営業の自動化は全体の2/3まで。
Photo by Aleksandra Dementeva on Unsplash
「この人、なんか信頼できるな」
商談で、そう思ってもらえる瞬間があります。相手の課題をその場で言語化できたとき。フォローの電話で「あのとき言っていた件、その後どうですか」と聞けたとき。紹介をお願いしなくても、紹介したいと思ってもらえる関係ができたとき。
時代の流れは自動化一色ですが、ここだけは、自動化したら壊れると思っています。
しかし…そうはいっても営業というものはとにかく工数がかかるもの。
HubSpotのブログにあった数字ですが、営業担当者が1日のうち「売る仕事」に使えている時間は平均2時間。残りはスケジュール調整、フォローメール、CRM入力…「売る前の準備」と「売った後の処理」に消えているのだそう。
大企業なら分業も可能ですが、弊社のような少人数体制だと一人が全部やらねばならない。どこかで手が回らなくなり、気が付けば失注理由の23%が「フォロータイミングのズレ(初回連絡から放置しすぎ)」なんて事態も…。ここまでくると、営業担当者の向き不向きや気合いの問題ではなく構造の問題です。
信頼を作る時間が、事務作業に食われてしまっているのです。
だからこそ「2/3を自動化して、人間は残り1/3に集中する」という設計にしたい。せっかくHubSpotを導入しているのだから、パートナーとして自社で仕分けてみました。
自動化すべき領域は3つ。しかもこの3つは独立ではなく、ループで回ります。
スケジューリング → 商談・フォロー → 顧客成功 → 紹介 → 新規リード → スケジューリング…
1つ目、スケジューリング。
HubSpotのミーティングリンクとカレンダー連携で、アポ調整のメール往復をゼロにする。ここは導入コストが最も低く、効果が見えやすい。アポ確定まで3日かかっていたのが当日中に決まるようになった、という事例も珍しくありません。
2つ目、フォローの自動化。
82%の顧客が即時対応を期待しているというデータがあります。全件を人力でモニタリングするのは現実的ではない。Service HubやWorkflowsでヘルススコアを自動算出して、「離脱しそう」「アップセルのタイミング」を検知してアラートを出す。人間が判断するのは「アラートを受けて何を話すか」だけにする。ヘルススコアの定義に苦労はしますが、ここが回り始めるとループの中核になります。
3つ目、紹介の仕組み化。
BtoBの意思決定者の73%が口コミや同業者の推薦を最も重視しているという調査があります。なのに多くの会社では、紹介は「たまたま起きるもの」になっている。満足度の高い顧客を特定して、適切なタイミングでレビューや紹介をお願いするフローを仕組みにできれば、最もコストの低い新規獲得チャネルが生まれる。そしてここから入ったリードが、またスケジューリングに戻る。
自社ではまずスケジューリングから着手する計画を立てています。ここで「自動化しても大丈夫だった」という感覚をつかんでから、フォロー→紹介と順番に回していく計画です。
効果はプロセス指標で見ます。
・アポ調整にかかる日数
・フォロー率と応答までの時間
・紹介経由の商談数
売上は結果。コントロールできるのはプロセスのほうです。
2/3を自動化するのは、人間の仕事を減らすためではなく、「この人、信頼できるな」を生む1/3に集中するための設計です。
皆さんの会社では、「人間がやるべき1/3」と「仕組みに任せる2/3」の線引き、どこに引いていますか?
#BtoBマーケティング #営業効率化 #CRM #マーケティングオートメーション #HubSpot
---
参考記事:
Best Lead Nurturing Tools to Boost Conversions in 2026 - HubSpot
https://blog.hubspot.com/sales/lead-nurturing-tools
Best Free Scheduling Software for Sales Teams - HubSpot
https://blog.hubspot.com/sales/free-scheduling-software-sales-teams
Best Customer Advocacy Platforms - HubSpot
https://blog.hubspot.com/service/customer-advocacy-platforms
Best Customer Success Automation Tools - HubSpot
https://blog.hubspot.com/service/customer-success-automation-tools