葉では、誰も興味を持たないし社内に浸透しない

短くシンプルであること
せっかく作ったバリューも社内に定着しなければ意味がない

自分の中で腹落ちするものができた段階で、全体に共有する前に1ヶ月ほど7〜8人のスモールチームでYappli Wayを運用してみました。

実際に試してみると、筋がいいものであれば会話の中で頻繁にそのキーワードが使われるようになるんですね。例えば「感動体験」というキーワードであれば、ご飯を食べながら雑談をしていても「これって感動体験だよね」といった話が自然と出てくる。半分ジョークとしても使われる、そんな「具合」が定着するには丁度いいと思っています。

最終的には上手く運用できそうだなというものを4つに絞り、第2四半期の締め会で発表しました。

4つのYappli Way

実際に完成したバリューがこちらです!

1.感動体験の提供

アプリをみんなが使う理由はユーザー体験に感動するから。Webよりもサクサク見れたり、リアルタイムで写真を加工できたり、即座にタクシーを呼べたり。こういった素晴らしいデジタル体験によって、アプリがここまで大きな存在になった理由だと思っています。

僕たち自身も創業前にスノーボードのアプリを作った時、これまでのWeb開発では実現できなかった新しいユーザー体験に感動しました。アプリの事業をやることに決めて、困難な時もYappliを諦めなかったのは創業メンバーの僕や佐野、黒田がアプリが生み出すデジタル体験に感動していたから。だからこそ特にプロダクト開発において「感動体験を提供すること」は最重視していきたいと考えています。

2.再構築し続ける

端的に説明すれば「日々の改善を大切にしよう」ということなんですが、「再構築」という言葉を選んだ理由はYappliの管理画面で1番使われているボタンが「再構築ボタン」だからです。これはいわゆる入稿データを本番反映させるパブリッシュボタン。入稿した画像やテキストが本番のアプリに反映されるもので、押せば押すほどアプリがよくなります。同じように日々の業務でも改善していこうという思いをこめました。

もっと言うと、実はこの再構築ボタンが創業直後の1番の発明だったんですよね。元々は各機能ごとに再構築ボタンがあってすごく複雑なシステムになりかけていました。これがちょっとした発想の転換で、1つのボタンに集約できて、Yappliの開発のブレークスルーに繋がった経験を創業者自身がしています。そんなストーリーもあるから、この「再構築」という言葉には個人的にも思い入れがあります。

3.カスタマーサクセス

これは顧客の成功に向き合おうということですね。Yappliは販売して終わりの旧来の売り切り型サービスではなく、販売してから顧客の成功にコミットするスタイルのサービスなんですね。それが今の時代のサブスクリプション型サービスであり、SaaSの最大の特長です。

お客様が成功してずっと使い続けてもらえることが、僕たちのビジネスを成長させるための最も重要なポイントの1つになります。そのため、全社的にもこのカスタマーサクセスのカルチャーを浸透させるために、「カスタマーサクセスDAY」という全社で丸1日使って実施するイベントをやったりもしています。

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https://www.wantedly.com/companies/yappli/post_articles/125476


我々のお客様と、しっかりと向き合っているメンバーを評価したいという思いがあり、バリューに加えました。

4.チームドリブン

たくさんの部門が連携して進めていく事業なので、お客様と向き合うだけでなく仲間とも向き合わなければ上手くいきません。

ヤプリは創業時から佐野が開発、黒田がデザイン、僕がビジネスと、それぞれの得意分野に特化しつつ、チームプレイを忘れずにやってきたのでここまで来れました。メンバーが増えてもこのスタイルを貫きたいため、当たり前のことですがチームドリブンを重要視していきたいと考えています。

おわりに

バリューを発表した直後、嬉しい出来事がありました。

あるエンジニアが4つのYappli WayをSlackのスタンプにしてくれたんです。今はSlack上での日々のコミュニケーションにおいて、みんなが「感動体験」や「カスタマーサクセス」といったスタンプを押しまくっています。


創業6年目を迎えてようやくバリュー「Yappli Way」ができたわけですが、実はシリーズAの資金調達をした創業3年目に一度作ろうと思って株主の定例会議で話してみたことがあったんです。

その時にヤプリの株主のひとりである川田尚吾さん(株式会社DeNAの共同創業者)から言われたのが「暇で伸びてない会社に限ってそんなことを言いだすもの。今はもっと事業を成長することに集中したほうがいい!」ということ。実際にDeNAという巨大企業を作った本人である川田さんの言葉でしたから、めちゃくちゃ背筋が伸びてそれ以来数年はバリューの話もなくなりました(笑)

ただ長く時間をかけて慎重に作ったからこそ、今日までのヤプリ歴史の中で社内に生まれた価値観や創業時から変わらぬ思いを反映したYappli Wayができたと思っています。その川田さんからも以下のような激励なツイートを頂きました笑。

あとは実行あるのみ。このYappli Wayを社内にしっかりと根付かせて、チームヤプリで世の中の『感動体験を増やす』べくチャレンジを続けていきたいと思っています。また、このYappli Wayに共感いただけた方、ぜひお気軽に話を聞きに来てください。

iOSエンジニア
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【誰もが簡単にスマホアプリを作れる世の中に。】 「Mobile Tech for All」をミッションに、アプリ開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォーム「Yappli」( https://yapp.li/ )を提供しています。 Yappliの導入実績は700社を超え、店舗やEコマースなどのマーケティング支援から、社内や取引先とのコミュニケーションをモバイルで刷新する社内DX(デジタルトランスフォーメーション)、バックオフィスや学校法人の支援まで、幅広い業界の課題解決に活用されています。 2020年12月にはグロース市場へ上場し、アプリのダウンロード数も累計1億8千を突破しました。今後もアプリ開発のノウハウを持たない事業会社にとって無くてならないプラットフォームを目指し、事業・組織ともに成長を続けていきます。 導入事例:https://yapp.li/voice.html インフォグラフィック:https://yapp.li/anniv/2020/
株式会社ヤプリ
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