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【M&A】他業種同士の事業譲渡によるM&A 今後のシナジーを見越した成長へ

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ABOUT

株式会社サクシードが運営するM&Aプラットフォーム「ツグナラ」のご利用企業様へのインタビューです。

有限会社菊池精器×KANEHIRAグループ 旭精器株式会社
精密機械組み立て加工業である有限会社菊池精器と、木材卸売業であるKANEHIRAグループという全く別業種が、今後のシナジーを見越してM&Aをするという珍しいマッチングの成約事例だ。
全く別業種である両者が、得意先からの要望にどう応えながら事業を成長させていくのか、今後注目である。

—M&Aを考えたきっかけは?
菊池:後継者不在のためです。数年前からどうしようかと悩みはじめ、近年は金融機関からも「今後はどうするのですか?」と聞かれるようになりました。その中で、M&Aを考えたきっかけは、やはり従業員のことです。事業承継がうまくいかなければ、従業員にとっては働く環境がなくなってしまうわけで、生活に影響がでてしまいます。なによりも従業員の雇用を守りたいという想いで考えるようになりました。

—ツグナラを知ったきっかけは?
菊池:新聞にツグナラサービスが掲載されているのを見たのがきっかけで、できれば栃木県企業に引き継いでもらいたいという気持ちがありましたのでツグナラの特徴である地域内マッチングというサービスに興味がありました。M&Aの相談を誰にしたらいいのかわからない中で、条件面の交渉や、お相手探し、譲渡契約までサポートしてもらえてよかったです。

—M&A実行後の変化は?
金子:まだ実行して間もないこともあり、大きな変化はありませんし、大きな変化をもたらそうとも考えていません。働く従業員の雇用と技術を守ることと、今までと変わらず得意先のお困りごとを解決していくことに集中していきます。

—今後の展望をお聞かせください
金子:KANEHIRAグループには、障害者就労支援施設を運営している株式会社アサヒがあります。将来的には精密機械組み立て作業を細分化し、生産性を高めていければと考えていますが、あくまでも将来的にと考えています。まずは、新体制のもと得意先に貢献することを続けていきたいです。

●担当コンサルタントの声
本案件の特徴は、全く異業種同士のM&Aであるという点です。本案件をプレスリリースしたところ、「業種が違うのになぜ?」「どんなねらいがあるのか?」という問い合わせが数多くありました。実際にアドバイザーとして本件のサポートをさせていただきましたが、両者が考えるシナジーが関連会社に及んでいる点や、短期的ではなく中長期的な事業戦略を考えていることに驚きました。 M&Aで成立する案件の中には、常識的には考えられない取引が、両者納得のもと成立することがしばしば起こります。これがM&Aの醍醐味とも言えます。一般的には価値のないものも、両者からすると価値があったりします。 数年後、両者がねらうシナジーが大きな成果をあげていることを期待したいです。