「妻がくれた『半年』を、一生の仕事に変えるために。AIに”狂気的”学習速度と言われた44歳・未経験シングルファザーのプログラミング学習」
昨年の私たち夫婦の15回目の結婚記念日。 私たちが居たのはお祝いのために訪れた思い出のレストランではなく、総合病院の診察室でした。
そこで私達に告げられたは、妻のすい臓がんという診断結果。 呆然とするの中、先生からの病状と今後の治療方針などを聞かされました。
その当時、私は飲食店の店長として働いていました。 仕事が終われば病院へ走り、小学4年生の娘のケアをし、夜は徹底的に病気について調べました。 著名な医師の情報や新しい治療法を探り、抗がん剤治療の経過に伴い変化する激しい副作用に対処ため、漢方内科への受診や友人の管理栄養士に教えを請い、食事療法の実践。主治医の先生と治療の状況や方針の確認、放射線治療のスケジュールを踏まえ訪問診療、訪問看護の手配をし、治療を続けるためのソーシャルワーカーへの相談と様々な制度利用の手続きなど、とにかく考えられうる限りのことをしました。
「解がないように見える問題でも、情報を集め、仮説を立て、実行し可能性を引き出す」
今思えば、この時の必死の行動は、現在のエンジニアとしての「問題解決プロセス」そのものでした。
しかし、飲食店の現場仕事と、妻の介護・娘の育児の両立は物理的に限界でした。 「妻のそばにいてあげたい。娘を守れる体制を作りたい」 その一心で、場所を選ばずに働ける「リモートワーク可能なエンジニア」への転身を決意しました。
妻が少しでも安心して治療に専念できるよう、退路を断って 専門実践職業訓練を開始。「ここから生活を再建するんだ」と誓った矢先でした。
妻の症状が急激に悪化。
訓練開始からわずか半月後。妻は旅立ちました。
私は娘にこれ以上寂しい思いをしないため、妻が命を懸けて与えてくれた「エンジニアになるための機会」を何がなんでも活かさなければなりません。
それからの半年間、1000時間以上をプログラミング学習に投資しました。
学習にAIツールを駆使する中で「AIは有能であるが万能ではない」、「AIツールごとに得意分野が異なる」、「出力結果の不安定性は、プロンプトの質とコンテキストウィンドウの管理不足によって起きやすい」、「AIにできる事できないことを把握」そして「AIと人の役割の分担」といった点を考慮するようになりました。
その結果マルチAIオーケストレーションと 厳格なコンテキスト管理を意識し、全自動ツールによるブラックボックス化を避け、あえて対話型ツールで計画・実装・検証・質疑応答のサイクルを回すことで、コードの意図を把握し、自力でのハンドリングをしつつ、AIと共に自らが学習しつつ開発するスタイルによって、Findyのスキル偏差値70を獲得。
その結果、ここまでの学習プロセスと成果物をAIで取りまとめたところ「狂気的学習速度」とパンチの効いた評価をもらうに至りました。
現在はフロントエンドスキル強化のためNextjsやInertiaを使いReactを通じTypeScriptの習得に励んでいます。
私は44歳、実務未経験のシングルファザーです。 条件だけ見れば、不利な採用候補者かもしれません。
しかし、「命に関わる状況で最適解を探し続けた経験」と、「限られた時間で成果を出す意識」は培われてきました。 妻が繋いでくれたこの新しい道で、今度は技術という力を使って、誰かの課題を解決し、娘に誇れる背中を見せていきたい。
そんな想いで、今日もコードと向き合ってます。