「サムギョプサルを世界へ」
サムギョプサルとは、サンチュという野菜に豚肉を包んで食べる韓国発祥料理。
韓国ではメジャーな豚の焼肉だが、日本で焼肉といえば牛肉。
そこで「焼く」ではなく「包む」にパラダイムシフトさせたのが、
サムギョプサル専門店「ベジテジや」だ。
20種類のお肉に、30種類のトッピング。食べ方なんと1万通り以上。
手巻き寿司感覚で、包む楽しさを体感してもらう料理へと昇華させた。
現在、「ベジテジや」を全国20店舗展開している株式会社ゴリップ。
創業は2006年。京都に1号店を構えた。
当時、サムギョプサルは世に浸透しておらず、専門店はほとんどなかった。
まさにイチからの業態作り。
試行錯誤しながら、お客様に包む楽しさを提供し続けた。
西でゆるやかに出店を続ける頃、東では新大久保を中心に
本場風のサムギョプサル業態が急増。
ブームが沈静化した頃を見計らい、満を持して東京出店したのが2013年2月。
独自性を持ったベジテジやのサムギョプサルが、
本場に近い出し方をしていたサムギョプサル業態を超えられる。
後出しジャンケンで勝てると見込んでの出店だった。
それまでは、初めてサムギョプサルを食べるお客様が多かった。
でも、東京はどこかでサムギョプサルを食べたことのあるお客様が多かった。
だから、逆に差別化できた。
「お肉をチーズフォンデュするのなんて初めて」
「サンチュじゃなくて玄米クレープで包むの面白い」
そんな声がもっと欲しい。
そして、日本を制したら、次は世界だ。