冨井悠平Tips:エンジニア採用こそ泥臭く
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冨井悠平です。
近年、エンジニアの採用市場は激化し、優秀な人材の確保が企業の成長に直結すると言われています。しかし、多くの企業が「スマートな採用」を求めすぎて、かえって採用活動がうまくいかないケースが増えています。採用サイトに求人を掲載し、応募を待ち、スムーズに面接を進める——そんな流れが理想ですが、現実はそう甘くありません。特にエンジニア採用においては、より泥臭いアプローチが必要です。本記事では、なぜエンジニア採用こそ泥臭く取り組むべきなのか、具体的な方法とともに解説します。
なぜエンジニア採用は泥臭くあるべきか?
1. エンジニアは「採用される側」ではなく「選ぶ側」
今のエンジニア市場では、優秀な人材ほど引く手あまたです。企業がエンジニアを選ぶのではなく、エンジニアが企業を選ぶ構造になっています。そのため、企業が待っているだけでは、良い人材を獲得することはできません。
2. 求人広告だけでは採用につながらない
「Wantedlyに募集を出せば応募が来る」「LinkedInでスカウトを送ればすぐに採用できる」——そんな期待を持っている企業は少なくありません。しかし、多くのエンジニアは日々大量のスカウトを受け取っており、その中で目に留めてもらうには、ただのテンプレートメッセージでは不十分です。
3. エンジニアは「人」で動く
エンジニアの採用は、一般的な採用活動以上に「人とのつながり」が重要です。SNSやコミュニティを通じた関係構築、リアルなイベントでの交流など、泥臭い活動が結果的に採用成功につながることが多いのです。
エンジニア採用を成功させる泥臭いアプローチ
1. SNS・技術コミュニティへの積極的な参加
エンジニアはTwitter(現X)、Qiita、Zenn、GitHub、Slackの技術コミュニティなど、オンライン上で活発に交流しています。企業としてアカウントを持つだけでなく、現場のエンジニアや採用担当者が積極的に参加し、情報発信や議論を行うことで、自然と優秀なエンジニアとの接点が生まれます。
2. リファラル採用の強化
「優秀なエンジニアは優秀なエンジニアを知っている」という法則があります。社内のエンジニアからの紹介を積極的に促進し、リファラル採用の制度を強化することで、信頼できる人材を獲得しやすくなります。
3. オフラインのイベント開催
オンライン採用が主流になりつつありますが、オフラインの勉強会やハッカソン、技術カンファレンスの開催・スポンサー活動は、エンジニア採用において非常に効果的です。直接会って話すことで、相手のスキルや人柄をより深く理解できるだけでなく、企業の魅力を伝えるチャンスにもなります。
4. 面接ではなく「対話」を重視する
一般的な採用面接では、企業側が質問し、候補者が答えるという流れになりがちですが、エンジニア採用ではこの形式が必ずしも適しているとは限りません。むしろ、「技術的な課題について一緒に議論する」「業界の動向についてフラットに話す」といった対話型のコミュニケーションを取り入れることで、お互いの価値観や考え方をより深く理解できるようになります。
5. 採用後のフォローアップも泥臭く
採用したエンジニアがすぐに辞めてしまうケースも少なくありません。特に、リモートワークが一般化している現代では、会社への帰属意識が薄れやすくなっています。そのため、入社後も定期的にフォローアップを行い、カジュアルな1on1やチームビルディングの機会を増やすことで、長期的に活躍してもらう環境を整えることが重要です。
まとめ
エンジニア採用は、ただ求人を出して待つだけではうまくいきません。むしろ、人と人のつながりを大切にし、泥臭いアプローチを地道に積み重ねることこそが、成功への近道です。
- SNSや技術コミュニティを活用し、エンジニアとの接点を増やす
- リファラル採用を強化し、優秀なエンジニアの紹介を促進する
- オフラインイベントを活用し、リアルな場での交流を大切にする
- 面接ではなく「対話」を重視し、候補者と深い関係を築く
- 採用後も継続的なフォローを行い、定着率を高める
「スマートな採用」を目指すのも悪くありませんが、本当に優秀なエンジニアを獲得するためには、企業側が主体的に動き、人とのつながりを大切にする泥臭い採用活動を続けることが欠かせません。採用市場の競争が激化する中で、どれだけ泥臭く、誠実に取り組めるかが、エンジニア採用成功の鍵となるのです。