なぜ私はコンサルを辞めてフードサービスに来たのか
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なぜ私はコンサルを辞めてフードサービスに来たのか
「え、フードサービス?」
Ridgelinezを辞めると伝えた時、何人かにそう言われた。コンサルからフードサービスへ。確かに、傍から見ると謎なキャリアチェンジだと思う。
でも私にとっては、むしろ「やっと来た」という感覚だった。
はじまりは、ポップコーンワゴン
新卒で入ったのは、大型テーマパークを運営する会社だ。最初の配属は、フード販売の現場。いわゆる"売り子"の時間帯責任者として、データを集め、教育を変え、オペレーションを磨いた。
試行錯誤しながら労働時間当たりの売上を+35%にできた時、「食の現場ってデータの宝庫だ」と思った。人が動く。食が動く。数字が動く。それが毎日リアルタイムで起きている。
その後、部署を異動して直営農園の事業再生に携わった。北海道と山梨の農地を見ながら、一次産業からコールドチェーン、販売現場までをつなぐサプライチェーンを設計した。C/Fは前年比+30%改善できた。
食は、川上から川下まで全部つながっている。それが面白くてしかたなかった。
コンサルで「武器」を作った
6年現場にいて、MBAを取りにいった。もっと大きな変革を起こすための言語と視点が欲しかった。早稲田で経営戦略と組織を学びながら、「次は変革の当事者になりたい」という気持ちが固まっていった。
そのままコンサルへ。Ridgelinezでは、食品・流通・飲食を中心に、基幹システムの刷新やEC基盤構築のPMを複数担当した。1万店超のコンビニチェーン、30年稼働のレガシーシステム、飲食受託会社のデータ基盤…どれも大きなプロジェクトだった。
Ridgelinezでの2年間は、視野が一気に広がった時期だった。
コンサルの仕事で得たのは「業界をまたいで構造的に見る力」だ。食品卸の基幹を設計しながら、業界の慣習がどこからきているか、どこにボトルネックがあるかを一気に俯瞰できた。それまで「現場の感覚」でしかなかったことが、財務・IT・組織の言語で説明できるようになった。
飲食受託会社の基幹刷新PMをやっていた時、確信に変わったことがある。「食×DX×オペレーション、この組み合わせで自分が当事者として動けたら、もっと面白いことができる」と。
「やる側」になる
MUSICOは、外資系テック企業や外資系金融企業の社食・カフェを運営している会社だ。規模は小さい。でも、グローバル企業のウェルビーイングを食で支えるというコンセプトと、「仕組みで幸福な時間を増やす」というビジョンに、素直に共感した。
入って半年ちょっとで、やっていることは幅広い。営業戦略から、バックオフィス体制の整備、セントラルキッチンのゼロからの立ち上げ、新規サイトの開業交渉、サプライチェーンの再設計、そしてAI活用の推進まで。
コンサル時代に「提言」していたことを、今は全部「自分でやる」立場にいる。
提言書を書いた翌日にはPOを取って、翌週には設備が届いている。アウトプットが直接現実になる。この手触りが、今はとても好きだ。
こんな人と話したい
コンサルとして働いていて、「提言じゃなくて、自分でやりたい」とどこかで思っている人。DXや経営の知識を、もっとリアルな現場で使いたい人。
業界は違っても、「食×ビジネス×テクノロジー」の交差点に面白さを感じてくれる人がいたら、ぜひ一度話しましょう。