「きれいなデザイン」より「伝わるデザイン」へ。仕事を重ねて、やっと辿り着いた自分のスタンス
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こんにちわ、今永晃博です。
デザイナーになりたての頃、私は「きれいなものを作ること」が仕事だと
思っていました。
今なら断言できます。それは半分しか正しくなかった。
「きれいだね」で終わる仕事に、違和感を感じ始めた
制作会社に入って数年が経ったころ、あることに気づき始めました。
クライアントに「きれいですね」と言われる。社内でも評判はいい。
でも、そのデザインがリリースされたあと、何かが変わったという話をあまり聞かない。
見た目の完成度と、伝わる力は、別物なんじゃないか。
そう思い始めたのが、自分のスタンスが変わるきっかけでした。
「なぜこの形なのか」を説明できないデザインは、弱い
転機になったのは、あるロゴ制作のプロジェクトでした。
何案出しても決まらない。
クライアントも「なんか違う」と言うけれど、具体的な言葉が出てこない。
そこで私はデザインの手を止めて、ヒアリングをやり直すことにしました。
事業の歴史、創業者の想い、届けたい相手のこと。
話を掘り下げるうちに、「この会社が本当に伝えたいこと」の輪郭が見えてきた。
そこから作り直したロゴは、一発で決まりました。
クライアントの言葉が忘れられません。「これ、うちの会社そのものだ」
伝わるデザインは、深い理解から生まれる
あの経験から、私のプロセスは変わりました。
ツールを開く前に、まず「本質を理解する」時間を取る。
クライアントが言語化できていない価値を一緒に掘り起こす。
その土台があって初めて、デザインは「きれいなもの」から「伝わるもの」になると
思っています。
仕事を重ねてやっと辿り着いた、今の自分のスタンスです。