育児をきっかけに、働き方を見直すことに
復職時の現実と課題
1度目の育休を経て社会復帰したとき、会社はハイブリッド勤務や業務量の調整など、働きやすい環境を整えてくれていました。
ただ、時短勤務による給与の約3割カットや、出社メンバーとのコミュニケーションの難しさ、コアメンバーから外れたような疎外感もあり、「この働き方をずっと続けるのは難しいかもしれない」と、ぼんやり考えるようになりました。
育児と仕事の両立のハードルの高さ、片道1時間の通勤…。そんな日々の中で、もっと柔軟に働ける選択肢を持ちたいと思い、2度目の育休では「学ぶこと」を決意。とはいえ、当時はまだ「転職するぞ!」という強い意志があったわけではなく、自分の可能性を探るための一歩でした。
50万円の自己投資という決断
家族との時間を大切にしながらも、スキルを活かして社会とつながり続けたい——そんな思いから、在宅での仕事やWeb分野への学習に取り組み始めました。
RaiseTechの代表が発信していたIT業界のリアルな情報に共感し、受講を決意。育休中の限られた収入の中で約50万円の受講料は、正直かなり勇気のいる決断でしたが、「今ここで動かなければ、何も変わらない」と思い、未来への投資として一歩を踏み出しました。
制約の中で結果を出す力を培った学習期間
結果として、受講して本当に良かったと思っています。「お金を払ったからには、絶対に結果を出す」と覚悟を決めて、夜泣きで寝不足の毎日でも、半年間でWebデザインコースを完走。卒業課題ではクライアントワークにも挑戦し、ロゴデザインの案件を獲得・納品することができました。
その後はWebマーケティングコースを受講し、現在も学習を継続中です。育休中にRaiseTechで学んだことは、「どんな状況でもやりきる力」「継続し結果を出す力」を培う大きな経験になりました。
視野を広げ、働くモチベーションを高めた体験
育休中って社会から離れてしまい、どうしても子ども・家族・自分の半径50メートルくらいに視野が狭くなりがち。でも、学習することで社会復帰への自信をつけたり、働くモチベーションを高めることができたのは、私にとって大きな財産です。
もちろん、すべてがスムーズにいったわけではありません。「ここまで作業したい」「ここ勉強して寝たい」と思っても、夜泣きや子どもの急な体調不良など、自分ではコントロールできない状況がたくさんありました。
そのたびに悩んだり、いらいらしたりしながらも、作業できない時間に「どう効率的に動くか」を考え、スキマ時間を活用する力も鍛えられたと思います。パソコンを触っていない時間も、ある意味「時間の使い方の練習」をしていたのかもしれません。
経験とスキルを掛け合わせた現在
以前のEC運営経験をベースに、育休期間中に体系的な学習で知識をアップデート。現在は過去の経験に新しいスキルを掛け合わせた提案で、初案件3件獲得から継続受注につなげています。メールマーケティング施策では半年で高い成果を実現しました。