PoCは失敗していない失敗したのは「判断をしなかった組織」だ
PoCが止まる理由は、技術ではない。
AIでも、クラウドでも、システムでもない。
判断を設計していないこと。
それだけだ。
PoCはだいたい成功する。
動く。試せる。数字も出る。
それなのに本番に進まない。
理由は単純で、
「どうなったら止めるか」を誰も決めていない。
・成功したらどうするか
・失敗したら誰が責任を持つか
・グレーだったらどう判断するか
この3つを決めないまま始めるから、
PoCは「終われない実験」になる。
現場はこうなる。
技術的にはいけそう
でも運用が見えない
ROIはあとで考えよう
上に聞いてみます
そして、時間だけが過ぎる。
PoCが問題なのではない。
判断を後回しにする文化が問題だ。
製造業の現場では、
実は「止める条件」は決めない。
なぜなら、
一度進めたら簡単には止められないからだ。
金型を立ち上げる。
設備を入れる。
工程を組む。
途中で「やっぱりやめます」は通用しない。
だから製造業では、
最初から“修正できる前提”で設計する。
・作り直せる余地を残す
・手戻りが出ても致命傷にならない構造にする
・判断が遅れても、致命的にならない状態を保つ
「止める条件」を決めるのではなく、
止められないことを前提に、壊れ方を設計する。
ITやAIのプロジェクトも、本質は同じだ。
何を検証しているのか
どの結果なら進むのか
判断が遅れた場合、どこまでなら戻れるのか
これが言語化できないPoCは、
最初から詰んでいる。
私は17年以上、
「PoCは成功したのに、本番に進めない案件」を見てきた。
共通点はひとつ。
判断の設計が存在しない。
PoCは技術の問題じゃない。
意思決定の設計問題だ。
ここを直さない限り、
何度PoCを回しても、同じ場所で止まる。
※これは誰かを責める話ではない。
「最初にそう考えていれば、楽だったのに」という話だ。
こんな人と話が合います
PoCが量産されて疲れている人
技術は分かるが、判断ができずに止まっている人
「進める/止める」を説明できるPMが欲しい人
売り込みはしません。
判断の整理だけ、静かにやります。