新人教育を経験する中で、私自身もたくさんのことを教わったように思います。
仕事を教えるというと、経験のある人が、新しく入った人に仕事のやり方を伝えるもの。
私も最初は、そんなイメージを持っていました。
でも、実際にいろいろな人に仕事を教えてみると、一方的に「教える」だけではありませんでした。
自分では分かりやすく説明したつもりでも、相手の反応を見ると、うまく伝わっていないことがあります。
そんなときは言い方を変えてみたり、実際の作業をもう一度見せてみたり。
逆に、自分では何気なくやっていたことについて質問されて、
「確かに、ここは説明しないと分からないよな」
と気づくこともありました。
長く同じ仕事をしていると、自分にとっては当たり前になっていることが増えていきます。
でも、新しく入った人にとっては、そのすべてが初めてです。
相手から質問されたり、反応を見たりすることで、自分の説明の仕方だけではなく、自分自身の仕事の理解を改めて見直すこともありました。
新人教育をするようになってから、
「教える側だから、自分が教えるだけ」
ではないんだなと思うようになりました。
相手に伝えようとすることで、自分も気づく。
相手の反応から、自分の伝え方を変える。
そして、次に教えるときには、その経験をまた活かしてみる。
振り返ってみると、新人さんに仕事を教えながら、私自身も少しずつ「教わっていた」のだと思います。
そして、いろいろな人と関わる中で、もう一つ気づいたことがあります。
同じ職場で、同じ仕事をしていても、自分が「当たり前」だと思っていることが、相手にとっても同じとは限らないということです。
仕事の経験も、これまで過ごしてきた環境も、人それぞれ違います。
そう考えるようになってから、新人教育だけではなく、普段の仕事で人と関わるときの見方も少し変わりました。
この「当たり前の違い」については、また別のストーリーで書いてみたいと思います。