考察する若者たちを読んで、正解のない世界をどう生きるかを考える
ライターとして仕事をはじめて、10年を超えた。
よく生き残っているな、と思う反面、「指定されたものを書くだけよりは、コンセプト設計(上流工程)から関わりたい」と思うようになった。
だから、ライターという名前を捨てた。
ライターと名乗っていると、書くことが先にイメージされる。
AIも出てきて、「この人じゃないと嫌だ」という指名の高単価案件と、誰でもいいという低単価案件にパカっと分かれたように思う。
最近はマーケターと名乗ったり、コンテンツディレクターと名乗ったりしている。
戦略を考えて、そこに必要なライティングもできまっせ、がいい。
企画させてくれ、そして書かせてくれ。
ポートフォリオを見せると「いろんな仕事しているんですね」「有名なメディアにも書かれているんだ、すごいですね」「仕事の範囲が幅広いですね」と言われる。
「仕事の範囲が幅広い」のは、何か一つに尖ることのできないから。
「どんな仕事がしたいですか?」
→「リモートでできることで、営業以外なら」
明確な意思のない自分が嫌になる。
でも今日、「こんな仕事ありますよ、親和性高いと思うけどどうですか?」と言われて、とあるLPのノーコードツールを扱う仕事だったので、「嫌だな」って思った。
嫌があってホッとした。
そのツール、「ノーコード」と言いつつコードいじらなきゃいけないし、その会社のサポート悪いし嫌いなんだよ。
マーケターが良いのは、上流工程から考えるほうが楽しいから。
3C分析するのも、カスタマージャーニー書くのも、LP書くのも、好き。
その中で、人は何をどう感じるか?を常に考えている。
これはもうクセ。
それにマーケターなので、世の流行は一応チェックする。
とはいっても、TikTokは見ないけど。
見るならYouTube。
コンテンツとしてある程度長めで肉厚なほうが好き。
考察する若者たちを読んだ。
「今は考察の時代」とあって、確かにYouTubeは考察動画が多いよなって納得した。
考察とは、作者が提示する謎を解くこと
進撃の巨人やワンピースの考察動画とか山ほどあるもんな。
多方面からの解釈ができるくらい素晴らしい作品という証拠とも言える。
考察には正解がある=報われるゴールがある
わたしたちは、ただ生きているだけでは「ダメ」だと思われる世界を生きている。
何かしら報われなきゃいけない。
何も意味のないことをしたら時間のムダ。
だからSNSのいいねやフォロワーが重要と思われる。
数はわかりやすい「報われた証拠」になるから。
不満から不安へ
わたしが会社員になった頃は、団塊世代の親父がたくさんいた。
残業している奴がえらい、そんな時代だった。
残業していれば努力していると評価された。
わたしは新卒で入社した頃から、「さっさと帰る」のが好きだった。
同期から「お前もっと残業しないと出世しないぞ」と言われた。
営業として月2億売り上げていたときも、ほぼ定時で帰っていた。
入社して15年、昇進しなかった。
死ぬほど働いても仕事が減らない部署に移動になって、月80時間くらい残業したら昇進した。笑
職場の不満をよく口にしていた。
あいつがムカつく、ってよく言ってた。
不満だから転職した・・・それだけが理由でもないけど、大きな要因ではあったと思う。
今の若者は、不満だからでなく、不安だから転職するらしい。
この職場では、転職できない。
同年代と比べて差をつけられている。
成長実感のない、焦り、不安。
成長したいから成長するのではなく
成長しないと不安だから。
評価されているから「面白い」のか?
SNSのプラットフォームは
「これよく見られてるよ」
とおすすめを表示してくる。
面白いものを提示するのではなく
よく見られているものを渡してくる。
でもそれって
高評価だから面白い、素晴らしい、とならないだろうか。
自分が面白いと思わない場合、
「自分の感性は人とズレている、おかしい」
と自分を否定することに繋がらないだろうか。
他人に振り回されて、
自分の感性がわからなくならないだろうか。
マニュアルの通りがラクだとなってしまわないだろうか、とコンビニ人間を思い出した。
プラットフォームの中で、
正解に近い「最適解」を出すことを求められている。
マーケターとして仕事をする中で、
よく言われる「正解」(がないので、今は「最適解」が多い)。
それをわかりやすく示すのは数字。
売上だったり、フォロワー数だったり、再生回数だったり。
数字が出せなかったら評価されない、ビジネスはシンプルな世界。
ただ。
ずっと購入しないけどずっと見ている人もいる。
そして5年見ているだけだったけど、購入する人もいる。
だから、数字だけで図れないこともあるけど
まぁ結果を出さないと難しいよね。
正解のない世界
新卒で入った会社は、わたしが入って数年までは寿退社が当たり前だった。
結婚して会社を辞めた先輩から、
家を買いました遊びにきてね、
子どもが生まれました遊びにきてね、
年賀状だけの連絡が続く。
結婚して、家を買って、子どもが生まれて、子どもに習い事させて、なんか決まった形があったように思う。
今はバラエティに飛んでいる。
「こうやったらいい」はない。
「こうやったらいい」がないと、
「どうやったら報われるか」がない。
報われないといけない
ムダにしてはいけない
コスパの悪いことはできない
本当なのかな?って思う。
わたしは毎日、報われないことをしている。
小説家でもないのに
評論家でもないのに
本ばっかり読んでいる。
単純に、本が好きだから読んでいる。
めちゃくちゃ忙しい経営者に言われた。
「お前、理想の生き方してるよな」
確かにねって思う。
報われなくてもいいから、好きなことをする。