「頑張らなくていい」を教えてくれた北欧1ヶ月の旅
心地よさを優先する文化への憧れ
北欧文化を象徴する言葉として、
「ヒュッゲ (Hygge)」や「フィーカ (Fika)」があります。
ヒュッゲ (Hygge):
家族や友人と、居心地の良い空間でリラックスし、幸せを感じる時間。
「心地よさ」を最優先する考え方。
フィーカ (Fika):
仕事中にコーヒーと甘いもので休憩を取り、同僚と会話する時間。
休憩を権利として、生産性の一部と捉える文化。
日本では、
個人の時間を犠牲にしてでも
生産性を求めて働き続けることを美徳とするような風潮が
未だに根深く残っているように思います。
私もこの教えを信じ、
仕事を第一優先に置く生活をしていました。
しかし、私にはこの生き方が合っていませんでした。
だからこそ、
このような言葉が象徴される
北欧という国々に興味が湧きました。
自分の生き方を考える上で
ヒントになるのではないかと思ったのです。
このような背景もあり、今回の北欧旅行では
「何もしないこと」をテーマにしました。
最低限の移動手段や宿泊地は
事前に予約しておきましたが、
それ以外は基本的に何も決めませんでした。
というのも、
〝せっかく北欧に来たんだから、何かを得て帰らなきゃ!〟
という目的意識に囚われたくなかったからです。
ただただ、心の赴くままに時を過ごす。
その中で自分を癒し、見つめ直したかったのです。
フィンランドで感じた「休んでもいい」という解放感
まず最初に訪れた国はフィンランドでした。
実際に現地で暮らしている雰囲気を味わいたかったので、
地元の方が暮らすエリアのアパートに宿泊しました。
荷解きを済ませ
アパートのまわりを散歩してみました。
すると、不思議なことに
初めて訪れた地のような気がしない…。
むしろ日本にいる時よりも
深い安心感と解放感を感じていました。
・緑豊かな公園のベンチで
日向ぼっこをする男性の姿。
・海辺で日光浴をする若い女性や、
気持ちよさそうに海を泳ぐマダムの姿。
・カフェのテラスでジェラートを片手に
談笑しているおじいちゃんたち。
海辺で日光浴を楽しむ親子
小さな子を乗せたベビーカーを押す男性
平日の昼間なのに
みんな当たり前のようにゆったりと過ごしている。
ゆっくり休むことに少しの罪悪感を感じていた私には、
この光景がとても新鮮でした。
それと同時に
「あ、全然休んでもいいんだな。」
と、張りつめていた心の糸が緩む感覚がありました。
「暮らす」ことの楽しさ
北欧旅行中の食事は、
基本的に家のキッチンで自炊をしていました。
食材は近所のスーパーマーケットで調達。
日本だったら何でもない買い出しが
海外というだけで大冒険に。
近所のスーパーマーケット。1つ1つのサイズが大きい。
最初は日本との違いを楽しんでいましたが、
1週間くらい経つと慣れ親しんだ味が
恋しくなってきました。
・餃子が無償に食べたい…。
でも餃子の皮が売ってない…。
ライスペーパーで代用してみたけど
やっぱりなんか違う。(笑)
・納豆ご飯が無償に食べたい…。
でも納豆なんて売ってない…。
お米も細長いパサパサしたやつしかない。
この時、私は思いました。
北欧の半分ほどの値段で美味しい食材が手に入り、
食べたい時に食べたい物が手に入る
日本のスーパーは最強だと。
この気付きは、
帰国後の私の行動に変化を与えました。
今までは作業的に行っていた日々の買い出しが
何でも手に入る最強スポットへの冒険に変わりました。
旬の食材を見つけるのが楽しみになり、
健康に気を遣った料理を作るように。
仕事中心の生活をしていた時は
〝買い出しや料理をいかに効率よくこなすか〟
しか考えていませんでした。
それが一変し、
「暮らすって楽しいんだな。」
「心と身体が豊かになるために必要な時間なんだな。」
と思うようになりました。
自分なりの「好き」を見つける
今回の北欧旅は
ほとんど予定を立てずに行ったので、
その時その時の気分で1日を過ごしていました。
異国の地で
予定の無い日々を過ごすことで
みえてくる自分があるのではないかと考えたからです。
現地でやっていたことをまとめると
だいたい以下の通りでした。
- 家の近所を散歩しながら自然を感じる。
- 気になるカフェやパン屋さん巡り。
- 北欧料理や蚤の市、建築物を求めて市街を探索。
- 家でゴロゴロしながら、新たなお出かけスポットをリサーチ。
サーモンスープやミートボールなどの
フィンランド料理
スウェーデン・ストックホルムの旧市街
ガムラスタンで立ち寄った雑貨店
そこで気が付いたのは、
「これって、私が日本でやってることと同じだな。」でした。
これは、北欧まで来た意味が無いとか
そういうネガティブなニュアンスではありません。
異国の地に来てもやっているなんて、
〝私ってやっぱりこういうことが好きなんだな〟
という自己認識に繋がる発見でした。
そして、これらの活動が
自分の人生にとって大切なものなのだと
認めることが出来ました。
私が北欧で得た結論:「頑張らなくていい」
約1ヶ月間の北欧旅を通して感じたことは、
「頑張れなくていいし、頑張らなくていい」
ということです。
私は、
「こうあるべきだよね。」という
固定観念に〝ガチガチ〟に支配されていました。
それが〝カチカチ〟くらいには
緩まったように感じます。(笑)
私には私なりの「心地よい」があって、
それがあるだけで幸せを感じられる。
人に褒められる何かが無くても、
静かで優しい毎日を過ごしていけばいい。
「心地よい日々の過ごし方」にも
人それぞれ違う価値観があって当然なのだと思います。
これまでの私は
他人が決めた「これが良い」に合わせてきたので、
必要の無い頑張り方をしてきました。
これからは
自分自身で「これが良い」を決め、
人生を試行錯誤していこうと思います。