9月4日、無事に現職での最終出勤日を終えました。
朝の電話当番から始まり、産業カウンセラーさんとの面談、
定時ギリギリまでの電話対応、そしてお世話になった方々へのお菓子配り……
最後までバタバタとした、私らしい最終日でした(笑)。
引き継ぎを全て終え、デスクを片付けた今、これまでの社会人生活を一度じっくり振り返ってみようと思います。
遠回りの末に出会った、未経験のIT業界
私のキャリアは、決してストレートなものではありませんでした。
もともとは医者を目指していましたが、家庭の事情で一度フリーターになり、
地元の工場でパートタイマーをしていた時期もあります。
その後、母が亡くなったことをきっかけに「病院で働く以外の選択肢」を
真剣に考えるようになり、「何か本気で打ち込める仕事がしたい」と決意して
出会ったのが今の会社でした。
当時の私は、ITの知識も自治体向けの業務知識も完全にゼロ。
学歴も職歴も強いとは言えない状態でしたが、
「勉強することが多くて大変そうだけど、だからこそやりがいがありそう!」
と飛び込みました。
未経験の私を採用し、
背中を押してくれた当時の担当者様には今でも感謝しかありません。
6月繁忙期の洗礼と、お客様に「名指し」される喜び
配属されたのは、全国(東京・大阪・名古屋)の自治体様からの
問い合わせに対応するヘルプデスク。
私が入社した3月は比較的穏やかだったものの、4月の異動ラッシュ、
そして住民税や各種保険料の年次処理が集中する「地獄の6月繁忙期」に、
本格的な電話対応デビューを果たしました。
最初は本当にお客様の言っていることが理解できず、何度も保留にして先輩に確認し、
時間をかけすぎて怒らせてしまったこともあります。
それでも、言葉の意味を一つひとつ調べ、過去の対応記録や仕様書を読み込み、
少しずつ自分で答えられる範囲を増やしていきました。
- 電話口で名乗ると「あ!〇〇さん!」と嬉しそうにしてもらえたとき
- 問い合わせの際に名指しでご指名をいただけたとき
このような、自分が成長している実感と、直接「役に立てている」という手応えが
何より嬉しくて、最初の一年は仕事が楽しくて仕方がありませんでした。
自治体システム「標準化」の波と、抱いた歯がゆさ
転機が訪れたのは、2025年度から本格化した「国全体の自治体システム標準化」の
大プロジェクトでした。
会社全体がその大きな波に飲まれる中で、現場の空気感もガラリと変わりました。
これまでのように「仕様書を読み込んで自分の手で答えに辿り着く」ことが難しくなり、
不具合やご要望があっても、私たちヘルプデスクにはエスカレーション
(SEへの引き継ぎ)しかできない歯がゆい日々。
「お急ぎなのは痛いほどわかるのに、『至急対応お願いします』と電話口で頭を下げて
伝えることしかできない」
自分の無力さに苛まれながら、
私は自分が「お客様に直接寄り添い、喜んでもらうこと」に
一番のモチベーションを感じていたのだと、改めて突きつけられました。
外の世界を知り、「もっと挑戦したい」と思った
同じ2025年度、私は会社からの推薦で他社との「研究プロジェクト」に参加する機会を
いただきました。
他社のメンバー8〜9名とチームを組み、論文執筆やプレゼン発表に向けて議論を
重ねる日々。まともな社会人生活が今の会社からだった私にとって、
社外の人たちの視点や考え方に触れたことは猛烈に新鮮でした。
「今の会社がすべてじゃない。もっと自分の裁量を持って、
お客様に深く寄り添える仕事がしたい。それが面白そうな挑戦なら、なおさらいい!」
そう思ってからは、もう自分の心に嘘はつけませんでした。
標準化の波や繁忙期を走り抜け、無事にプロジェクトをやり遂げた後、
私は新しい道へ進む決意を固めました。
感謝を胸に、次のステージへ
退職を伝えたとき、直属の上司は嫌味ひとつ言わずにただただ残念がってくれ、
事業部のトップの方々からはありがたいことにスカウトのお声がけもいただきました。
最終日、カウンセラーさんとの面談で「この仕事が好きだった」と口にしたときは
思わず泣きそうになりましたし、最後に挨拶をして回ったとき、
みんなが「応援してるよ!」と温かく送り出してくれたことは一生の宝物です。
ずっと同じ場所に留まることはできなかったけれど、知識ゼロの私を育ててくれ、
たくさんの経験と成長をさせてくれた今の会社には、感謝の気持ちしかありません。
「人間、気を抜いたらすぐ死ぬし。じゃあ、やりたいことやらなきゃ損だし!」
この持ち前の前向きさと、現職で泥臭く鍛え上げた「現場に寄り添う力」を武器に、
次の会社でも思いっきり挑戦して、お客様をサクセスさせていきたいと思います!
今まで本当にありがとうございました。
そして、これからの私の挑戦も見守っていただけたら嬉しいです!