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【技術だけではなく、会社の未来を語れるようになる】CTOとしてのプラットフォームへの関わり方とは?vol.2

皆さま、こんにちは!ユアマイスター株式会社 人事・広報担当の中川です!

今日は先日公開した【技術だけではなく、会社の未来を語れるようになる】CTOとしてのプラットフォームへの関わり方とは?vol.1の続編です!

前回はCTOの星がユアマイスターへ入社した経緯などをお伝えしました。今回は入社後〜2年目までのプロダクトへの関わり方の変化を語って頂きました。

それでは、さっそく、どうぞ!

みんなが幸せを考える『ハッピートライアングル』

- 今までは戦略としてのプロダクトを教えて頂きましたが、次からはCTOとしてどのようにプロダクトと携わっているのかを教えてください

星:1年目、2年目と携わり方も徐々にかわってきています。まず1年目は、プロダクト自体に機能がまだまだ足りていないし、エンジニア自体も足りていないという状態でした。そういうこともあり、僕自身も要件定義を作ったり開発もバリバリしていましたのが1年目です。

ー 最初はマネジメントよりも、手を動かすお仕事がメインだったんですね

星:走り出したばかりのスタートアップでしたし、メンバーの人数が追いついていないという現状はありました。大きな会社で開発をしていると、設計書などがすでに出来上がっていて実装をしたら別の人がテストをして、などの分業が成り立ちますが、そんなことを最初の段階でできるはずもなく。笑

この時に強く感じたことがあるんですが、パートナーやユーザーと直接関わることが少ないエンジニアも、僕らが何をしたら喜んでもらえるだろうかということを語れることって大事だよなってことです。

あとはバランス的な話になりますが、パートナーやユーザーのどちらかが幸せになってもダメだし、サービスを提供している我々自身も幸せにならないとダメだということです。これをハッピートライアングルって言っていて、プロダクトを中心に繋がりあった関係性を指します。この三角形が一点に尖ってしまったらダメだし、三角形の面積が狭くてもダメなので、できる限りバランスのとれた大きな三角形にするためには、プロダクトを作る我々の責任だと考えています。

- 確かにそのバランス感覚って大切ですね! このような考えを星さんは最初から持っていたのでしょうか?

星:三角形の関係性は知っていましたが、ユアマイスターに入るまでお客様目線を勘違いして認識していたんです。いわゆるお客様目線というと、パートナーが喜ぶものやユーザーが喜ぶものを作りましょうっていうのが一般的だと思うんですが、これを間違って解釈してしまうと間違えた施策をしてしまいがちなんです。

例えば大規模なキャンペーンの施策を弊社がやることで、パートナーもユーザーも喜んでもらえるかもしれません。ですが、そのキャンペーン施策をしたことで弊社が疲弊してしまい、サービスの運用が厳しくなってしまったら身も蓋もありませんよね。ちゃんと弊社もハッピーにならないとダメなんです。

なのでハッピートライアングルの一部に、ユアマイスターも入っているんだよということを改めて認識したときに、プロダクトを作る側の人間として『本当に意味でのお客様目線』にハッとさせられました。

▲エアコンクリーニングなどのハウスクリーニング系から靴の修理等のリペア職人までパートナーとユーザーの幅は広い

事業拡大と課題が表面化した2年目

- 2年目はプロダクトとどのような携わり方をしていたのでしょうか?

星:2年目からは、ジョインしてくれるメンバーが徐々に増えてきた時期でした。そして、メンバーが増えてきたのと比例して、同時進行するプロジェクトも増えてきて要件も徐々に複雑化していった時期でもあります。1年目は企画も要件定義もエンジニアだけで完結していましたが、プロジェクトも増えて要件も複雑化したことでカバーしきれなくなってしまったんです。

そうなると企画を考えたり、コピーを考えたりするようなディレクターが必要になってくるんですが、その役割を僕がやることが多くなりました。

- 星さんがディレクションをするようになって、課題は解決するようになりましたか?

星:開発の作業自体はスムーズになりましたね。ですが、開発の作業の流れを作ったことで、エンジニアは仕様書の通りに作る人にマインドとしてなってしまうことが多かったんです。

- プロダクトへの当事者意識が薄れてきてしまった、ということでしょうか?

星:当事者意識が薄れるということは、事実としてあったと思っています。エンジニアってオンラインで物事を完結してしまうことが多いことがあって、それはそれで作業に集中できるので良いことがありますが、テキストベースだとなかなかエモな部分が伝わりにくいんです。

例えば、今このタイミングで機能をリリースすることへの意味などを伝えるときは、オフラインで直接伝えるようにしています。実際に手を動かしてくれているエンジニアメンバーに、「やらされている」と感じさせずに全員で『あなたのマイスター』を作ってるんだと意識してもらうように試行錯誤しています。

- 実際にはどのようなことを試されたのでしょうか?

▲オフィス内にはホワイトボードが各所にあり、チームによって使い方は様々

星:あえてアナログを取り入れているところです。例えば開発の進捗管理をホワイトボードに付箋を貼って、現在「誰がどの案件をやってるか」や将来「誰がこの案件をキャッチするか」などを把握しあったりしています。

ディレクターとエンジニアが同じものを一緒に見て、それに対して話をする時間ってお互いの共通認識を合わせたり、疑問点などを話し合う場としてとても大切だと感じたんです。

- メンバーのマインドが、ちょっとネガティブになってきたと感じたきっかけがあったんですか?

星:エンジニアの振り返りMTGで、メンバーから

「最近の開発はやらされている感じがして、作業っぽくなってきている」

という感じの発言が出てくるようになってきたんです。1年目はパートナーもユーザーも多くないので、効果検証などは置いといてひとつ開発が終わったら「よし、次だ!」という感じで前だけを向いて走っているのでとても楽しいんです。

ですが、2年目に入って『あなたのマイスター』を使ってくれるパートナーもユーザーも増えてきて、機能が本当に使ってくれてる方たちにとって必要なのかなどの検証も行うようになってきました。

- 開発した機能を、外すなどの取捨選択が発生してきたんですね

星:そうですね。ですが、エンジニアにとってフラストレーションが一番溜まっていってしまったのは、開発スケジュールが本当に適切だったのか、という部分です。

例えばリリース日を設定して、それに向けて頑張って開発をしてリリースをするんですが、実際はあまり使われることがなかったとかですね。

「この機能のリリースって別に3日後でもよかったのでは?」

ってモヤっとしちゃうんですよね。そういうことが重なってくると、エンジニア含めて作る側のフラストレーションが溜まっていき、「自分が良いと思ってこの機能を作ってるんだ」という意識が削がれていってしまうということを2年目は実感しました。

- 開発中心にお話を伺いましたが、2年目は会社としても変化があった時期なのでしょうか?

▲事業の拡大と共に様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集まるように

星:もちろんエンジニアチームだけではなく、会社全体でもチャレンジングなことをしていましたね。例えばサイトのデザインをリニューアルしたし、カテゴリも増やしました。SEOやコンテンツマーケティングの強化などのマーケティング施策にも積極的に取り組んでいた時期で、会社全体でトライアンドエラーをたくさん繰り返していたんです。

会社としてもそういう時期だったので、作り手のエンジニアに負担がかかってきたので、僕はどんどんとチームに目が向くようになってきて、メンバーとの1on1をやり始めたのもその時期くらいでした。

- 3年目はよりマネジメントに力を入れたという感じでしょうか?

マネジメントとディレクション、企画などを中心にやっていました。ですが直近ですと、6月の繁忙期に向けて私もがっつり実装をしちゃってたので、また少しずつ手離れしてCTOとしての仕事をしていこうと思っています。

お伝えしたいことがありすぎて、少し長くなってしまいました…!

次回はCTOとしての今後の取り組みなど、未来予想図についてお伝えいたします。

取材・撮影・執筆:howdy株式会社 遠藤一穂
編集:中川

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