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人生で一番成長した時間

私が自信を持って自分の強みだと言えるのはリーダーシップである。それが一番大きく発揮されたのは、高校時代に部長を務めていたバスケットボール部だ。

部長を務めていた際に私が行ったことは主に、チーム体制の改善であった。 当時のチームは五年連続で二回戦を突破する事がなく非常に困難な目標に見えたが、明確な目標がチームの士気を上げると考えたため、まず第一に行ったのは"東京都ベスト32に入る"という目標の設定であった。それと同時に行ったのが、チームTシャツ/パンツ、そして、練習中/試合中の応援歌の作製である。これによって、よりチームとして一丸となれる状況が出来、さらにチームの士気も上げることが出来た。

次に行ったのは、部員一人一人に作成したシュートノルマ表と筋肉トレーニング表の配布と、体重の変化を可視化するための体重報告表の作成である。これによって、部員全員が各々の技術と身体の変化を容易に感じられるようになり、結果チームとしての洗練度もあがった。

もう一つ変えたのはミーティングの頻度だ。 従来のチームでは二分から三分ほどのミーティングを練習毎に行っていたが、自分達の代からは練習試合/本戦毎に三十分から一時間ほどのミーティングを開き、より細かい反省を出す事を心掛けた。その結果、ミスの改善の速度が例年より格段に早くなった。

以上の変化を起こしたことにより、チームは三つある大きな大会のうち、一つで東京都ベスト32に入ることが出来、残りの二大会でも東京都ベスト16以上のチームに負けるまでは勝ち進むことが出来るチームが出来た。 勿論、これらの変化をチームに齎しただけではなく、練習等の質の向上にも拘った。 その際に部長として心掛けていたモットーがある。 "人に言うなら自分が先ずやれ"という事だ。 例えば、試合会場の設営や運営には従来の日本の"伝統"である後輩に全てやらせるのではなく、自分も含めて全員が準備に関わることで、良いチームの雰囲気を作り出した。または練習中のディフェンス練習の強度を上げる指示を部員に出した際に、まずは自分がやって見せることで部員一人一人にイメージを植え付けることが出来た。 結果、これが部員と顧問の先生からの信頼を得ることに繋がった。

全ての行動を論理的に考え、行動に移したことで確固たるリーダーとなる事が出来た。 以上が、私がなぜリーダーシップがあると考えるかである。