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虹は雨の後に、感動は苦労の後に、成長は失敗の後に。そして、訪れる日々に感謝を。

ユアマイスター株式会社 代表取締役社長 星野です。

半年以上ぶりではありますが、何かを書こうと思いパソコンに向かっております。私がこの記事を書くときは、自分の中で何かを伝えたいときや整理をしたいときが多いのですが、今回は、自分の中で”新しい自分が芽生え始めている”という感覚があるのと、応援していただける方たちに改めて感謝を伝えたいという思いがあります。

7月月初、母校であるグロービス経営大学院の「あすか会議」で、第19回グロービス アルムナイ・アワード「創造部門」に選んでいただきました。2000人を超える参加者の前で自分の考えをお話しする機会もいただきました。何かが伝わったのであれば幸いです。

25歳で入学し、27歳で卒業、その後起業し、自分の社会人人生での知識・経験・出会いに大きな影響を与え、今日においても大きく自分を支えていただいております。

8000人を超える卒業生の中で、「志の醸成」「創造と変革の現場で活躍するリーダー」「社会貢献」というグロービス経営大学院の教育理念と輩出したい人材像を体現するは自分も大事にしていることであり、体現している人材として選出をしていただいたことをとても光栄に嬉しく思います。

35歳、何を成し遂げたわけでもなくまだまだ道半ばで、その道すら常に変化しています。イベントの最中も終わった後も、多くの方に声をかけていただき、自分がこれまでお世話になってきた方、お力添えやご指導をいただいてきた方、常日頃支えてくださる会社の皆様の存在が自分を作ってくださっているのだと、より感じました。

何より、その方たちが喜んでくださるということ、その方たちに少しでも成長できているということを証明し伝えることが出来たのではないかということ、弊社・自分が最も大事にしている「応援される」ことの体現を少しでも出来たのではないかと思います。

私が新卒1年目の時、前職の創業メンバーであり役員である方に怒られ、無礼な態度をとってしまうということがありました。しかも、数回です。その時は考えて行動したつもりですが、時間が経つにつれ後悔するようになりました。上司の方は海外の担当となり、私も異動したことで、謝罪することが出来ずに起業し13年以上経過していました。そして、今から3ヶ月前に、共通の知人の方に会食の場をもうけていただき、ようやく謝罪をすることが出来ました。アルムナイアワードのスピーチの場にもいらっしゃり、直接感謝を伝えることが出来ました。

多くの方の大義や志を受け継ぎ、実現し、また誰かに紡いでいくということを実現したいと思っています。


人に対してポジティブで感謝を忘れない人には、また新しい出会いや運命がつながっていく

毎週の1on1にて、社員の若いリーダーに、「10年後どうイメージして働けばいいか、成長していけばいいか?」と質問されました。

私も、20代前半にそう考えることも多くありました。今だから言えます。

まず10年後のことなどわからないということ、そしてわからないことは悲しいことではないということ。どうやって運命や人生が作られていくかというと、自分自身の意思決定、選択と、さらに何より人との出会い、巡り合わせ、社会の変化などが密接に関わるからです。

25歳から10年後の今、思うことは、人のため社会のために志を持ち、一生懸命かつ前進するために行動・言動を持ち合わせていけば、誰かが見ているということです。そして、自分の想像もしえない大きなチャンスや機会をくださる方が現れたり、自分から出会ったりするということです。すべての人にそれが訪れるかどうかわかりません。ただ、自分がどうしたいかも重要でしたが、必要とされ、応援される中での仕事や人生というのは、自分だけではない何か大きな力や道を作り出すということです。

そして、人の希望や願望を正しく導ける人へと期待され、伝播していくのだと思います。自分のために出来ることと、何かのために出来ることというのは、人間の力を引き出す点でも大きな差があるのだと思います。

これまでの人との出会いは10年後、想像もしない形でまた巡り合わせが来る。こんな経験を起業してから多くしてきました。未来において、また巡り会えるような、そして前向きに何かを挑戦できるような関係性であることが素晴らしいなと思います。これまでの出会いがそうだったからこそ、これからの出会いもそうであるように、人に対してポジティブに接していくことが大事です。「自分」にとって、プラスな意味で大きな力になっていくのです。そして、そういう方に日々感謝を忘れないことです。人に対してポジティブで感謝を忘れない人には、また新しい出会いや運命がつながっていくのだと私は思います。私は常にそういう人でありたいです。


ハイリスク・ハイリターンで勝負するからこそ、成長や経験という大きなリターンがある

最近、学生や年配の方など幅広い多くの人と話す機会があり、感じたことがあります。経営をしていく中で、多くのことには答えがあり、解決策があります。そもそも、経営は経営学という学問になっているので、原理原則があります。歴史からも学べる事が多くあります。しかしながら、答えがないことも多くあるという事象に出会う量が増えてきました。それぞれの立場や利害関係、契約、価値観、環境、個人や経営者の立場など様々な違いもありますが、それぞれのベストな答えが違うところにあることも多くあります。コロナや戦争のように、すべての人にとって良くないこと、その状況において起きることで良いことはない、止血でしかなく妥協点でしかないということも時にはあるでしょう。

答えがない中で、意思決定をする・答えを出すことが増えてきたような感覚がありますが、それは仕事の難易度が上がっているということです。ステージの変化と、外部の環境やテクノロジーの変化率と変化スピードが加速的に上がってきているからだと思います。

その一方で、変化が激しい・早い中ではチャンスも多く生まれるということです。歪みというか空白、割れ目という表現が正しいかどうかはわかりませんが、波がない中よりも揺れ動く中での方が、色んな機会やチャンスは発生していくと私も思います。ただ、波が高いと船酔いをするので、変化というものに対して、強いメンタルや考え方を持ち合わせていくことが、会社や個人において重要なのだと思います。

変化が大きく、難易度が高いから、大きなリターンがあります。世の中上手く出来ているもので、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンなのです。スタートアップ・ベンチャーの勝ち筋も、ここです。ハイリスク・ハイリターンで勝負するからこそ、成長や経験という大きなリターンがあるのです。時に、それは大きな報酬という形でもあるでしょう。


自分自身をどう変化させられるかが成長という軸において重要

変化が激しい環境やスピードが速いところにいても、人はそこにいると慣れてしまうものです。人は、色んなことに慣れてしまい、当たり前になっていくので、環境を変えても成長は鈍化していきます。自分が正しいと思った世界、当たり前だと思った世界でも、変化が発生していれば、過去の正解は現在において正解とは限らないのですが、意外とそこの軸を変えることは難しい。仕事の方法、倫理観、業務のスピード感、当事者意識、周囲への期待、原因と課題の考え方、打ち手なども、意外と前提は同じであり続けていることが多いです。

人は、常に自分自身をどう変化させられるかが成長という軸において重要です。キャリアを積んでいく中で、責任や裁量が変わる、役割・働く人が変わるということは多くあると思います。ということは、自分自身がそれぞれに適応する力を持ち、それぞれの責務の中で最大の成果を出せるように、自分の行動・言動を変化させれないとキャリアも広がっていかない。自分が変わらず、他人や社会に変化や順応を望んでも、その通りになることはないからです。


AIが進化する今こそ、「人として」の人間性や「仕事とは」を語れる、伝える力を養う

能力やスキルというのは遂にAIが人々の隣にいる状態まで来たと言えます。加速的なAIの進化により、精度・利便性が加速的にあがるのに反比例して、AI活用の難易度もより下がり身近になっていく世界が、もう来ました。でも、人間が人間である事の重要性は常時あり、むしろ増していくのではないかと思います。知識・能力だけでは、人をリード出来ないという世界が加速していきます。よりマネジメントやリーダーシップ、人との関係性の中で、人に影響を与え、人生や価値観、生活に寄与出来る存在である人材が重宝されていくのでしょう。もしくは、加速的に成長するAIの世界でイニシアチブを取れる存在の人材です。

だからこそ、タスクや知識の議論ではなく、「人として」の人間性や「仕事とは」を語れる、伝える力を養っていかないといけません。社会人13年目の私は、仕事を始めた時からまだ13年しか経っていませんが、仕事の方法や考え方、情報処理能力、ツールなどが爆発的に成長し、変化しました。スマートフォンで仕事をするということもメールくらいでした。むしろスマートフォンではなくフューチャーフォンもまだまだ主流でした。でも今では、スマートフォンで仕事も出来て、ほとんどの人が持っています。

それ以上の変化が今後発生していく中で、私たちは何をしていくのかを考えていけません。ツールやテクノロジーが進化しても、人間の幸せの価値観や、仕事としての大事なことは変わらないのです。


感謝をし、応援される人と会社であろう。もっと大胆に大きく挑戦する。

最後に、自分の中での変化について、書きます。変わったと言われることがある部分もあります。それが良いことなのかどうかなのか、どうなのでしょう。変わったと言われるということは、変化があったということですが、人々の希望となる変化でありたいです。自分自身は、起業家から経営者へと変化し、見える世界や、見える道や未来がより見えてきたという部分があるのかもしれません。その道や未来を、今とどうつなげられるか。

スタートアップという、通常の時間軸より速い成長と成果を生むハイリスク・ハイリターンの世界は、ある意味、狂気の世界でもあると言えます。狂気の世界で挑戦することは大変ながらもとても楽しいです。まさに、究極の自己表現でもあるのだと思います。

  • 身の丈に合っていないことにチャレンジすること
  • 魅力的な人間で、応援される人であること
  • 人の幸せを願い、行動したり話したりすること
  • 仕事として軸を持つこと
  • 変化の中でこそチャンスがありその中で自分で自分を変化させること
  • ハイリスク・ハイリターンであること

その機会やチャンスは周囲の人が提供してくれており、期待値よりも結果を出すことによって、また新しいチャンスや期待が生まれるということ。皆が頑張っている、勤勉な中で、人よりも結果を出すにはどうしたらよいかを考え抜き、その結果、人の幸せや社会への影響を与えるようなことができたとき、自然と皆全員が幸せになるようなサイクルができてくるのです。

身の丈に合ってないことをやるのは大変ですが、苦労と努力の絶対値の大きさが、成長と喜びの絶対値になります。

この1ヶ月で、起業したいという数十人の方から相談を受けました。その気持ちが純粋に素晴らしいです。アントレプレナーシップからイノベーションは産まれていくのでしょう。大事なのは、成功する前提で始めないことです。成功させるのは積み重ねた自分やチームの努力なので、成功しなくたってうなだれてはいけません。成功するイメージがあるかどうかは大事なことではありません。確率論的には数%の世界なのです。早く辞めていいのです、変えてもいいのです。健康な状態であればいくらでもやり直せます。失敗やうまくいかないことは恥ずかしいことではない。そんなこと言ったら、先を走る経営者や起業家たちは、恥ずかしくてたまらないはずです。挑戦を成功と天秤にかけずに、挑戦は成長とセットであると置き換えて欲しい。最終的には「ひと・もの・かね」のやりきる力です。一つ一つの約束を守った先に、成功があるのです。

もっと、苦労と向き合おう。もっと泥臭く、丁寧にやろう。 失敗したっていいじゃないか。自分自身で成功と成長を目指そう。そして、自分1人では出来ないのだから感謝をしよう。応援される人と会社であろう。もっと人は出来る。私もあなたも。

要求し合い協力し合い、成長のために貪欲に自分を変化させられるプロフェッショナルチームであろう。書いていると、結局7年間同じことを言っている気がします。表現の方法は変わったかもしれないけれど。大事だと思っていたことを、繰り返し噛み締めているのではないかなと思います。

もっと大胆に大きく挑戦し、勝負です。そんな方たちとどんどん出会っていきたいです。

朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る。そんな日々を限られた時間の中で仕事を通して過ごしていきましょう。

大義名分・志を受け継ぎ伝播させ、頑張ります。感謝を伝えたい人が多くいるということは、幸せなことだと感じる日々です。今はスタートラインでしかないのかもしれません。

結果として、胸を張れることは、まだまだありません。唯一あるとすれば、成長の幅、成長し続ける自分に関しては胸を張れるのではないかと思います。成長し続ければ、何か社会や人々のためにお役に立てるのだろうとそんな日や人生になるように進んでいきたいと思います。

このような機会をいただき、日々私をご支援・応援してくださる皆様に改めて感謝申し上げます。

感謝と応援

2023/7/14

星野
















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