1
/
5

あなたに何ができますか?(営業編)

こんにちは

前回は「どんな会社に出会いたい?」というタイトルでfor me視点の記事を書いてみたのですが、
読者の方は思ったのではないでしょうか?

「へーそういう風に考えているんだ、で?あなたはうちの会社でなにができるの?あなたの価値は?」

当然の疑問かと思うので、今回はそこに焦点を当てていこうと考えました。

能力を一言で表現することも出来ますが、
それだと「え?ほんとに?(疑いの目)」となりかねないので

代わりに業務エピソードや思考を書きます。
それを通してどんな事ならできそうか推測してもらえれば幸いです。

それではいきます、「あなたに何ができますか?」

<かんたん目次>
①大切にしていた考え方
②稟議
③視点を上に
④my best deal
⑤最後に

①大切にしていた考え方

「買える人から買う」「売れる人に売る」という事です。例えば、みかんが嫌いな人にまずそうなみかんを買ってもらう事は難しいですが、みかんがすきな人に美味しそうなみかんを見せれば、何も言わずともあっという間に売れてしまうかもしれません。過去、あるお客様にテナント売り(賃借人に物件を買ってもらう案件)を持ちかけた際、その人はレスポンスが早く自分から詳細を尋ねてきました。話を聞くと、年齢が高く住宅ローンの関係から早い段階で買った方がいいと思える状況かつ賃貸の契約期限も迫っており、理解できる購入動機を持っていました。賃借人として長年住んでいる家ですから今更大きな不安もありません。すぐにアポイントをきりスピード感を持って対応した結果、話はとんとん拍子で進み成果となりました。逆に、あるお客様は「買いたい」というものの、資金状況が悪く購入動機も理解に苦しむようなものでした。優先度を下げた結果その人は他社に流れてしまいましたが、聞くところによると二回申込(物件買いますの意思表示)を入れたにも関わらず資金計画が折り合わず頓挫したようです。私はそれを聞きそりゃそうだと思いました。このような経験もあり、大切な事は人と商材をよく見極めて、必要とされるところにいることだと思っています。

#「なぜ?」を探す #選択と集中 #無理に追うより新しい機会を探しにいこう #ヒアリング重視

②稟議

「ここでいう稟議てなんですか?」稟議は「この物件〜万円で買ってもいいですか?」というお伺い資料と思って貰えればと思います。稟議が下りる=申請した金額を会社として出す事が承認されると言い換えられるイメージです。つまり、これが下りないもしくは減額されると、物件を買う事ができません。買う事が仕事なのに買えないのはまずいですよね。そこでひと工夫!ということで、一言でいうと嘘のない範囲で「見栄えのいい」稟議作りに注力しました。社外向けPR資料を作る際と同じ感覚かもしれませんね。参考データの絞り方、比較物件の選び方、写真の撮り方等些細な部分にこだわるとともに提出のタイミングを意識しました。決裁権者(この金額で買ってきていいよと承認する人)も人間ですから気分があります、月末に監督エリアの数字が足りていなかったらいつもは無視するものでも買いたくなるかもしれません。見せ方一つで承認価格に100万円単位の差異が生じると感じていたこともあり、伝え方には気を使ってきました。

#まずは社内を説得しよう #決定権者も人間なので #細部にこだわろう #見せ方大事

補足)「そうやってよく見せて高く買ったら本末転倒なのでは?」という話もあるかと思いますが、高く見えても結局やすいので問題ありません。高い方が売主は嬉しいですし、それでも結局やすいので会社も損しません、成果になって私もhappyです。みんな幸せな取引をしたいですね。

③視点を上に

不動産の買取業務をしていたとき、社内に流れる売却物件に関するメールを見るのが趣味でした。仕入(お家買います)と販売(お家売ります)は完全分業制であったため、売り情報を細かくチェックしている仕入マンは周りに多くはありませんでした。「あの名門大学の教授の年収はいくらでこんな物件を買うのか、ふむふむ」、「え⁉︎この職業柄年収4000万円も稼げるの?それなのにこんな物件を買うの?」等の情報から色々と想像する事が単に楽しかったという面もありますが、売情報を見ることは売却利益水準や販売経過日数、赤字エリア等の把握にもつながります。そしてそういったことを知ることは、上層部の考えを理解することに繋がると考えていました。赤字エリアを買い足して更なる赤をだしたら経営会議でつめられるかもしれませんし、利益水準の高いエリアは買い足したいはずです。他者の思っていることはわかりませんが、全体感をみて決定権をもつ人の視点を考える努力はしていました。

#視点を高く #楽しみをもとう #多角的にものをみよう

④my best deal

一年の期間をかけて、計9戸2億円以上の額を動かした取引に関して書いていこうと思います。
初めてその案件を取得した際「これは絶対にやりたい。」と思ったことを覚えています。関係各所にそのディールを行うに値する具体的なメリットが見えたから。

当時はすぐに纏まるような温度感ではなかったので、信じて長期フォローした結果5ヶ月ほど後に具体化しました。ただ、大変なのはそこからでした。決裁権者と数字が折り合わず、稟議を上げること計4回(普通1回)、その回数同じ物件の稟議を上げ続ける人を自分以外に見た事はありません。。われながらスマートでなく恥ずかしいのですが、「これを買わずにして何を買う?」くらいの想いがあり諦めがつかなかったのです。

そして最終的に「俺の決断はかわらないけど、金額も大きいしそんなにいうなら役員稟議を上げてみたら?」という決裁権者の一言をきっかけに役員稟議を提出し、思った通りの金額で承認がおりました。そこからまた競合がマナー違反をしてきたり契約諸条件で揉めたりと色々あったものの、周囲の協力もありなんとか無事に纏まりました(4戸約1億円のディール)。

めでたしめでたしと言いたいところですが、まだ話には続きがあります。その売主様にまだ物件を持っていそうな予感を覚えた私は、あるかもしれない次に備えて売主様と決裁権者を契約現場で引き合わせる等次に向け小さな準備を行いました。そして経つ事数ヶ月、やはりきましたバルク(複数戸)案件。前回の取引時にいただいた売主様からの信頼と、ささやかな準備、周囲の協力のおかげか2回目の商談は比較的スムーズにすすみ、振り返れば計2億円規模の大型ディールとなっていました。

関係者全員に妥当性のある取引であったと信じられる点、泥臭い苦労が報われ自身の目線と予測、直感に少し自信を持てるようになった点がベストに選んだ理由です。

#willを信じる #「これぞ!」と思ったら譲らない #人と人のハブになる #必要なものには時間をかけて

⭐️おまけエピソード
まさにスターマイカ(前勤先)の好みに沿った、「らしさ」の強い物件だなぁと思いながら案件をまとめ、成約メールを社内に流したその直後、「おめでとう!それはうちが1番初めに仕入れた想い入れの深い物件(マンション)なんだよ!」と社長から連絡を貰いました。偶然てあるものですね😛


⑤最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

比較的当たり前のことを色々と書いてきたわけですが、総括すると当たり前のことの精度と回転数を上げれば、最低限以上の商品力という前提の元成果は上がると考えています。

この記事を通して、私が何を考えて仕事に取り組んでいたかという点そこから想像してどんな事なら出来そうかという点がどうか皆様に伝わりますように、、


どんな会社に出会いたい?
なぜエンジニアになりたいの?