開発着手から1.5ヶ月で6プロダクト。自作エンジン「Nue」の先に僕が見た、エンジニアの真の価値。
10月まで0だった僕のGitHubが、なぜ1.5ヶ月で緑一色になったのか。その裏側にある葛藤と、ある出会いについて書きました。
■ はじめに
2025年の10月までの僕は、漠然とした焦りの中にいました。 大学の授業を受け、バイトリーダーとしての責任を果たす日々。エンジニアとして技術を磨きたい、何かを作りたいという気持ちはあるけれど、目の前の生活にリソースを削られ、「これだ」という確信が持てないまま時間が過ぎていきました。
しかし11月中旬、僕は自分に一つのルールを課しました。 「迷う前に、まず形にする」。そこから僕の2025年は、猛烈なスピードで動き始めました。
■ 11月:停滞を打ち破る「連撃」の開始
11月中旬から、溜め込んでいたアイデアを次々と形にしていきました。 まず着手したのは Vidnitive、Encura、そして Mirutabi の3つです。 学校とバイトの合間を縫い、3つの異なるプロダクトを並行して実装する中で、自分の技術が「実用的な価値」に変わるスピードが加速していくのを感じました。
■ 12月:基盤技術「Nue」への昇華
11月の勢いそのままに、12月からはさらに難易度の高い挑戦を開始しました。 学習効率を最大化する Studyreel、そして僕の開発の核となる動画生成エンジン Nue。さらにそれを支えるロジックの結晶 Logos。 単発のアプリ開発から「エンジン(基盤)」の開発へと視点を移し、Rust、Go、最新のAI技術(Gemini等)を統合する複雑な実装に没頭しました。
11月に3つ、12月に3つ。計6つのプロダクトを爆速で作り上げたことで、自分の中の「実装力」には確かな自信が生まれました。
■ 12月26日:技術の「先」にある問い
しかし、その自信は年末の面談である一言によって塗り替えられました。 生成AI企業の代表から突きつけられたのは、「君が何を作れるか(Skill)ではなく、そのプロダクトで社会の何を解決するのか(Value)」という本質的な問いでした。
それまでの僕は、矢印が自分に向いていました。「自分がFIREしたいから」「自分がすごいと思われたいから」。 でも、その対話を通じて、「社会価値の最大化が、結果として自分への対価として返ってくるだけだ」という、エンジニアとしての真理に気づかされたのです。
■ 2026年、スピードを「価値」に変える
11月からの1.5ヶ月間が「武器を揃える期間」だったとするなら、2026年は「その武器で戦う期間」です。 僕が開発した『Nue』を、ただの自作ソフトで終わらせるつもりはありません。 世の中に溢れる「負」や「イライラ」をハックし、具体的な社会課題を解決する「事業」へと昇華させていきます。
2026年、長瀬唯楓の挑戦は、ここからが本番です。
・ポートフォリオサイト(https://enludus.vercel.app)
・GitHub(https://github.com/naki0227)