書籍【会計の神さまが教えてくれたお金のルール】読了
若者に向けたお金の指南書。
お金の考え方を早めに知って、実践してみた場合、将来を考えると大きな差になっているだろう。
若い時に私も知っていれば、人生が大きく変わったのかもしれない。
しかし、人生なんてそんなものだ。
何かを得るために、何かを犠牲にしていると考えれば、お金を増やすことを犠牲にして、私は何かを得たのかもしれない。
そんな風に自分を慰めてはみるが、実際には、お金も何かも、両方を得ている人の方が多い。
むしろお金を持つことで、大きな何かを得るためのチャンスを掴める。
お金すら持たない人は、他に何も得られていないとも言える。
そう考えると、お金との向き合い方を正しく学ぶことは、人生にとって本当に大事なことだと思う。
(50代後半の私が今さら後悔をしてもしょうがないのだが)
別な書籍でも語られているが、人生を「会社経営」と同じように考えてみることは、それはそれで生き残り戦略としては正しいものだろう。
個人的にはそんな人生は味気ないと思ってしまうのだが、社会が資本主義で動いている以上、個人の資本も増殖させる側になることは、極めて合理的な戦略と言える。
そのルールに従わないことも個人の自由であるが、その場合は、株式会社における労働者のように、資本家に搾取される側で甘んじるしかない。
搾取する側になるのか、される側になるのか。
言葉が刺激的なために、どうしても抵抗感を持ってしまうのだが、結局のところ核心はこれだ。
今格差が広がっている要因も、この資本主義の仕組みに尽きる。
(それこそマルクスが、約150年以上も前に指摘していることだ)
本書は、物語形式になっている分かりやすくて読みやすい本だと思う。
人生を会社経営のように考えることで、神様が若者に「会計のメカニズム」を説きながら、儲ける仕組みを授けていく。
お金を増やすための大原則は、極めてシンプルだ。
まずは「価格」と「価値」の違いを正しく理解すること。
これは、会社で働いていても、社内でこのことを理解している人は少ないと感じてしまう。
だから会社の収益も上がらなければ、個人のお金もなかなか増えない。
ここで言う「価値」の算出は、シンプルだからこそ実は非常に難しい。
ここが理解できるかどうかが、人生の大きな分かれ道なのかもしれない。
確かに若い時にこのことを知っておけばと思うが、それも後の祭り。
これからの人生であっても、「価格以上の価値」を提供できるかどうかで、生き方が変わってくるのは間違いない。
私自身年齢を重ねて、なかなか価値を提供しづらくなっているのを実感するが、価格以上に上回る価値を、果たして何歳まで提供し続けることができるのだろうか。
お金を増やすことだけが目的ではないのだが、やはり社会に貢献している実感を持てるのは、価格以上の価値を提供している時だろうと思う。
今既に逆転していたら目も当てられないのだが、周囲の意見も聞いてみて、そうでないことを祈るしかない。
より高い価値を提供し続けるためには、浪費はもっての外で、極力消費も気を付けた方がいい。
意識するのは「投資」という考え方。
頭では分かっているが、これがなかなか出来ないでいる。
資本を投下するから「投資」なのだが、どうやってお金を生む仕組みに昇華させるかが難しいところ。
闇雲にお金を張っても、それが将来価値を生み出すとは限らない。
個人的には「書籍」が私自身にとって投資効率が一番良いと思っているので、それを続けている。
なかなか価値に変えられていないかもしれないが、大きなリスクでもないし、本を読むのは好きだから続けてこられた。
何となく読書感想文を綴るのも、頭の整理になって心地好い。
自分の人生を会社経営と見立て、会計処理の意識を持つ。
経理を長く務めていたから、本書を読んでも頭に入りやすかった。
これからも、より高い価値を社会に提供していきたい。
(2025/9/29月)