趙「エンジニアであっても、サービス全体の戦略や売上への寄与を常に意識します。ただ仕様に沿って手を動かすだけでなく、開発を行うことにより、ユーザーや店舗様の持っている課題を解決できるか、売上につながるかなど、営業的な視点で一人一人のエンジニアも考えるのです。

毎日のチーム内朝会や部署内全員のミーティングでも、売上やユーザー数などのサービス戦略に関わる数字が共有されます。月例会議では、経営陣から直接、今後の戦略などについて共有されます。自分が行った開発がどの程度のインパクトがあるのかわかるので、モチベーションも高くなります」

趙「普段は17時半〜18時くらいに退社しています。私は社内にあるジムの会員なので、仕事終わりにさっと身体を動かすこともあります」

趙「例えばPythonに興味があれば、社内の友人を介してPythonに詳しい人と知り合うことができます。社内に無料のカフェテリアがあるので、気軽に一緒にランチしながら情報交換もできます。

私は現在、JavaScriptをメインで業務に使用していますが、個人的にはデータサイエンスにも興味があります。他の部署の方からの情報を取り入れながら、自分で勉強もしています。社内にはデータサイエンスの部署もあるので、機会があれば、異動の希望をだすこともできます。さまざまな部署があるので、キャリアの選択肢も増えると思います。」

趙「印象に残っている仕事は、各商品ページの下部に、楽天市場のアプリを起動するボタンを追加したことです。

楽天市場で買い物をすると楽天スーパーポイントが貯まります。当社では、昨年よりアプリ経由で商品を購入すると、通常ポイントに加え、プラス1倍のポイントが貯められる、というポイントプログラムを展開しています。スマホやPCのウェブ上で利用していたユーザーにとって、すぐにアプリを起動できるような機能を提供したい思い、『アプリ起動ボタンを実装しよう』という話になりました。

ABテストを実施したところ、月間のLTV（顧客生涯価値）が大幅に向上しました。『ボタンを追加する』という小さな改善ながらインパクトは大きなものとなります。このボタン経由で、アプリのダウンロード数も増えました」

趙「開発側は、ユーザーと直接話をする機会はあまりありません。でも、数字を通してユーザーとコミュニケーションを取れていると感じます。例えば、ABテストを実施しデータの分析をすると、どのパターンをユーザーが好んでいるのかが見えてきます」

趙「チーム内であがった改善アイデアを実際に案件化するためには、関係者にプレゼンテーションをして、社内承認をとる必要があります。また、営業サイドから要望が出た案件については、業務の割り振りや優先順位などをチーム内のエンジニアと話し合い、迅速に対応する必要があります。

コミュニケーションがスムーズになると、仕事が早く進みます。例えばトラブルが発生した場合、コミュニケーションが取れない状態で、それぞれが問題点を調査しても、解決につながらず、リソースの無駄になります。しかし、自分の役割を明確にするために周りと話し合い、調整を図れば、スムーズに状況把握できます。エンジニアとして働くとしても、PC画面に向かっているだけではなく、関係者と対面でコミュニケーションを取ることが必要となります」

趙「チーム内の少人数ミーティングであっても、議事録を取り、次のアクションを明確にするよう努めています。そのため、ミーティングで100パーセント理解できていなくても、後でキャッチアップできます。

私も元々英語が得意ではありませんでしたが、入社時と比べると今の方が英語力が上がり、業務に支障ないくらいに話せるようになりました。

それに、（私が日本語ネイティブではないというのもあると思いますが）、英語には敬語がないので、英語公用語化の前と比べると立場が違ってもフラットに意見を言いやすくなりました」

趙「一緒に働くエンジニアには若い人が多く、とにかく仲が良いです。同僚というより友人みたいな感覚で接しているので、職場の雰囲気も良いです。私を含め外国籍の社員も多く、楽天のエンジニアのほぼ半分は外国籍です。

楽天市場に携わるエンジニアとプロデューサーのやりがいは、サービスの規模感と、意見が言いやすい、仲が良いなどのフラットな関係性から来る働きやすさ。これに尽きると思います。

少しでも興味のある人はお気軽に話を聞きに来てください！」

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• 趙鏡淇
  プロデューサー

  中国の大学を卒業後、新卒で楽天に入社。
  3年のエンジニア経験を経てプロデューサーに。